iFree 外国REITインデックスは、低コストインデックスファンドシリーズiFreeシリーズで日本を除く海外のリート(不動産投資信託)に分散投資ができるインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本、円ベース)に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
目次
iFree 外国REITインデックスの特徴
投資対象
iFree 外国REITインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本)は、先進国に上場しているREIT(不動産投資信託)の動向を表すインデックスで、16ヵ国300以上の銘柄で構成されているインデックスです。
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はiFree 外国REITインデックス「月報(2019年7月)」からの情報です。
資産別構成
リート用途別構成
通貨別構成
国・地域別構成
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
iFree 外国REITインデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はダイワ・グローバルREITインデックスマザーファンドにて行われます。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.341% |
実質コスト(税込) | 0.519% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
iFree 外国REITインデックスはつみたてNISA対象外で、iDeCoもネット証券では取り扱いはないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | |
リターン | 7.88%(10位) |
リスク(標準偏差) | 15.18(24位) |
シャープレシオ | 0.52(11位) |
対象ファンド数※ | 40本 |
※:「国際REIT・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.5% | +2.6% |
3ヶ月 | ー0.1% | +0.4% |
6ヶ月 | +5.6% | +5.5% |
1年 | +7.9% | +8.9% |
設定来 | +18.6% | +20.2% |
※iFree 外国REITインデックス「月報(2019年7月)」より
※ファンド設定日は2016年9月8日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年が経過しているので、単純な年率平均は約6.2%となっていて、ベンチマークに対して信託報酬以上に下方乖離が見られます。
運用報告書によると配当金に対する課税分や保管運用等のコストや、当ファンドのポートフォリオとベンチマークとの騰落率の差異、ベンチマークと当ファンドの為替の評価基準のずれなどが乖離要因としてあげられています。
また、同じS&P先進国REIT指数(除く日本)をベンチマークとする類似ファンドでは配当込み指数をベンチマークとしてるのに対し「iFree 外国REITインデックス」では配当込み指数ではありません。
類似ファンドとの比較
「S&P先進国REIT指数」で低コストなインデックスファンを比較したのが下記となっています。
名称 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国リート インデックス | 0.22% | ー | 19,712 | ー | ー |
Smart-i 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.531% ※1 | 11,593 | 426 | 11.47% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 0.447% | 47,410 | 3,152 | 11.72% |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド | 0.297% | 0.771% | 4,927 | 3,820 | 11.53% |
iFree外国REITインデックス | 0.341% | 0.519% | 19,918 | 93 | 12.02% |
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、実質コストは高く、単純に信託報酬が安いだけで飛びつかない方がいいファンドとなっていそうです。
実質コストやマザーファンドの規模、過去1年のリターン、純資産残高の増加額では「たわらノーロード 先進国リート」が一歩抜けていて、先進国リート型インデックスファンドでは最もベストと言えるインデックスファンドと言えそうです。
参考 たわらノーロード 先進国リートの評価ってどう?為替ヘッジありとどっちを選ぶ?
ただ、より低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」が設定され、マザーファンドはすでに運用され、ある程度の規模もあるので実質コストも低コストとなる期待が持てます。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(除く日本、円換算ベース)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税抜):0.341%(実質コスト:0.519%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約3億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(11月30日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月8日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
iFree 外国REITインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行い、日本を除く先進国16ヵ国300以上のREIT銘柄に分散投資ができるインデックスファンドです。
ファンドが設定されてから約3年が経過しましたが、単純な年率平均は約6.2%となっていますが、信託報酬の影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
「S&P先進国REIT指数」をベンチマークとするインデックスファンドでは、「実質コスト」「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」を加味すると「たわらノーロード 先進国リート」がバランスがいいように思えます。
参考 たわらノーロード 先進国リートの評価ってどう?為替ヘッジありとどっちを選ぶ?
iFree 外国REITインデックスは実質コストは低く、過去1年のリターンも成績は良かったのですが人気はほとんどないです・・。
また、業界最低水準の「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」が設定され、マザーファンドはすでに運用され、ある程度の規模もあるので実質コストも低コストとなる期待が持てます。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
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>> 松井証券(詳細解説)
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参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
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