FX会社のページに「米ドル円が0.2銭」などと表記がされている0.2銭のことをスプレッドと言います。
スプレッドはFXを行う際の実質的な取引コストとなり、「狭い」「広い」といった言い方をしますが、スプレッドは狭ければ低コストといえるのでしょうか?
取引コストが低コストであればリターンも向上するので、FXの基本知識であるスプレッドについて押さえておきましょう。
FXのスプレッドとは?
スプレッドとは、「買う時のレート(ask)と売る時のレート(bid)の差」のことを言い、FXの取引画面では下記の様に表示されます。
上記はGMOクリック証券の画面ですが、真ん中にある「0.2」がスプレッドのことを表していて、また、「bid」と「ask」の差である0.002円(0.2銭※)がスプレッドということになります。
※GMOクリック証券のスプレッドは原則固定(例外あり)
このように買いと売りのレートを表示することを「2Wayプライス」といい、スプレッドが一目でわかるようになっています。
FXの取引コストがスプレッド?
FXの取引をする際には下記のようなコストが存在します。
- 口座管理手数料
- 取引手数料
- スプレッド
「口座管理手数料」「取引手数料」についてはほとんどのFX会社で無料となっているので、実質的な取引コストはスプレッドとなっています。
スプレッドは「買う時のレートと売る時のレートの差」であることから、「広い」「狭い」と表現され、FX業者によってスプレッドは異なり、スプレッドが狭い方が取引コストが安いFX会社ということになります。
例えば下記の場合、askが147.456の時に買って、すぐ売ろうとするとbidは147.454となっているのでスプレッド分である0.2銭のマイナスの状態から取引が始まっていることになります。
買いで利益を出すためには、bidがaskの147.456を上回る為替レートにならないと利益とならないので、このスプレッドが小さい方が利益が出しやすいと言うことになります。
また、自動売買系のシステムを提供しているFX会社などは「スプレッド」以外に「取引手数料」が必要となる場合があります。
スプレッド0.2銭ってどのくらいのコスト?
スプレッドが0.2銭とは、FXでは最低取引数量が1,000通貨もしくは10,000通貨となっているので、実質的な取引コストは「1,000通貨で2円」「10,000通貨で20円」となります。
2円や20円と低コストではありますが、スキャルピングのように1日に何度も取引をして細かい利幅を積み重ねるようなトレードスタイルの場合、10銭前後の利幅を狙うことが多いのでスプレッドが狭いFX会社で取引することは重要です。
例えば1年(営業日20日×12ヶ月)で、1日5回1,000通貨の取引を0.2銭のFX会社と0.3銭のFX会社で取引したときには下記のように0.2銭のFX会社で取引した方が12万円お得となります。
年間コスト
- 【0.2銭の場合】( 1年 × 5回 )× 0.3銭 × 1,000通貨 = 24万円
- 【0.3銭の場合】( 1年 × 5回 )× 0.4銭 × 1,000通貨 = 36万円
0.1銭と小さな差ですが、FXの取引回数が増えれば増えるほどその差は如実に表れてきて、利益にも直結するのでスプレッドが狭いFX会社で取引することは重要です。
スプレッドの単位は?
上記ではスプレッドの単位として「銭」としましたが、これは「米ドル/円」のように円が絡む場合(クロス円)は「銭」を基本的には使うことが多いです。
FXでは円が絡まない「ユーロ/米ドル」のような通貨ペアも取引することができますが、このような通貨ペアの場合は「pips」という単位を使いますが、クロス円も1銭=1pipsとpipsで表現できます。
例えば下記はGMOクリック証券のスプレッド一覧ですが、円が絡む通貨ペアは「銭」でそれ以外の通貨ペアは「pips」と表記されています。
実際に取引するときには、例えば「米ドル/円=147.456円」「ユーロ/米ドルは1.09844」といった表示がされますが、円が絡む通貨ペアは少数第2位、その他の通貨ペアは小数第4位が1pipsとなります。
スプレッドは変動する?
スプレッドはFX業者によって異なり、FX会社によっては「原則固定」となっていますが、相場状況によっては必ずしも固定とはなりません。
特に、下記のような場合はスプレッドが広がることがあります。
- 市場の流動性が低い時間帯(平日早朝や国内外の休日、クリスマス、年末年始など)
- 市場急変時(自然災害や金融経済関連の大きなニュース)
- 主要な経済指標の発表
スプレッドがどれほど広がっているかは「2Wayプライス」で一目で確認できるので、注意して取引するようにしましょう。
また、上記のようにスプレッドが広がるタイミングでは、FXの隠れコストとも言われる「スリッページ」も発生しやすく、不利な取引となってしまう可能性があるので注意が必要です。
注文した為替レートと約定した為替レートが異なること。投資家に有利なレートで約定することもあるが、不利なレートで約定することもある。
まとめ
スプレッドとは、「買う時のレート(ask)と売る時のレート(bid)の差」を言いFX取引における実質的な取引コストとなっています。
米ドル円でスプレッド0.2銭だと実質的な取引コストは「1,000通貨で3円」「10,000通貨で20円」と低コストのよう思えますが、短期売買で1日に何回も取引をするのであればやはり少しでもスプレッドが狭いFX会社で取引することでリターンは変わってきます。
スプレッドは多くのFX会社で原則固定となっていますが、相場状況によってはスプレッドが広がることがあり、原則固定となっているスプレッドがどのくらい配信されたかをスプレッド配信率として公開しているFX会社があり、スプレッド配信率が高いFX会社の方がより安定的に低コストで取引ができますので、スプレッド配信率も注目してみてください。
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