NZAM・ベータ NYダウ30は、ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円換算ベース)の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
投資信託でNYダウをベンチマークとする数少ないインデックスファンドの一つですが、どんな内容なのか確認してみました。
NZAM・ベータ NYダウ30の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | NZAM・ベータ NYダウ30 |
運用会社 | 農林中金全共連アセットマネジメント |
ベンチマーク | ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.231% |
実質コスト(税込) | 0.313% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約17億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | 成長投資枠対象 |
iDeCo | 取扱いネット証券なし |
決算 | 年1回(2月21日) |
設定日 | 2020年3月12日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
NZAM・ベータ NYダウ30は、ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円換算ベース)の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均は、NYダウ、ダウ工業株30種平均(ダウ平均)とも呼ばれる世界で最も有名な株価指数(インデックス)の一つで、米国の主要業種の代表的な30の優良銘柄で構成されています。
構成銘柄は不定期に入れ替えが行われているので、常に時代に合った代表的な銘柄で構成されています。
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
組入上位10業種は、金融や情報技術の比率が高くなっています。
※引用:NZAM・ベータ NYダウ30「月報(2024年12月末)」
組入銘柄は30銘柄で、ゴールドマン・サックス・グループやユナイテッドヘルス・グループのような値がさ株(株価が高い銘柄)の比率が高いので、そのような銘柄の値動きの影響を受けやすくなっています。
※引用:NZAM・ベータ NYダウ30「月報(2024年12月末)」
投資形態
NZAM・ベータ NYダウ30はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はNYダウ30インデックス・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.231% |
実質コスト(税込) | 0.313% |
信託財産留保額 | なし |
信託報酬に比べてやや実質コストが高くなってます。
運用報告書の費用明細を確認すると、売買委託手数料やその他費用の保管費用が高くなっています。他の類似ファンドと比較しても実質コストが高いので、何かしらのコスト削減策を取らないとパフォーマンスへの悪影響が懸念されます。
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
NZAM・ベータ NYダウ30は、NISA(2024年以降)の「成長投資枠」の対象となっているのでNISAの節税効果を得られます。
参考 金融庁「新しいNISA」
ただ、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
NZAM・ベータ NYダウ30のパフォーマンスは?
過去の運用成績
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 28.78%(193位) | 19.13%(77位) | –(–) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 11.46%(54位) | 14.81%(30位) | –(–) | –(–) |
シャープレシオ | 2.5(83位) | 1.29(20位) | –(–) | –(–) |
対象ファンド数※ | 356本 | 264本 | — | — |
※:「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.97% | +0.98% |
3ヶ月 | +12.89% | +12.93% |
6ヶ月 | +8.49% | +8.48% |
1年 | +28.78% | +28.81% |
3年 | +69.05% | +69.09% |
設定来 | +224.36% | +226.42% |
※NZAM・ベータ NYダウ30「月報(2024年12月末)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、概ねそのような動きとなっているのでベンチマークとの連動性は高そうです。
基準価額・純資産残高の推移
※引用:NZAM・ベータ NYダウ30「月報(2024年12月末)」
ファンドの純資産額は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産額を増やしています。
ただ、より詳細な月次資金流出入額では、資金流出していた月もあり必ずしも資金流入しているというわけではなさそうです。
※引用:NZAM・ベータ NYダウ30「月報(2024年12月末)」
他の類似ファンドと比較すると?
「NYダウ」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
実質コスト (税込) |
マザーファンド規模 (百万円) |
純資産残高 年間増加額 (百万円) |
1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
My SMT ダウ・ジョーンズ・ インデックス (ノーロード) |
0.0968% | 0.116% | 160,035 | -- | 31.37% |
NZAM・ベータ NYダウ30 | 0.231% | 0.313% | 4,824 | +385 | 30.99% |
たわらノーロード NYダウ | 0.231% | 0.265% | 94,005 | +9,824 | 31.14% |
iFreeNYダウ・インデックス | 0.2475% | 0.260% | 70,845 | +25,206 | 31.13% |
※PayPay投信 NYダウインデックスは繰上償還予定のため除外
NYダウに連動するインデックスファンドでは「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が信託報酬、実質コストともに低コストとなっています。
過去のパフォーマンスを確認すると直近1年では「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が良いパフォーマンスとなっています。
マザーファンドの規模も大きく安定した運用が期待できる「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」がおすすめです。
評価・まとめ
NZAM・ベータ NYダウ30は、ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円換算ベース)の動きに連動した投資成果を目指すので、米国の主要業種の代表的な30の優良銘柄に分散投資ができるインデックスファンドです。
類似ファンドと比べて実質コストが高いため、パフォーマンスも類似ファンド比べて悪くなっています。
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
より信託報酬も実質コストも低コストな「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が登場し、NYダウに連動する投資信託を選ぶなら「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」の方がよりパフォーマンスが良くなる期待が持てます。
参考 My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックスの評判や評価は?利回りや実質コストは?
NZAM・ベータ NYダウ30におすすめな証券会社は?
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
NZAM・ベータ NYダウ30のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 |
auカブコム 証券 |
|
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.08% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか |
dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 |
ー | 0.5~5.0% 三井住友カード |
1.1% マネックスカード |
1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるポイントはdポイントかマネックスポイントを選ぶことができ、マネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
投資信託の基準価額(投資信託の値段)が日本円で表示されていても、海外に投資する投資信託であれば為替の影響は基本的には避けることができません。
投資信託の購入時より円安ならば利益となりますが、円高となると為替は損失となるので投資信託を通じて購入している海外の株式等が値上がりしても利益を押し下げる要因となります。
そんな為替変動リスクを追加資金なしで小さくできるのがauカブコムFXです。
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投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
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