バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)は、米国の投資適格債券市場に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスへの連動を目指すETFですが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の特徴
投資対象
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」は、米国の残存期間1年超の投資適格債券市場(米国債、社債、米国以外の米ドル建て債券など)のパフォーマンスを測定するインデックスです。
※下記はバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)2018年3月時点の情報です。
発行体別構成比率
実効残存期間別構成比率
格付別構成比率
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる |
総経費率 | 0.05% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約4兆円(2018年8月)で、月間出来高は約4,320万株と流動性も非常に高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.66%(2018年8月)で直近の分配金は下記のとおりです。
日付 | 分配金 |
2018年8月1日 | 0.186858 |
2018年7月2日 | 0.181007 |
2018年6月1日 | 0.18462 |
2018年5月1日 | 0.178358 |
2018年4月2日 | 0.181013 |
2018年3月1日 | 0.165345 |
2018年2月1日 | 0.176624 |
2017年12月26日 | 0.174219 |
2017年12月1日 | 0.168434 |
※通貨単位:米ドル
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れますし、バンガード・米国トータル債券市場ETFは毎月分配金がでます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +1.13% | +1.24% |
3年 | +1.10% | +1.20% |
5年 | +1.73% | +1.82% |
10年 | +3.53% | +3.65% |
設定来 | +3.94% | +4.02% |
※バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)2018年3月時点の情報より
※設定日は2007年4月3日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
※ベンチマークは2009年12月31日まではブルームバーグ・バークレイズ・US・アグリゲート・ボンド・インデックス、その後はブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスを合成したもの
過去のチャート
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)とよく比較されるiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)とのトータルリターンの比較は下記の様になっています。
参考 iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)の評価って?利回りはどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)、青がiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)の2007年4月3日からのチャートです。
トータルリターンだと、若干バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の方が良かったようです。
当ETFの情報のまとめ
- 分類:海外ETF(上場市場:NASDAQ)
- ベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.05%
- 純資産残高:約4兆円(2018年8月)
- 分配金利回り:2.66%(2018年8月)
- 売買単位:1株(約8,800円(2018年8月))
- 決算:年12回
- 設定日:2007年4月3日
評価・まとめ
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」をベンチマークとし、米国の残存期間1年超の投資適格債券に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
税引前分配金を再投資したものとすると年率約4%となっていて、米国株式の代表的な株価指数であるS&P500と比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
青がバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)、オレンジがS&P500で設定日である2007年4月3日からのチャートです。
米ドルベースですが、株式と比較すると大きな上昇もなければ大きな下落もなくローリスク・ローリターンな値動きとなっているので、安定的に分配金を得るのに適しています。
ETFなので一部の投資信託にあるような元本を返還しているだけのたこ足配当がなく、ETFの運用した結果の利益が配分されるので安心して受け取れます。
S&P500のように大きな売買差益は狙えませんが、株式相場が下落しているときにも安定的な値動きが期待できるので、ポートフォリオの一部に加えることにより、リスクを低減させる効果が期待でき、毎月分配金がでるといったメリットもあります。
海外ETFは売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので有効に活用しましょう。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは?NISAを有効に活用するには?
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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