日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、日々の騰落率が日経平均の騰落率のー1倍となる「日経平均インバース・インデックス」に連動した運用を行うインバース(ベア)型の国内ETFです。
日経平均が下落しそうなとき、手軽に日経平均全体を売ることで利益を得られますがどのような内容のETFなのか確認してみました。
日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)の特徴とは?
基本情報
ファンド名 | 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 |
管理会社 | 野村アセットマネジメント |
ベンチマーク | 日経平均インバース・インデックス |
為替ヘッジ | ー |
売買単位 | 1口 |
最低買付金額 | 596円 |
平均売買高 | 1,184,462口 |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.88% |
信託財産留保額 | 0.05%以内 |
純資産残高 | 224.4億円 |
分配金利回り | 0.00% |
NISA | 対象外 |
iDeCo | ー |
マーケットメイク | あり |
決算 | 年1回(5月20日) |
上場日 | 2012/4/12 |
投資対象
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、日々の騰落率が日経平均の騰落率のー1倍となる「日経平均インバース・インデックス」に連動した投資成果を目指したインバース(ベア)型の国内ETFです。
対象指数である日経平均の値動きのー1倍の値動きとなるので、対象指数が1日にー5%下落した場合、ファンドの基準価額は5%上昇しますが、逆に対象指数が1日に5%上昇すれば、基準価額がー5%下落します。
そのため日経平均インバース・インデックスは、日々の騰落率が日経平均株価の騰落率の-1倍として計算された指数なので、日経平均インバース・インデックスの騰落率と日経平均株価の騰落率とは、2日以上離れた日との比較においては、一般に「-1倍」とはなりません。
下記の例①の場合、2日目は日経平均は+4.5%なので日経平均インバース・インデックスもー4.5%となることを期待したいところですが、実際にはー5.5%と-1倍より下落幅が大きくなっています。
また、例③の場合は2日続けて上昇した場合ですが、日経平均が+15.5%となっているのに対し日経平均インバース・インデックスはー14.5%と-1倍より下落幅が小さくなっています。
例④のように下落が2日続くと、日経平均が-14.5%に対して日経平均インバース・インデックスは+15.5%と-1倍より上昇率が大きくなっています。
例③や④のように連続して上昇や下落となった場合には、投資する側に有利な値動きとなりますが、例①や例②のように上昇と下落が交互に続く場合には投資する側に不利な値動きとなります。
一般的に株価は一方的に上昇や下落をするより、上昇や下落を繰り返して推移していくので長期で保有すればするほど指数と乖離し投資する側に不利となります。
そのため、短期的に日経平均が下落しそうな時に、銘柄を選ばずに売って利益を上げるに適しているETFです。
信託報酬などのコスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
その他の費用 | 購入価格は基準価額に100.05%以内の率を乗じた価格となる。 (2025年2月20日現在100.02%) |
信託報酬(税込) | 0.88% |
信託財産留保額 | 0.05%以内 (2025年2月20日現在0.02%) |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
設定来分配金は出されていません。
※引用:NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)「月報(2025年2月末)」
平均売買高・マーケットメイカー
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、平均売買高(直近90日)約120万口と流動性があり、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は流動性について心配する必要はなさそうです。
NISAの対応状況
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、新NISA(2024年以降)の対象外となっているのでNISA口座で売買することができません。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
ETF | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +6.6% | +6.3% |
3ヶ月 | +2.1% | +2.2% |
6ヶ月 | +1.2% | +2.0% |
1年 | ー3.4% | ー1.4% |
3年 | ー42.5% | ー37.2% |
設定来 | ー89.7% | ー85.2% |
※NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)「月報(2025年2月末)」より
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)」は日々の騰落率が日経平均の騰落率のー1倍となりますが,、日経平均と比較したのが下記となります。
(引用元:ウエルスアドバイザー)
オレンジがNEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)、赤が日経平均の過去5年間のトータルリターンのチャートです。
確かに日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、日経平均の-1倍の動きとなっていそうですが、下記のように単純な-1倍よりはパフォーマンスは悪くなっています。
日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均 | |
トータルリターン1年 | ー3.4% | ー5.13% |
トータルリターン3年(年率) | ー16.83% | +11.89% |
トータルリターン5年(年率) | ー17.26% | +11.94% |
トータルリターン10年(年率) | ー13.1% | +7.05% |
評価・まとめ
NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(1571)は、日々の騰落率が日経平均の騰落率のー1倍となる「日経平均インバース・インデックス」に連動した投資成果を目指したインバース(ベア)型の国内ETFです。
ただし、日経平均インバース・インデックスの騰落率と日経平均株価の騰落率とは、2日以上離れた日との比較においては、「-1倍」とはならない点は注意が必要です。
ETFは株式と同じようにリアルタイムに売買できるので、長期の保有には不向きですが短期で日経平均が下落しそうな時に個別銘柄を選定せずにすぐ投資が可能な点がメリットです。
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国内株式・ETFで失敗しない証券会社選び!
これから国内株式・ETFで資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)!手数料だけで選ぶ?レバレッジをかけて利益を狙うならCFDも!
株式市場が下落しそうだなと思ったときにレバレッジをかければより大きな利益を出すことができ、「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)」のようにー2倍のレバレッジをかけられるETFもありますが、よりレバレッジをかけて大きく利益を出すことが可能なのがCFDで、日経平均を買いからも売りからも祝日もほぼ24時間取引することができす。
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