楽天・S&P500インデックス・ファンドは米国を代表する株価指数の一つであるS&P500(円換算ベース)の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
S&P500に連動する投資信託としては信託報酬が低コストなファンドとなりますが、実際どんな内容のファンドなのか確認してみました。
楽天・S&P500インデックス・ファンドとは?
基本概要
ファンド名 | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
運用会社 | 楽天投資顧問 |
ベンチマーク | S&P500(円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.077% |
実質コスト(税込) | ー |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約140億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
iDeCo | 取扱いネット証券なし |
決算 | 年1回(7月15日) |
設定日 | 2023年10月27日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500(円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
S&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
米国株式市場の動向を表す株価指数としてはNYダウが有名ですが、NYダウは構成銘柄数が30銘柄で平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数と、S&P500と構成銘柄数、インデックスの算出方法に違いがあり、分散性という観点ではS&P500の方が優れてます。
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
構成銘柄を確認すると、設定間もないためか「iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)」が最も比率が高くなっています。
※引用:楽天・S&P500インデックス・ファンド「月報(2023年11月末)」
純資産残高も大きくなってきているので、徐々に他のETFではなく個別株で構成されていく可能性は高そうです。
投資形態
楽天・S&P500インデックス・ファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はS&P500インデックス・マザーファンドにて行われます。
※引用:楽天・S&P500インデックス・ファンド「交付目論見書」
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.077% |
実質コスト(税込) | ー |
信託財産留保額 | なし |
楽天・S&P500インデックス・ファンドはまだ決算を迎えてないので信託報酬以外のコストがどれほどかかるのか不明です。
分配金
まだ決算を迎えていないので分配金を出すか不明ですが分配金を出さずに運用されるものと思われます。
分配金が出なければその分は運用資金となって運用されるので、長期の資産形成にプラスに寄与します。
NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きなほうを選んで投資することができます。
※:金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoで取り扱いがあるネット証券もあり、NISAと合わせると主要ネット証券の対応状況は下記となります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
楽天・S&P500インデックス・ファンドのパフォーマンスは?
過去の運用成績
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
リスク(標準偏差) | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
シャープレシオ | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
対象ファンド数 | — | — | — | — |
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +7.5% | +7.6% |
3ヶ月 | ー | ー |
6ヶ月 | ー | ー |
1年 | ー | ー |
設定来 | +6.4% | +6.5% |
※楽天・S&P500インデックス・ファンド「月報(2023年11月末)」より
※ファンド設定日は2023年10月27日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、まだ運用が始まって間もないのでどの程度ベンチマークとの乖離が発生しているかは不明です。
基準価額・純資産の推移
※引用:楽天・S&P500インデックス・ファンド「月報(2023年11月末)」
ファンドの純資産額は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産額を増やし既に100億円を超え人気となっています。
他の類似ファンドと比較すると?
「S&P500」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド 規模(百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
つみたてiシェアーズ 米国株(S&P500)インデックス・ファンド | 0.0586% ※1 | ー | ー | ー | -- |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 0.077% | ー | ー | ー | -- |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 0.108% | 1,941,316 | +1,412,879 | 23.46% |
たわらノーロード S&P500 | 0.09372% | 0.133% ※2 | 43,259 | ー | -- |
はじめてのNISA・米国株式(S&P500) | 0.09372% | ー | ー | ー | -- |
iシェアーズ 米国株式(S&P500) インデックス・ファンド | 0.0938% | 0.102% | ー | +14,013 | 23.46% |
SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド | 0.0938% | 0.104% | ー | +520,942 | 23.38% |
My SMT S&P500インデックス (ノーロード) | 0.0968% | 0.291% | 6,724 | ー | 23.09% |
iFree S&P500インデックス | 0.198% | 0.257% | 133,181 | +68,394 | 23.30% |
つみたて米国株式(S&P500) | 0.22% | 0.234% | 1,941,316 | +16,852 | 23.30% |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.22% | 0.334% | 25,116 | +1,587 | 23.18% |
Smart-i S&P500インデックス | 0.242% | 0.300% | 7,763 | +4,387 | 22.99% |
※:「楽天・S&P500インデックス・ファンド」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」「iFree S&P500インデックス」が配当なし指数をベンチマークとし、それ以外は配当込指数をベンチマークとしている
※1:2026年5月7日まで。それ以降は0.09072%。
※2:直近運用報告書から年率換算した参考値
信託報酬は2023年12月に信託報酬を引き下げを行った「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が、実質コストは「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」が低コストとなっています。
ただ、純資産残高年間増加額では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が最も多く、純資産残高も約3兆円と人気を集めていて、過去1・3・5年のパフォーマンスも良くおすすめです。
評価・まとめ
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500(円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
まだ決算を迎えていないので信託報酬以外にどの程度のコストが発生するか不明ですが、信託報酬が最安水準ということもあり人気を集めています。
S&P500に連動する投資信託では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が圧倒的な人気を集めていますが、楽天・S&P500インデックス・ファンドの方が低コストとなり資金流入に変化が起きるのか見ものです。
参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価・評判は?利回りや実質コストは?
楽天・S&P500インデックス・ファンドを購入するのにおすすめの証券会社は?
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、ネット証券では楽天証券のみで取り扱いがあります。
楽天証券では保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなってますが、楽天・S&P500インデックス・ファンドは保有残高によるポイント還元対象のファンドです。
ポイント還元率は0.028%(年率)となっているので、ポイント還元を加味すると0.049%程度のコストで投資ができます。
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントを貯めていて、S&P500に連動する投資信託に投資したいなら「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が最も最良な選択肢です。
下記からNISA口座も同時に申し込み可能で、もちろん口座開設・維持費用は無料です。
投資信託の基準価額(投資信託の値段)が日本円で表示されていても、海外に投資する投資信託であれば為替の影響は基本的には避けることができません。
投資信託の購入時より円安ならば利益となりますが、円高となると為替は損失となるので投資信託を通じて購入している海外の株式等が値上がりしても利益を押し下げる要因となります。
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投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
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