ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の評価ってどう?

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バランス型ファンド

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)は、ニッセイアセットマネジメントの低コストインデックスファンドシリーズ<購入・換金手数料なし>のバランス型ファンドで、これ一本で国内外の株式・債券・リートに分散投資ができます。

8資産均等型のバランス型ファンドは各社から出ていますが、ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)はどんな内容のファンドなのか確認してみました。

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の特徴

投資対象

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)は、株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、リート(国内・先進国)の8つの資産へ均等に12.5%の比率で分散投資を行うバランス型ファンドです。

 

各投資対象の資産のベンチマークは下記の様になっていて、各投資対象資産の指数を8分の1ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指します。

投資対象ベンチマーク
株式国内TOPIX(配当込み)
先進国MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース)
新興国MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)
債券国内NOMURA-BPI総合
先進国FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)
新興国JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス
(除くB格以下)(円換算ベース)
リート国内東証REIT指数(配当込み)
先進国S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)

新興国債券型のインデックスファンドの多くでベンチマークとしている「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイド」とは異なるベンチマークを採用しているのが特徴的です。

 

「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイド」は新興国が発行する現地通貨建て国債を対象にしてるのに対し、「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」は米ドル建ての債券を対象にしているという違いがあります。

参考 新興国債券型インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

※下記はニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)「月報(2020年9月)」からの情報です。

資産別組入比率

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の特徴

ファンドの仕組み

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドでにて行われます。

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)-ファンドの仕組み

 

各資産で<購入・換金手数料なし>シリーズの個別のインデックスファンドと同じマザーファンドとなっていますが、一部は異なるマザーファンドとなっています。

投資対象同じマザーファンドの<購入・換金手数料なし>シリーズ
株式国内ニッセイTOPIXインデックスファンド
先進国ニッセイ外国株式インデックスファンド
新興国ニッセイ新興国株式インデックスファンド
債券国内
先進国ニッセイ外国債券インデックスファンド
新興国
リート国内ニッセイJリートインデックスファンド
先進国

国内債券では「ニッセイ国内債券インデックスファンド」が<購入・換金手数料なし>シリーズでありますが、マザーファンドは異なるようです。

参考 ニッセイ国内債券インデックスファンドの評価って?利回りや実質コストは?

 

また先進国リートではありませんが、<購入・換金手数料なし>シリーズでは「ニッセイグローバルリートインデックス」という日本を除く先進国・新興国のリート市場に分散投資ができるインデックスファンドがあります。

参考 ニッセイグローバルリートインデックスファンドの評価ってどう?利回りは?

 

このように<購入・換金手数料なし>シリーズの個別のインデックスファンドを単純にパッケージ化してニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)が構成されているわけではないようです。

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料なし
信託報酬(税込)0.1749%
実質コスト(税込)0.261%
信託財産留保額なし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)はつみたてNISAの対象商品にはなっておらず、iDeCoで取り扱っているネット証券もありません。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年
トータルリターン-0.15%(185位)
リスク(標準偏差)15.15(173位)
シャープレシオ-0.01(185位)
対象ファンド数※285本

※:「バランス」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンドベンチマーク
1ヶ月ー1.5%ー1.4%
3ヶ月+3.3%+3.4%
6ヶ月+12.5%+12.8%
1年ー0.1%+0.4%
設定来+9.2%+10.5%

※ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)「月報(2020年9月)」より
※ファンド設定日は2018年2月13日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)-基準価額・純資産の推移

所感

ファンドが設定されてから約2年半が経過しましたが、信託報酬や実質コストなどを加味してもベンチマークより若干下方乖離しています。

 

運用報告書ではおおむね連動してるとの記載となていますが、今後ベンチマークと乖離が大きくなてしまうのか注視する必要があります。

類似ファンドとの比較

バランス型ファンドで株式、REITの組入率が50%以上75%未満と比較的ミドルリスク・ミドルリターンのバランスカテゴリで低コストなファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬純資産総額各資産の割合
実質コスト年間増加額株式債券REITその他
DCニッセイワールド
セレクトファンド(株式重視型)
0.154%18,23670%25%0%5%
0.229%+4,26940%
30%
15%
10%
  
eMAXIS Slimバランス
(8資産均等型)
0.154%60,56437.5%37.5%25%0%
0.219%+29,91912.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
たわらノーロード バランス
(8資産均等型)
0.154%10,75837.5%37.5%25%0%
0.329%+6,61512.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
DCニッセイワールド
セレクトファンド(標準型)
0.154%35,98950%45%0%5%
0.211%+7,82630%
20%
30%
15%
  
ニッセイ・インデックス
バランスファンド
(6資産均等型)
0.1749%61933.4%33.4%33.4%0%
0.210%+23816.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
 
ニッセイ・インデックス
バランスファンド
(8資産均等型)
0.1749%28737.5%37.5%25%0%
0.261%+7112.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
Smart-i 8資産バランス
安定成長型
0.198%1,73247%43%10%0%
0.292%+1,25519%
21%
7%
15.5%
8%(16%)
4%
5%
5%
 
つみたてバランスファンド0.2145%8,41455%30%15%0%
0.296%+4,94630%
20%
5%
20%
5%
5%
10%
5%
 
Smart-i 8資産バランス
成長型
0.22%1,40564%23%13%0%
0.337%+92126%
28%
10%
7%
4%(7%)
5%
6%
7%
 
楽天・インデックス・バランス・
ファンド(株式重視型)
0.233%5,17870%30%0%0%
0.376%+3,76670%(全世界)(30%(全世界))  
ダイワ・ライフ・バランス700.242%7,93770%30%0%0%
0.262%+1,40145%
25%
20%
10%
  
iFree 8資産バランス0.242%22,48137.5%37.5%25%0%
0.326%+7,46812.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
つみたて8資産均等バランス0.242%26,05737.5%37.5%25%0%
0.303%+15,05512.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
12.5%
 
野村6資産均等バランス0.242%14,46033.4%33.4%33.4%0%
0.275%+8,06516.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
 

参考 バランス型ファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

バランス型ファンド(バランス)では人気の高い8資産均等型のファンドが分類されていて、バランス型ファンドの中でも純資産残高の年間増加額が多い「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」でも5位に入るなど人気の高いファンドです。

 

 

また「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は信託報酬引き下げ前の実質コストのためコストがやや高いですが、次の決算では他の8資産均等型と同レベルの水準になってくると思われます。

 

そのため、8資産均等型なら信託報酬が低コストな「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」あたりを選択肢として検討してみてください。

 

その他のファンドはなぜこの資産比率なのか理由は明示されていないので、納得いく比率で投資しているファンドがあれば検討してみてください。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:合成ベンチマーク
  • 為替ヘッジ:なし
  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬(税込):0.1749%(実質コスト:0.261%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約3億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(11月20日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:2018年2月13日)
  • つみたてNISA:対象外
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)は、株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、リート(国内・先進国)の8つの資産へ均等に12.5%の比率で分散投資を行うバランス型ファンドです。

 

各投資対象資産の指数を8分の1ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指すファンドとなっています。

 

信託報酬は0.1749%と低コストなバランス型ファンドですが、他の類似ファンドと比較するとつみたてNISAの対象外だったり、iDeCoも取り扱いネット証券がなかったりします。

 

8資産均等型のファンドでつみたてNISAやiDeCoを利用するなら、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などが対応しているのでそちらも検討してみてください。※新興国債券のベンチマークが異なるのでややパフォーマンスは異なります

参考 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の評価って?利回りや実質コストは?

 

また、iDeCoでの取り扱いネット証券はありませんが、つみたてNISAの対象となっていて、各資産のベンチマークが同じで、より信託報酬が低コストな「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」という選択肢もあります。

参考 たわらノーロード バランス(8資産均等型)の評価って?実質コストや利回りは?

 

<購入・換金手数料なし>シリーズのバランス型ファンドでは4・6資産均等型のバランス型ファンドもあり、つみたてNISAに対応しているのでリートへの投資が不必要であれば検討してみてください。

参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の評価って?利回りは?

参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)の評価ってどう?利回りは?

 

ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)を購入するならSBI証券か楽天証券がおすすめ!

 

その他下記の証券会社でも購入できます。

>>マネックス証券詳細解説
>> 松井証券詳細解説
>> 岡三オンライン詳細解説

参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。

⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?

 

投資信託で失敗しない証券会社選び!

これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。

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