iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、日本の株式市場の動向を示す「日経225(日経平均)」に配当を加味した値動きを示す日経平均トータルリターン・インデックスへの連動を目指す国内ETFです。
日本の株式市場を代表する225銘柄に分散投資を行うのと同等のパフォーマンスが期待できますが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)の特徴とは?
基本情報
ファンド名 | iシェアーズ・コア 日経225 ETF |
管理会社 | ブラックロック・ジャパン |
ベンチマーク | 日経平均トータルリターン・インデックス |
為替ヘッジ | ー |
売買単位 | 1口 |
最低買付金額 | 38,030円 |
平均売買高 | 46,875口 |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.0495% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 13,446.5億円 |
分配金利回り | 1.89% |
NISA | 成長投資枠 |
iDeCo | ー |
マーケットメイク | あり |
決算 | 年2回(2月9日および8月9日) |
上場日 | 2001/9/5 |
投資対象
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、日本の株式市場の動向を示す「日経225(日経平均)」に配当を加味した値動きを示す日経平均トータルリターン・インデックスへの連動を目指す国内ETFです。
日経225(日経平均)は東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から、日本経済新聞社が選んだ日本の株式市場を代表する225銘柄の単純な株価平均とほぼ同じような考え方となるので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいといったが特徴があります。
もう一つの代表的な株価指数であるTOPIXは、東証プライム市場上場の株式を中心に約2,100銘柄の時価総額(株価×発行済み株式数)の変化を指数化したものとなるので、時価総額の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴がありますが、分散性という観点では日経平均より優れています。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
上位保有銘柄はファーストリテイリングや東京エレクトロンなど株価の高い銘柄の比率が高くなっています。
※引用:iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)「月報(2025年2月末)」
コスト
売買手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.0495% |
信託財産留保額 | なし |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、決算は年2回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは1.89%です。
※引用:iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)「月報(2025年2月末)」
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
平均売買高・マーケットメイカー
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、平均売買高(直近90日)約4万口と流動性はそこそこあり、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は流動性について心配する必要はなさそうです。
NISAの対応状況
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、新NISA(2024年以降)の成長投資枠の対象として投資することが可能です。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
※引用:iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)「月報(2025年2月末)」
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
ファンドとインデックスの運用実績の差を見ると、直近1年はやや信託報酬以上の乖離がありますが、3年、5年では信託報酬程度の差となっていて、インデックスとの連動性は高そうです。
基準価額のチャート
日経平均に連動するファンドは、投資信託(非上場)でも低コスト化が進み、信託報酬は最安値水準の0.143%(税込)の「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」と比較したのが下記となります。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評判・評価ってどう?利回りや実質コストは?
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
(引用元:ウエルスアドバイザー)
オレンジがiシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)、赤がeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の直近5年間のトータルリターンのチャートです。
「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」と比較してもほとんど差はないですが、過去1年、3年、5年のトータルリターン(分配金を再投資)では、「iシェアーズ・コア 日経225 ETF」の方が若干パフォーマンスは良かったようです。
iシェアーズ・コア 日経225 ETF | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | |
1年 | ー3.54% | ー3.67% |
3年 | +14.08% | +13.96% |
5年 | +13.99% | +13.89% |
評価・まとめ
iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)は、日本の株式市場の動向を示す「日経225(日経平均)」に配当を加味した値動きを示す日経平均トータルリターン・インデックスへの連動を目指す国内ETFです。
投資信託(非上場)でも日経平均に連動したファンドは低コスト化されてますが、信託報酬が最安値水準にある「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」よりも低コストなのが「iシェアーズ・コア 日経225 ETF」です。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の評価・評判とは?利回りや実質コストは?
ただ、ETFは自動積立ができなかったり、分配金を手動で再投資しなければいけない点がデメリットではありますが、分配金をそのまま生活費に充てたい場合は、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当ではない健全な分配金なので、一生安心して受け取れるメリットがあります。
また、ETFは投資信託と比較して信託報酬が低コストなのですが、株式と同様の売買手数料が必要となりますが、NISA口座を利用したり、SBI証券や楽天証券なら簡単な手続きをするだけで売買手数料が無料となります。
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国内ETFは、国内株式同様に売買手数料が必要となりますが、SBI証券と楽天証券は簡単な手続きを行えばETF含む株式の売買手数料が無料となるのでお得です。
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