iFree NYダウ・インデックスは、その名の通り米国の主要業種の代表的な30の優良銘柄で構成されるNYダウをベンチマークとするインデックスファンドです。
NYダウをベンチマークとするインデックスファンドの中でも低コストなiFree NYダウ・インデックスですが、実質コストなどどんな内容なのか確認してみました。
iFree NYダウ・インデックスの特徴とは?
基本概要
ファンド名 | iFree NYダウ・インデックス |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
ベンチマーク | ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円ベース) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.2475% |
実質コスト(税込) | 0.260% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約900億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠、成長投資枠対象 |
iDeCo | SBI証券、松井証券 |
決算 | 年1回(9月7日) |
設定日 | 2016年9月8日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
iFree NYダウ・インデックスは、ダウ・ジョーンズ工業株価平均(配当込み、円ベース)に連動する投資成果を目指したインデックスファンドです。
NYダウは世界で最も有名な株価指数(インデックス)の一つで、米国の主要業種の代表的な30の優良銘柄で構成されていて、米国株式の代表的な株価指数として世界中で注目されています。
構成銘柄は不定期に銘柄の入れ替えが行われているので、常に最新の優良銘柄で構成されています。
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
業種別構成比では金融と情報技術がやや他の業種より比率が高くなっています。
※引用:iFree NYダウ・インデックス「月報(2024年12月末)」
NYダウは構成銘柄の株価を合計し、それを銘柄数で割って算出するので、株価が高い値がさ株の比率が高くなり、それらの銘柄の値動きの影響を受けやすいという特徴があります。
※引用:iFree NYダウ・インデックス「月報(2024年12月末)」
ファンドの仕組み
iFree NYダウ・インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はNYダウ・インデックス・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.2475% |
実質コスト(税込) | 0.260% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
iFree NYダウ・インデックスは、NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きなほうを選んで投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
iDeCoはSBI証券と松井証券で取り扱いがあります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
たわらノーロード NYダウのパフォーマンスは?
過去の運用成績
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 28.9%(186位) | 19.28%(76位) | 18.52%(76位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 11.52%(63位) | 14.92%(46位) | 17.07%(48位) | –(–) |
シャープレシオ | 2.5(84位) | 1.29(19位) | 1.09(43位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 356本 | 264本 | 194本 | — |
※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無)」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +1.0% | +1.0% |
3ヶ月 | +12.9% | +12.9% |
6ヶ月 | +8.5% | +8.5% |
1年 | +28.9% | +28.8% |
3年 | +69.7% | +69.1% |
5年 | +133.9% | +132.8% |
設定来 | +314.5% | +310.6% |
※iFree NYダウ・インデックス「月報(2024年12月)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、ベンチマークより良いパフォーマンスとなっています。
投資信託は信託報酬が必ずかかるのでベンチマークより良くなるはずはないので、下記の類似ファンドとの比較の方がiFree NYダウ・インデックスが良いファンドかを判断する材料として役立ちます。
同じ信託報酬のたわらノーロード NYダウとのパフォーマンス比較を見ると、過去5年間で見てもiFree NYダウ・インデックスの方がパフォーマンスはやや劣っているので特段いいパフォーマンスというわけではなさそうです。
基準価額・純資産の推移
※引用:iFree NYダウ・インデックス「月報(2024年12月末)」
ファンドの純資産額は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産額を増やしています。
より詳細な月次資金流出入額を見ても、ほぼ資金流入していて人気の高い投資信託です。
他の類似ファンドと比較すると?
「NYダウ」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
実質コスト (税込) |
マザーファンド規模 (百万円) |
純資産残高 年間増加額 (百万円) |
1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
My SMT ダウ・ジョーンズ・ インデックス (ノーロード) |
0.0968% | 0.116% | 160,035 | -- | 31.37% |
NZAM・ベータ NYダウ30 | 0.231% | 0.313% | 4,824 | +385 | 30.99% |
たわらノーロード NYダウ | 0.231% | 0.265% | 94,005 | +9,824 | 31.14% |
iFreeNYダウ・インデックス | 0.2475% | 0.260% | 70,845 | +25,206 | 31.13% |
※PayPay投信 NYダウインデックスは繰上償還予定のため除外
NYダウに連動するインデックスファンドでは「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が信託報酬、実質コストともに低コストとなっています。
過去のパフォーマンスを確認すると直近1年では「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が良いパフォーマンスとなっています。
マザーファンドの規模も大きく安定した運用が期待できる「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」がおすすめです。
評価・まとめ
iFree NYダウ・インデックスは、米国の代表的な株価指数であるNYダウの動きに連動した成果を目指すインデックスファンドの中でも低コストなファンドです。
より低コストな「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」が登場し、直近1年のパフォーマンスは「iFree NYダウ・インデックス」より良いパフォーマンスとなっています。
参考 My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックスの評判や評価は?利回りや実質コストは?
また、同じ信託報酬のたわらノーロード NYダウとのパフォーマンス比較を見ると、過去1、3、5年で見てもiFree NYダウ・インデックスの方がパフォーマンスは若干劣っていて特段いいパフォーマンスというわけではなさそうです。
それでも、SBI証券と松井証券でiDeCoでの取り扱いがあるので、これらの証券会社を利用してiDeCoでNYダウに連動する低コストな投資信託に投資するなら「iFree NYダウ・インデックス」一択となります。
iFree NYダウ・インデックスにおすすめな証券会社は?
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
iFree NYダウ・インデックスのポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 |
auカブコム 証券 |
|
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.08% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか |
dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 |
ー | 0.5~5.0% 三井住友カード |
1.1% マネックスカード |
1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるポイントはdポイントかマネックスポイントを選ぶことができ、マネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
>> 三菱UFJ eスマート証券(公式サイト)「詳細解説」
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
投資信託の基準価額(投資信託の値段)が日本円で表示されていても、海外に投資する投資信託であれば為替の影響は基本的には避けることができません。
投資信託の購入時より円安ならば利益となりますが、円高となると為替は損失となるので投資信託を通じて購入している海外の株式等が値上がりしても利益を押し下げる要因となります。
そんな為替変動リスクを追加資金なしで小さくできるのがauカブコムFXです。
auカブコムFXはauカブコム証券で保有している株式だけでなく投資信託も担保にFXの取引が可能なので、追加で資金は必要なくFXを利用して為替ヘッジを行うことができます。(掛目の70%をFXの証拠金として利用できる)
円高が気になるなら検討してみてください!
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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