米国の代表的な指標で、ニュースでもよく耳にするダウ平均株価に連動する海外ETFが、SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)です。
ダウ平均株価は米国を代表する30銘柄で構成され、米国だけというより世界をまたにかける企業がほとんどなので、米国経済だけを反映したというより世界経済を反映させた指標と言えます。
そんなダウ平均株価と連動するSPDRダウ工業株平均ETF(DIA)はどんな内容のETFなのか確認してみました。
SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)の特徴
投資対象
SPDRダウ工業株平均ETFは、「NYダウ」「ダウ平均」とも呼ばれる「ダウジョーンズ工業株価平均」の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標とする海外ETFです。
ダウジョーンズ工業株価平均は、米国を代表する30の優良銘柄で構成され、100年以上の歴史を持つ世界で最も有名な米国株式市場の株価指数です。
構成銘柄は不定期ながら銘柄の入れ替えが行われていて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業だけでなくNASDAQ上場企業からも選ばれています。
業種別構成比率
資本財・サービス | 23.81% |
情報技術 | 18.34% |
金融 | 16.10% |
一般消費財・サービス | 14.54% |
ヘルスケア | 12.77% |
エネルギー | 5.74% |
生活必需品 | 5.52% |
素材 | 1.84% |
電気通信サービス | 1.35% |
※2018年5月時点
組入上位10銘柄
Boeing Company | 9.96% |
UnitedHealth Group Incorporated | 6.73% |
Goldman Sachs Group Inc. | 6.55% |
3M Company | 5.53% |
Apple Inc. | 5.22% |
Home Depot Inc. | 5.19% |
McDonald’s Corporation | 4.50% |
Caterpillar Inc. | 4.37% |
International Business Machines Corporation | 4.00% |
Visa Inc. Class A | 3.66% |
※2018年5月時点
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる |
総経費率 | 0.17% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約2兆3,880億円(2018年5月)で、月間出来高は約1億株と流動性も非常に高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.01%(2018年5月)で直近の分配金は下記のように毎月分配金が出ています。
日付 | 分配金 |
2018年5月18日 | 0.69726 |
2018年4月20日 | 0.13196 |
2018年3月16日 | 0.45401 |
2018年2月16日 | 0.64476 |
2018年1月19日 | 0.14373 |
2017年12月15日 | 0.56061 |
2017年11月17日 | 0.56177 |
2017年10月20日 | 0.18277 |
2017年9月15日 | 0.45771 |
2017年8月18日 | 0.52883 |
2017年7月21日 | 0.23571 |
2017年6月16日 | 0.39407 |
※通貨単位:米ドル
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク(ダウ平均) | |
1年 | +17.98% | +18.09% |
3年 | +13.27% | +13.44% |
5年 | +12.79% | +12.96% |
10年 | +9.22% | +9.39% |
設定来 | +8.05% | +8.22% |
※SPDRダウ工業株平均ETF「運用実績(2018年4月30日)」より
※設定日は1998年1月14日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSEアーカ)
- ベンチマーク:ダウジョーンズ工業株価平均
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.17%
- 純資産残高:約2兆3,880億円(2018年5月)
- 分配金利回り:2.01%(2018年5月)
- 売買単位:1株(約27,000円(2018年5月))
- 決算:年12回
- 設定日:1998年1月14日
評価・まとめ
SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)は、ダウジョーンズ工業株価平均に連動する投資成果を目指す海外ETFで、日本国内でダウ平均に投資ができる数少ないETFの1つです。
ダウ平均は下記のような理由により今後も成長が期待できる株価指数です。
- 世界最大の経済大国で経済成長を続けている
- NYダウは構成銘柄が見直しされるので常に優良銘柄が選ばれている
- 過去を見てもリーマンショックなど大きな下落があってもその後下落以上の成長をしている
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
米国の株式市場の動向を示す株価指数としては、ダウ平均以外にもS&P500やナスダック(NASDAQ)などがあり、SPDRダウ工業株平均ETFの設定日である1998年1月14日からの約20年間を比較したのが下記チャートです。
(引用元:モーニングスター)
青がDIA、オレンジがS&P500、緑がナスダック総合指数の設定日(1998年1月14日)からのチャートです。
ナスダックが比較した期間では最もリターンがいいですが、ダウ平均やS&P500と比較するとハイリスク・ハイリターンな動きとなっていて、今後も大手IT企業の成長が期待できるなら選択肢の一つとして有望な株価指数です。
参考 ナスダック(NASDAQ)に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
ダウ平均とS&P500は比較する期間によってダウ平均の方が成績が良かったりS&P500の方が良かったりするのですが、1998年1月14日から比較するとダウ平均の方が良く年率平均で約8%の成長をしながら直近では約2%の分配金がもらえた(米ドルベース)ということになります。
ただ、ダウ平均は30銘柄に対してS&P500は500銘柄で構成されるので分散性という観点ではS&P500の方が優れているので、分散性を重視するならS&P500という選択肢もあります。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
また、ダウ平均への投資でSPDRダウ工業株平均ETF(DIA)のような海外ETFはちょっとハードルが高いと思われるなら、信託報酬が0.225%とちょっとコストがかかりますが、投資信託で「iFreeNYダウ・インデックス 」「たわらノーロードNYダウ」というのもあり、投資信託なら100円から積立も可能なので低額から投資ができます。
参考 iFree NYダウ・インデックスの評価ってどう?過去の成績は?
参考 たわらノーロード NYダウの評価ってどう?過去の成績は?
SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)は海外ETFなので売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますのでNISAを利用することも検討してみてください。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは?NISAを有効に活用するには?
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