たわらノーロード バランス(8資産均等型)の評価って?実質コストや利回りは?

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バランス型ファンド

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は、低コストインデックスファンドシリーズのたわらノーロードシリーズで、8資産に均等に分散投資ができるバランス型ファンドです。

国内外の株式、公社債、および不動産投資信託証券(リート)にこれ一本で分散投資ができますが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の特徴

投資対象

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は、株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、リート(国内・先進国)の8つの資産への配分比率をを均等とすることを目標としたバランス型ファンドです。

 

時価変動等により、資産配分比率が均等比率から一定以上乖離した場合にはリバランスを自動で行ってくれます。

 

各投資対象の資産クラスで連動対象とするインデックスは下記となっています。

投資対象 インデックス
株式 国内 TOPIX(配当込み)
先進国 MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース)
新興国 MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)
債券 国内 NOMURA-BPI総合
先進国 FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)
新興国 JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(円換算ベース)
リート 国内 東証REIT指数(配当込み)
先進国 S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)

※海外へ投資するインデックスはすべて為替ヘッジなし

 

新興国債券型のインデックスファンドの多くでベンチマークとしている「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイド」とは異なるベンチマークを採用しているのが一つの特徴と言えます。

 

「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイド」は新興国が発行する現地通貨建て国債を対象にしてるのに対し、「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」は米ドル建ての債券を対象にしているという違いがあります。

参考 新興国債券型インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

※下記はたわらノーロード バランス(8資産均等型)「月報(2020年9月)」からの情報です。

マザーファンド組入比率

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の特徴

通貨別構成比

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の特徴

ファンドの仕組み

たわらノーロード バランス(8資産均等型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドにて行われます。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)-ファンドの仕組み

 

各資産でたわらノーロードシリーズの個別のインデックスファンドと同じマザーファンドとなっています。

投資対象 同じマザーファンドのたわらノーロードシリーズ
株式 国内 たわらノーロード TOPIX
先進国 たわらノーロード 先進国株式
新興国 たわらノーロード 新興国株式
債券 国内 たわらノーロード 国内債券
先進国 たわらノーロード 先進国債券
新興国
リート 国内 たわらノーロード 国内リート
先進国 たわらノーロード 先進国リート

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料 なし
信託報酬(税込) 0.154%
実質コスト(税込) 0.329%
信託財産留保額 なし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

たわらノーロード バランス(8資産均等型)はつみたてNISAの対象商品ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年 3年(年率)
トータルリターン -0.22%(188位) 2.51%(83位)
リスク(標準偏差) 14.74(159位) 10.57(100位)
シャープレシオ -0.02(186位) 0.24(80位)
対象ファンド数※ 285本 231本

※:「バランス」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンド
1ヶ月 ー1.47%
3ヶ月 +3.32%
6ヶ月 +12.06%
1年 ー0.22%
2年 +3.20%
3年 +7.72%

※たわらノーロード バランス(8資産均等型)「月報(2020年9月)」より
※ファンド設定日は2017年7月28日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産残高の推移

たわらノーロード バランス(8資産均等型)-基準価額・純資産残高の推移

所感

ファンドが設定されてから約3年が経過していますが、単純な年率平均は約2.6%となっていますが、ベンチマークの設定がなく比較するものがありません。

 

各資産クラスで同じインデックスを採用している「ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)」や信託報酬が同程度の低コストな「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と比較すると下記のようになっています。

参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の評価ってどう?

参考 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の評価って?利回りや実質コストは?

たわらノーロード バランス(8資産均等型)-他のファンドとの比較

(引用元:モーニングスター)

オレンジがたわらノーロード バランス(8資産均等型)赤がeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の、緑がニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の過去3年のトータルリターンのチャートです。

ほとんど同じような動きをしていますが、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」だけややパフォーマンスが悪く、他の2つと新興国債券のベンチマークが異なっているのでその影響があるようです。

 

「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」と「ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)」はほとんど差はないですが、信託報酬が引き下がり実質コストがどの程度となるかによっては信託報酬がより低コストな「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」の方が有利となる可能性があります。

類似ファンドとの比較

バランス型ファンドで株式、REITの組入率が50%以上75%未満と比較的ミドルリスク・ミドルリターンのバランスカテゴリで低コストなファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名 信託報酬 純資産総額 各資産の割合
実質コスト 年間増加額 株式 債券 REIT その他
DCニッセイワールド
セレクトファンド(株式重視型)
0.154% 18,236 70% 25% 0% 5%
0.229% +4,269 40%
30%
15%
10%
   
eMAXIS Slimバランス
(8資産均等型)
0.154% 60,564 37.5% 37.5% 25% 0%
0.219% +29,919 12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
たわらノーロード バランス
(8資産均等型)
0.154% 10,758 37.5% 37.5% 25% 0%
0.329% +6,615 12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
DCニッセイワールド
セレクトファンド(標準型)
0.154% 35,989 50% 45% 0% 5%
0.211% +7,826 30%
20%
30%
15%
   
ニッセイ・インデックス
バランスファンド
(6資産均等型)
0.1749% 619 33.4% 33.4% 33.4% 0%
0.210% +238 16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
 
ニッセイ・インデックス
バランスファンド
(8資産均等型)
0.1749% 287 37.5% 37.5% 25% 0%
0.261% +71 12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
Smart-i 8資産バランス
安定成長型
0.198% 1,732 47% 43% 10% 0%
0.292% +1,255 19%
21%
7%
15.5%
8%(16%)
4%
5%
5%
 
つみたてバランスファンド 0.2145% 8,414 55% 30% 15% 0%
0.296% +4,946 30%
20%
5%
20%
5%
5%
10%
5%
 
Smart-i 8資産バランス
成長型
0.22% 1,405 64% 23% 13% 0%
0.337% +921 26%
28%
10%
7%
4%(7%)
5%
6%
7%
 
楽天・インデックス・バランス・
ファンド(株式重視型)
0.233% 5,178 70% 30% 0% 0%
0.376% +3,766 70%(全世界) (30%(全世界))    
ダイワ・ライフ・バランス70 0.242% 7,937 70% 30% 0% 0%
0.262% +1,401 45%
25%
20%
10%
   
iFree 8資産バランス 0.242% 22,481 37.5% 37.5% 25% 0%
0.326% +7,468 12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
つみたて8資産均等バランス 0.242% 26,057 37.5% 37.5% 25% 0%
0.303% +15,055 12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
野村6資産均等バランス 0.242% 14,460 33.4% 33.4% 33.4% 0%
0.275% +8,065 16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
 

参考 バランス型ファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

バランス型ファンド(バランス)では人気の高い8資産均等型のファンドが分類されていて、バランス型ファンドの中でも純資産残高の年間増加額が多い「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」でも5位に入るなど人気の高いファンドです。

 

 

また「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は信託報酬引き下げ前の実質コストのためコストがやや高いですが、次の決算では他の8資産均等型と同レベルの水準になってくると思われます。

 

そのため、8資産均等型なら信託報酬が低コストな「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」あたりを選択肢として検討してみてください。

 

その他のファンドはなぜこの資産比率なのか理由は明示されていないので、納得いく比率で投資しているファンドがあれば検討してみてください。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:ー
  • 為替ヘッジ:なし
  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬(税込):0.154%(実質コスト:0.329%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約120億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(10月12日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:2017年7月28日)
  • つみたてNISA:対象
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は、株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、リート(国内・先進国)の8つの資産への配分比率を均等とすることを目標としたバランス型ファンドです。

 

時価変動等により、資産配分比率が均等比率から一定以上乖離した場合にはリバランスを自動で行ってくれます。

 

人気の高い8資産均等型の中でも業界最低水準の信託報酬に引き下がり、どの程度の実質コストとなるかによっては今後期待できるファンドとなるかもしれません。

 

ただ、iDeCoで取り扱いがあるネット証券がないので、iDeCoを利用して投資したい場合は「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」も検討してみてください。

参考 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の評価って?利回りや実質コストは?

 

たわらノーロード バランス(8資産均等型)を購入するならSBI証券か楽天証券がおすすめ

 

その他下記の証券会社でも購入できます。

>>マネックス証券詳細解説
>> 松井証券詳細解説
>> 岡三オンライン詳細解説

参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。

⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?

 

投資信託で失敗しない証券会社選び!

これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

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