SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)は、米ドル建て投資適格債券市場に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数への連動を目指すETFですが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)の特徴
投資対象
SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)は、「ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数」の価格と利回りに経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標とする海外ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数」は、米ドル建て投資適格債券市場のパフォーマンスを計測することを目標とする指数で、米国で一般向けに販売されている投資適格国債、投資適格社債、モーゲージ・パススルー証券、商業用モーゲージ担保証券ならびに資産担保証券を含み、当指数は時価加重指数であり、構成銘柄は毎月最終営業日に更新されます。
※下記はSPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)2019年3月時点の情報です。
債券種別構成比率
格付別構成比率
残存期間別構成比率
ファンド特性
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.04% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約4,300億円(2019年6月)で、月間出来高は約2,100万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.96%(2019年6月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +6.39% | +6.40% |
3年 | +2.42% | +2.50% |
5年 | +2.63% | +2.70% |
10年 | +3.73% | +3.83% |
設定来 | +4.17% | +4.19% |
※SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)2019年5月末時点の情報より
※設定日は2007年5月23日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)」と同様に米国の投資適格債券市場に幅広く分散投資する「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)」、「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」と比較したのが下記のチャートとなります。
参考 iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)の評価って?利回りはどのくらい?
参考 バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の評価って?利回りはどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がSPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)、青がiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)、黄色がバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の、2007年5月23日からのトータルリターンのチャートです。
どのETFもほとんどリターンは変わりませんが、総経費率が他のETFと比べて0.01%低コストな「SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)」のリターンが良かったようです。
ただ、投資目的にもよりますが、ボラティリティ(価格変動の大きさ)は「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」が小さいので、より安定的な運用を期待するなら「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」という選択肢もあります。
参考 バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の評価って?利回りはどのくらい?
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.04%
- 純資産残高:約4,300億円
- 分配金利回り:2.96%
- 売買単位:1株(約3,100円(2019年6月))
- 決算:年12回
- 設定日:2007年5月23日
評価・まとめ
SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)は、「ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数」の価格と利回りに経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標とし、米国の投資適格債券に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
米国の債券市場への投資となりますが、米国株式の代表的な株価指数であるS&P500と比較したのが下記となります。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
(引用元:モーニングスター)
緑がSPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)、オレンジがS&P500で設定日である2007年5月23日からのチャート(米ドルベース)です。
S&P500のように大きな売買差益は狙えませんが、大きな上昇もなければ大きな下落もなくローリスク・ローリターンな値動きとなっているので、安定的に毎月分配金を得るのに適しています。
ETFなので一部の投資信託にあるような元本を返還しているだけのたこ足配当がなく、ETFの運用した結果の利益が配分されるので安心して受け取れます。
「SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)」と同様に米国の投資適格債券市場に幅広く分散投資する「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)」、「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」と比較すると、総経費率が他のETFと比べて0.01%低コストな「SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF(SPAB)」のリターンが良かったようです。
参考 iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)の評価って?利回りはどのくらい?
ただ、投資目的にもよりますが、ボラティリティ(価格変動の大きさ)は「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」が小さいので、より安定的な運用を期待するなら「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」という選択肢もあります。
参考 バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の評価って?利回りはどのくらい?
海外ETFは売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので有効に活用したいところです。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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