iシェアーズ米国リートETF(1659)の評価って?利回りはどのくらい?

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国内ETF

iシェアーズ米国リートETF(1659)は、米国のリート(不動産投資信託)に分散投資ができる国内ETFです。

今後も経済成長が期待できる米国で、定期的な不動産の賃料収入が期待できる不動産投資信託市場に投資ができる国内ETFですが、どのような配当・分配金となっているかなど内容を確認してみました。

iシェアーズ米国リートETF(1659)の特徴

投資対象

iシェアーズ米国リートETFは、「FTSE NAREIT Equity REITsインデックス(TTM 円建て)」の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。

 

「FTSE NAREIT Equity REITsインデックス」は、米国の代表的なリート指数で米国市場に上場するリート(不動産投資信託)で構成され、森林リート・インフラストラクチャリートに分類されないすべてのリートが含まれます。

組入上位10銘柄

iシェアーズ米国リートETFは、ほとんど「iシェアーズ・コア 米国リート ETF」へ投資をしていて、「iシェアーズ・コア 米国リート ETF」の組入上位10銘柄は下記となっています。(組入銘柄数は163銘柄)

SIMON PROPERTY GROUP REIT INC6.06%
PROLOGIS REIT INC4.12%
PUBLIC STORAGE REIT3.81%
EQUINIX REIT INC3.75%
AVALONBAY COMMUNITIES REIT INC2.77%
EQUITY RESIDENTIAL REIT2.77%
DIGITAL REALTY TRUST REIT INC TRUS2.66%
WELLTOWER INC2.60%
VENTAS REIT INC2.35%
BOSTON PROPERTIES REIT INC2.28%

※2018年5月31日時点

コスト

売買手数料楽天証券なら現物・信用ともに0円
信託報酬(税抜)0.20%

分配金・配当金

iシェアーズ米国リートETFは、決算は年4回で下記の様に分配金が出されていて、半年分の分配金利回りは0.88%(2018年5月)です。

日付分配金
2018年5月9日14円
2018年2月9日3円

投資対象となっている「iシェアーズ・コア 米国リート ETF」は米ドルベースですが、分配金利回りは3.71%となっているので、為替次第ではありますが4%前後の利回りは期待できそうです。

 

ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。

運用実績・利回り

ETFベンチマーク
3ヶ月ー2.11%ー0.17%
設定来ー8.56%ー6.86%

※iシェアーズ米国リートETF「ファンドの実績」より
※設定日は2017年9月27日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

 

また、iシェアーズ・コア 米国リート ETFの方の運用実績(米ドルベース)は下記の様になっています。

ETF(年率)ベンチマーク
1年ー4.46%ー4.51%
3年+1.40%+1.57%
5年+5.13%+5.44%
10年+5.80%+6.17%
設定来+3.39%+3.75%

※iシェアーズ・コア 米国リート ETF「ファンドの実績」より
※設定日は2007年5月1日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

当ETFの情報

  • 分類:国内ETF
  • ベンチマーク:FTSE NAREIT Equity REITsインデックス(TTM 円建て)
  • 売買手数料:各証券会社により異なるが楽天証券なら無料
  • 総経費率:0.20%
  • 純資産残高:約50億円(2018年6月)
  • 分配金利回り:0.88%(2018年5月)
  • 売買単位:1口(約1,900円(2018年6月))
  • 平均売買高:1,739口
  • 決算:年4回(2、5、8、11の9日)
  • 設定日:2017年9月27日

評価・まとめ

iシェアーズ米国リートETFは、「FTSE NAREIT Equity REITsインデックス(TTM 円建て)」の動きに連動する投資成果を目指し、米国の不動産市場に分散投資ができる国内ETFです。

 

米国の不動産市場に投資できるといえば毎月分配型投信の「新光US-REITオープン(愛称:ゼウス)」や「フィデリティ・USリート・ファンドB」などが人気を集めていましたが、分配金の引き下げが続いているなど成績が振るわないこともあり、純資産残高を大きく減らしています。

参考 新光US-REITオープン(愛称:ゼウス)ってどう?投資して大丈夫?

参考 フィデリティ・USリート・ファンドBってどう?利回りって?

 

米国の利上げによって、リートの借入負担が上昇する懸念によってリート市場は短期的には下落傾向となり易いですが、その一方で中長期的には金利が上がるということは、景気が良いということでもあるので、賃料や不動産価格が上昇しリートにプラスに寄与するといった考えもあります。

 

ただ、毎月分配型のように信託報酬が高コストな投資信託だと、米国のリート市場が低迷すればコスト負けしてしまいますが、iシェアーズ米国リートETFなら約1/8のコストで、不動産の賃料による安定的な分配金もタコ足配当がないので安心して受け取れます。

 

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