投資信託(非上場)で根強い人気がある毎月分配型ですが、国内ETFでも毎月分配型のETFがあり、上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)もその一つです。
ETFの分配金は投資信託(非上場)と異なりすべて健全な分配金となるため、まさに不労所得となりますが、どんな内容のETFなのか内容を確認してみました。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | 上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型 |
管理会社 | 日興アセットマネジメント |
ベンチマーク | FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース) |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.275% |
信託財産留保額 | 0.1% |
純資産残高 | 約310億円 |
分配金利回り | 2.27% |
NISA | ー |
iDeCo | ー |
決算 | 年12回(毎月10日) |
上場日 | 2009年9月30日 |
投資対象
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース)」の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
FTSE世界国債インデックス(除く日本)は、日本を除く世界主要国の債券市場の動向を表す外国債券のインデックスで、先進国だけでなく新興国も一部含まれています。
組み入れられる債券の最低格付としては、S&Pの「Aー」格、かつムーディーズの「A3」格と投資適格級の債券のみとなっていて、除外基準はS&Pの「BBBー」格未満、かつムーディーズの「Baa3」格未満と投資不適格級(ジャンク級)となった時となっています。
※下記は上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)「月報(2024年9月)」からの情報です。
国別アロケーション
アメリカの比率が最も高く、次いでユーロ、中国となっていて、上位3つの国で約86%の比率となっています。
組入上位銘柄
利回り等
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.275% |
信託財産留保額 | 0.1% |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、決算は毎月行われ下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは2.27%です。
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
平均売買高・マーケットメイカー
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、平均売買高(直近90日)約150口と流動性が低いですが、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、不利な価格で売買してしまうような心配は少ないと思われます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
マーケットメイク制度は、ETFの流動性を高めるために設けられた制度です。野村証券などのマーケットメイカーが、常に売買注文を出すことで、投資家がいつでも取引しやすい環境を提供しています。
ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきます。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、マーケットメイク制度の対象でもあるので心配する必要はなさそうです。
スプレッド・最良気配平均執行可能金額
ETFの流動性でチェックしたい指標としてはスプレッドとデプスもあります。
- 平均スプレッド:0.32%
- 最良買い気配平均執行可能金額:90,325,981円
- 最良売り気配平均執行可能金額:48,566,369円
※2024年9月平均
NISAの対応状況
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は新NISA(2024年以降)の対象とはなってません。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
分配金込み基準価額 | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.12% | +0.20% |
3ヶ月 | ー6.08% | ー5.91% |
6ヶ月 | ー0.53% | ー0.26% |
1年 | +7.33% | +7.81% |
上場来 | +75.28% | +87.93% |
※上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)「月報(2024年9月)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)のベンチマークと同じFTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース)に連動し、より低コストな投資信託である「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 」(信託報酬:税込0.154%)と税引き前分配金を再投資した場合のトータルリターンを比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジが上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)、赤がeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの過去5年間のトータルリターンのチャートです。
同じベンチマークとしているのでチャートを比較するとほぼ同じ値動きとなっていますが、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の方がややパフォーマンスが良くなっています。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、分配金を使いたいなら投資候補となりますが、分配金が出されると課税されるため、出された分配金を再投資するならeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの方がリターンは期待できます。
評価・まとめ
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース)」の動きに連動する投資成果を目指すので、日本を除く世界主要国の外国債券に分散投資ができる国内ETFです。
毎月分配金が出るETFですが、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当はないので安心して受けることができます。
ただ、同じベンチマークでより低コストなeMAXIS Slim 先進国債券インデックスと比較してみると、直近5年ではeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの方がリターンが良くなっています。
そのため、上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)は、分配金を使いたいなら投資候補となりますが、分配金が出されると課税されるため、出された分配金を再投資するならeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの方がリターンは期待できます。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)のように毎月分配金が必要なら、SBI証券や楽天証券で利用できる投資信託の定期売却サービスを利用すれば、分配金が出ないファンドも毎月分配金相当額を得られることもできるので、こちらも検討してみてください。
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)に投資するならSBI証券、楽天証券がおすすめ!
国内ETFは、国内株式同様に取引手数料が必要となりますが、SBI証券と楽天証券は簡単な手続きを行えば無料となるのでお得です。
他にも約定代金が100万円までなら松井証券、岡三オンライン証券、auカブコム証券、GMOクリック証券なら売買手数料が無料となるのでおすすめです。
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