ニッセイJリートインデックスファンドは、ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズで、国内のリート市場に分散投資ができるインデックスファンドです。
東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標としていますが、実際どんな内容のファンドで、利回りや実質コストについて確認してみました。
ニッセイJリートインデックスファンドの特徴
投資対象
ニッセイJリートインデックスファンドは、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標とするインデックスファンドです。
東証REIT指数は、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄を対象とした、日本の不動産投資信託市場の動向を表す代表的な浮動株時価総額加重型のインデックスです。
参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はニッセイJリートインデックスファンド「月報(2021年1月)」からの情報です。
組入比率
組入上位10銘柄
※銘柄数:62銘柄
ファンドの仕組み
ニッセイJリートインデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はニッセイJ-REITインデックスマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.275% |
実質コスト(税込) | 0.274% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
ニッセイJリートインデックスファンドはつみたてNISA対象外ですが、iDeCoではSBI証券で取り扱いがあります。
また、マネックス証券では「ニッセイJリートインデックスファンド」と同じマザーファンドの「DCニッセイJ-REITインデックスファンドA」信託報酬0.275%(税込)の取り扱いがあります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) |
---|---|---|---|
トータルリターン | -13.11%(46位) | 5.67%(46位) | 4.34%(33位) |
リスク(標準偏差) | 26.96(40位) | 16.84(44位) | 13.93(39位) |
シャープレシオ | -0.49(41位) | 0.34(40位) | 0.31(23位) |
対象ファンド数※ | 129本 | 120本 | 97本 |
※:「国内REIT」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +3.8% | +3.9% |
3ヶ月 | +13.7% | +14.0% |
6ヶ月 | +12.9% | +13.3% |
1年 | ー13.1% | ー13.1% |
3年 | +18.0% | +19.3% |
設定来 | +78.4% | +84.2% |
※ニッセイJリートインデックスファンド「月報(2021年1月)」より
※ファンド設定日は2013年6月28日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約7年半が経過しましたが、設定来では信託報酬や実質コストを考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
ただ直近3年では信託報酬や実質コストを考慮すると設定来の平均よりは乖離は小さくなってきていて運用面でのコストが改善されたように見えます。
直近1年ではベンチマークと同等のパフォーマンスとなっていますが、本来ならベンチマークよりは実質コスト以上の乖離があるはずなので、やや運用面に不安があります。
類似ファンドとの比較
「東証REIT指数(配当込み)」をベンチマークとする低コストなインデックスファンを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内リートインデックス | 0.187% | 0.197% ※1 | 35,177 | +4,395 | -13.86% |
Smart-i Jリートインデックス | 0.187% | 0.203% | 24,559 | +350 | -13.75% |
NZAM・ベータ 日本REIT | 0.264% | ー | ー | ー | ー |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.275% | 0.274% | 22,869 | -600 | -13.37% |
たわらノーロード 国内リート | 0.275% | 0.279% | 41,885 | +163 | -14.02% |
三井住友・DC日本リート インデックスファンド | 0.275% | 0.377% | 7,948 | +612 | -13.44% |
iFree J-REITインデックス | 0.319% | 0.325% | 358,250 | +213 | -13.70% |
※1:第1期運用報告書(2019年10月31日~2020年4月27日)から年率換算した参考値
参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」「Smart-i Jリートインデックス」が信託報酬が最安値で、実質コストは「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」の方が低コストとなりそうです。
「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」は純資産残高年間増加額も多く人気となっていて、今後新たに低コストなファンドが登場したり、ライバルファンドが信託報酬を引き下げても追随して常に業界最低水準の信託報酬となることが期待できるファンドです。
参考 eMAXIS Slim 国内リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.275%(実質コスト:0.274%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約137億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(5月12日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2013年6月28日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:SBI証券で取り扱いあり
評価・まとめ
ニッセイJリートインデックスファンドは、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標とするインデックスファンドで、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄に分散投資ができます。
ファンドが設定されてから約7年半が経過し、信託報酬や実質コストの影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
直近1年ではベンチマークと同等のパフォーマンスとなっていますが、本来ならベンチマークよりは実質コスト以上の乖離があるはずなので、やや運用面で安定感が欠けるように見受けられます。
国内リートのインデックスに投資するなら同じベンチマークで信託報酬や実質コストが最低水準の「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」「Smart-i Jリートインデックス」の方が長期で投資するならパフォーマンスが良くなる期待が持てそうです。
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>> マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
>> GMOクリック証券
>> 岡三オンライン(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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