トライオートFXは、トライオートETFやマイメイトといったサービスを提供するJASDAQに上場するインヴァスト証券が提供するFXの自動売買が行えるサービスです。
FXの自動売買はいくつかのFX会社で提供されていますが、トライオートFXはどのような特徴があるのか確認してみました。
トライオートFXとは?
トライオートFXは、トライオートETFやマイメイトといったサービスを提供するJASDAQに上場するインヴァスト証券が提供するFXの自動売買が行えるサービスです。
参考 トライオートETFの評価ってどう?メリット・デメリットとは?
参考 マイメイトの評価・評判って?FXもAIを育てて取引する時代に?
FXの自動売買にもいくつか種類がありますが、トライオートFXは「自動売買セレクト」で自動売買のロジックが設定されているストラテジを選ぶだけで始められ、さらにストラテジは自分自身で設定することもできる「ビルダー機能」というのもあり、柔軟な設定を行うことが可能です。
トライオートFXの概要については下記の公式動画も参照してみてください。
FXにもいろいろなトレードスタイルがありますが、FXの自動売買の特徴としては下記の点が挙げられます。
FX自動売買の特徴
- チャートに24時間張り付かなくても自動で取引してくれる
- 相場の予想がいらない
参考 FXのトレードスタイルの種類と特徴って?初心者におすすめなのは?
トライオートFXはもちろん口座開設・維持費用は無料です。
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トライオートFXの特徴・メリットって?
自動売買セレクトで簡単に始められる
トライオートFXでは「自動売買セレクト」という既に設定済みの自動売買プログラムを選ぶだけで自動売買を開始することができるので、複雑な設定をしなくても簡単に自動売買を始めることができます。
自動売買セレクトではリターン順や低リスク順、人気順などで簡単に並び替えることができ、その中から気になったストラテジを選択することができます。
ストラテジは過去のバックテストの成績も確認でき、どのように収益を上げ含み損はどの位だったかなどを確認することができます。
ストラテジは複数選んで同時に稼働させることもでき、ETFの自動売買も含めて稼働させることもできます。
参考 トライオートETFの自動売買セレクトでFXも自動売買?過去の成績を検証すると?
ストラテジが決まってしまえば後は簡単に資金に合わせて数量を変更し稼働させるだけと簡単に自動売買を始めることができます。
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レンジ相場向きの「コアレンジャー」
コアレンジャーはレンジ相場で効果を発揮しやすい戦略です。
2018年1月から2019年6月までの1年半の相場変動を参考にレンジ帯をコアレンジ帯とサブレンジ帯に分け、コアレンジ帯では買いと売りを同時に仕掛けて細かく売買することにより利益を積み重ね、サブレンジ帯では、コアレンジ帯より利益幅を大きく設定することで価格の戻りを想定した取引をするような想定となっています。
レンジ相場向きの「ハーフ」
ハーフはレンジ相場向きの戦略で、想定レンジの中央値より上半分では「売り」、下半分では「買い」だけの取引をするような戦略です。
コアレンジャーと同じレンジ相場向けの戦略ですが、ハーフの方が取引回数は少なくなりますが、コアレンジ帯の底値での売り建玉・上値の買い建玉といった解消し辛いポジションが発生しにくいので、資金効率がいい戦略ともいえます。
また、コアレンジャーより初心者の方でも理解しやすい自動売買の戦略ともいえます。
スワップポイントの高い通貨ペア向きの「スワッパー」
スワッパーは高金利通貨を対象にした買いだけを行う自動売買戦略で、相場の上昇局面ではスワップポイントと相場値上がりによる収益の両方を狙い、相場の下落局面では含み損を抱えながらスワップポイントを積み上げていき、価格の戻りを待ちプラスに転じた際にポジションを決済するようになっています。
2018年1月から2019年6月までの1年半の相場変動を参考にレンジ帯を三つに分け価格が高いレンジ帯から価格が安いレンジ帯へ取引数量が徐々に増えるような設計となっています。
ビルダー機能でオリジナルの自動売買を設定することができる
自動売買セレクトでは、既に設定されたストラテジを選ぶだけで自動売買を行うことができますが、ビルダー機能では自分でオリジナルの自動売買の設定を作成することも可能です。
参考 トライオートFX/ETFでFXとETFの自動売買が思い通りに?ビルダー機能でバックテストも可能!
自動売買注文を1本ずつ作成できるシングルカスタムや、複数の自動注文を作成できるマルチカスタムから選ぶことができ、様々な設定を行うことができます。
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1,000通貨から取引が可能
自動売買のように複数のポジションを保有する場合、最低取引数量が少ない方が投資金額も少なく済みますが、トライオートFXでは1,000通貨単位での取引に対応しているので、少額から取引することができます。(南アフリカランド円のみ10,000通貨単位)
とはいえ、複数のポジションを保有するのである程度の資金は必要で、人気が高い「ハーフ_豪ドルNZドル」だと最低でも推奨証拠金は約15万円程度となっています。
スプレッドが狭い
FXの自動売買では比較的スプレッドが広いサービスが多いのですが、トライオートFXのスプレッドは狭いので他の自動売買より低コストで取引することができます。
例えば、主要通貨ペアでFXの自動売買で有名なトラリピと、大手FX会社の一つでスプレッドも業界最狭水準であるGMOクリック証券とスプレッドを比較すると下記のようになります。
トライオートFX | トラリピ | GMOクリック証券 | |
米ドル/円 | 0.3銭 | 3銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 5銭 | 0.5銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 | 7銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 0.6銭 | 6銭 | 0.7銭 |
NZドル/円 | 1.7銭 | 7銭 | 1.2銭 |
カナダドル/円 | 1.9銭 | 5銭 | 1.7銭 |
南アフリカランド/円 | 1.8銭 | 3銭 | 1.0銭 |
トルコリラ/円 | 1.5銭 | 5銭 | ー |
メキシコペソ/円 | ー | 2.5銭 | 0.3銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 4pips | 0.4pips |
※トライオートFX、GMOクリック証券は原則固定(例外あり)、トラリピは変動制のため目安
トライオートFXとトラリピではほとんどの通貨ペアでトライオートFXの方がスプレッドが狭くなっていて、GMOクリック証券とも一部の通貨ペア以外はほとんど遜色ないスプレッドの狭さとなっています。
ただ、トライオートFXの自動売買は口座開設・維持費用は無料ですが売買手数料が必要なので通貨ペアによってはトラリピよりコストがかかります。(後述)
スワップポイントが高い通貨ペアも
FXではポジションを保有していれば2国間の金利差であるスワップポイントを受け取ることができます。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
FXの自動売買でスワップポイントはそれほど重視はされませんが、自動売買でも短期で売買できずにポジションを保有し続けるような場面もあるのでスワップポイントは高い方がその間にスワップポイントを貯め続けることができます。(スワップポイントを支払い続けないといけない通貨ペアもるので注意が必要です)
参考 FXのポジションとは?ポジションを持ち続けることは可能?
トライオートFXの主要な通貨ペアのスワップポイント(買いの場合)は下記となっています。
通貨ペア | トライオートFX | トラリピ | GMOクリック証券 |
米ドル/円 | 5円 | 1円 | 5円 |
ユーロ/円 | ー25円 | ー65円 | -18円 |
ポンド/円 | 2円 | 0円 | 5円 |
豪ドル/円 | 1円 | 0円 | 1円 |
NZドル/円 | 1円 | 0円 | 1円 |
カナダドル/円 | 1円 | 0円 | 3円 |
南アフリカランド/円 | 2円 | 2円 | 7円 |
トルコリラ/円 | 40円 | 5円 | 37円 |
※2021年2月5日前後適用分
自動売買であるトラリピよりはほとんどの通貨ペアでトライオートFXの方がスワップポイントが高いのでポジションを長く保有すればするほどトライオートFXの方が有利となります。
また、GMOクリック証券と比較するとほとんどの通貨ペアでスワップポイントは低くなっていますが、トルコリラ円は業界でも最高値水準となっていて、今後も高いスワップポイントが維持されるか注目です。
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取扱通貨ペアは17通貨ペアと普通
トライオートFXの取扱通貨ペアは下記の通貨ペアで17通貨ペアとなっています。
ただ、トライオートFXのコアレンジャーのようにレンジ相場となりやすい通貨ペアの方が利益を上げやすいので、トライオートFXをやるなら人気が高い「豪ドルNZドル」「ユーロ豪ドル」のような通貨ペアを検討してみてください。
スマホアプリにも対応
トライオートFXではPCだけでなくスマホアプリも提供しているので、スマホだけでも自動売買セレクトで注文したり、運用成績などを確認することができます。
PC版もインストール型ではなくブラウザ型なので、アプリをダウンロードしてインストールする手間は必要なく、普段使っているブラウザで操作することが可能です。
参考 トライオートFXはもちろん口座開設・維持費用は無料です。
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トライオートFXのデメリットって?
取引手数料が必要
FXの自動売買では、取引手数料が必要となる場合が多く、トライオートFXも取引手数料が下記のように必要となります。
トライオートFXはスプレッドが狭く低コストで自動売買を行うことができるのですが、トラリピが手数料無料化したことによって、通貨ペアによってはトラリピの方が低コストで取引できる場合があります。
また、トライオートFXは自動売買だけでなく通常の裁量での取引も行うことができ、その場合は取引手数料は無料となります。
常に含み損を抱えている
自動売買の宿命でもあるのですが、トライオートFXでもポジションを保有して値上がりを待つので含み損を常に抱えながら運用することとなります。
そのため、始めるタイミングによっては大きな含み損を抱えてしまい、自動売買を停止したりそのまま損切りしてしまうような場合があるかもしれませんが、自動売買は少なくとも稼働させたら最低でも3ヶ月くらいは様子を見ないとプラスとはなりにくいので我慢強く待つことが必要となってきます。
設定は定期的に見直しが必要
自動売買セレクトなど自動売買の設定はどんな相場でも必ず勝てるという訳ではなく、設定は定期的に確認し見直しする必要があります。
例えば自動売買セレクトで一番人気の「コアレンジャー_豪ドル/NZドル」のレンジ帯は「1.108~1」(2019年11月時点)となっていて、過去約30年の豪ドル/NZドルのチャートは下記のようになっています。
今は想定レンジ内で推移しているので、上下に動けば動くほど利益を積み重ねていってくれますが、過去にはこのレンジ帯ではない価格帯で推移していた方が多いので、今後レンジ帯を上か下かに抜けた価格帯で推移することも当然ありえます。
レンジ帯から外れてしまえばもちろん自動で売買はされなくなるので、利益を積み重ねることはなく、稼働を止めるか設定をし直す必要があるので完全にほったらかしという訳にはいきません。
まとめ
トライオートFXは、トライオートETFやシストレ24といったサービスを提供するJASDAQに上場するインヴァスト証券が提供するFXの自動売買が行えるサービスで、下記のようなメリット・デメリットが上げられます。
トライオートFXのメリット
- 自動売買セレクトで簡単に始められる
- ビルダー機能でオリジナルの自動売買を設定することができる
- 1,000通貨から取引が可能
- スプレッドが狭い
- スワップポイントが高い通貨ペアも
- 取扱通貨ペアは17通貨ペアと普通
- スマホアプリにも対応
トライオートFXのデメリット
- 取引手数料が必要
- 常に含み損を抱えている
- 設定は定期的に見直しが必要
トライオートFXは、自動売買の場合は取引手数料が必要ですがスプレッドが狭いので通貨ペアや取引数量によっては低コストで取引することができ、自動売買セレクトで選ぶだけと簡単に投資ができ、ETFも含めて分散投資が可能です。
トライオートFXは自動売買を行えるという特徴がありますが、それ以外にも裁量トレードなら取引手数料が無料でトレードでき、トルコリラ円のスワップポイントは比較的高い水準となっているのでトルコリラ円の投資を考えているなら検討してみてください。
参考 トルコリラ円のスワップポイント比較ランキング!おすすめのFX会社は?
自動売買セレクトで簡単にFXの自動売買ができるトライオートFX
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自動売買セレクトでは日経平均やS&P500、ナスダックといった株価指数を対象にした自動売買を行うこともできます。