楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)は、日経平均の騰落率のー2(マイナス2)倍の値動きをする国内ETFです。
日経平均が下がりそうなときに手軽に投資ができ、利益を2倍出せるETFですが、どんな特徴があるのか内容を確認してみました。
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)の特徴
投資対象
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)は、「日経平均ダブルインバース・インデックス」を対象指数とし、基準価額の変動率を対象指数の変動率に一致させることを目指して運用を行うレバレッジ型の国内ETFで、主に国内の株価指数先物取引および国内の短期公社債に投資を行います。
「日経平均ダブルインバース・インデックス」は日々の騰落率を日経平均株価の騰落率のー2(マイナス2)倍として計算された指数なので、日経平均が前日比5%上昇すれば10%下落し、5%下落すれば10%上昇するといったような動きをします。
ただし、必ずしもー2倍の動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。
【日経平均が上昇】
上記の様に前日比ではー2倍の値動きとなりますが、2日以上離れた場合はー2倍の値動きとはなりません。
【日経平均が下落】
日経平均が下落した場合もー2倍下落するような値動きとなり、上昇した時と同様に2日以上離れた場合は2倍の値動きとはなりません。
【日経平均が横這い】
日経平均が横這いのような値動きとなった場合には、上記の様に日経平均の変動率のー2倍以上の損失となる場合があります。
日経平均が下落時には2倍の利益が出ますが、上昇時や横這いなどでの値動きの特徴を理解しておく必要があります。
特に中長期で当ETFを保有した場合、日経平均が上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均ダブルインバース・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため利益を得られにくくなります。
参考 日本取引所グループ「レバレッジ型ETF投資に際しての留意点」
コスト
売買手数料 | 楽天証券なら現物・信用ともに0円 |
信託報酬(税抜) | 0.35% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
決算は年1回ですが、過去の決算で分配金は出されていません。当ETFは分配金狙いというより短期売買で利益を上げるのに向いてます。
過去の運用成績・利回り
ファンドの騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.5% | +4.2% |
3ヶ月 | +6.1% | +8.4% |
6ヶ月 | ー16.5% | ー14.2% |
1年 | ー30.5% | ー27.1% |
設定来 | ー47.6% | ー38.5% |
※楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型「月次レポート(2018年3月)」より
※ファンド設定日は2015年7月14日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
(引用元:楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型「月次レポート(2018年3月)」)
所感
ファンドが設定されて2年半が経過してますが、ベンチマークとは乖離した動きとなっています。
ただ、同じ日経平均ダブルインバース・インデックスをベンチマークとしたETFで出来高が大きい「NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)」と過去2年間を比較したチャートが下記となりますが、ほぼ同じ値動きとなっているので当ETFが特段成績が悪いという訳ではなさそうです。
(引用元:Yahooファイナンス)
青がNEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信、赤が楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型、緑が日経平均の過去2年間のチャートです。
当ETFの情報
- 分類:国内ETF
- ベンチマーク:日経平均ダブルインバース・インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なるが楽天証券なら現物・信用ともに0円
- 信託報酬(税抜):0.35%
- 純資産残高:約100億円(2018年4月末)
- 平均売買高:約36万口
- 分配金利回り:なし
- 売買単位:1口(約4,800円(2018年5月))
- 決算:年1回(3月15日)
- 設定日:2015年7月14日(上場日:2015年7月15日)
評価・まとめ
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)は日経平均の騰落率のー2(マイナス2)倍の値動きをする「日経平均ダブルインバース・インデックス」をベンチマークとする国内ETFです。
ー2倍の値動きといっても前日比ではー2倍の値動きとなりますが、2日以上離れた場合はー2倍の値動きとはならない特徴があり、日経平均が横這いのような値動きとなった場合には、日経平均の変動率の―2倍以上の損失となる場合があります。
特に中長期で当ETFを保有した場合、日経平均が上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均ダブルインバース・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため、短期的に個別銘柄ではなく日経平均全体が上昇しそうなときに利用するのが適しています。
日経平均が下落しそうだと思う時に、信用取引や先物取引ではなく通常の現物の株式取引と同じように下落時にも利益を上げることができ、保有している現物株を手放さずに当ETFでリスクヘッジするようなこともできるのでうまく活用したいETFです。
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また、CFDでも日経平均の売り取引ができ、ETFで必要となる信託報酬もなく、店頭CFDなら最大10倍までレバレッジをかけることができるので、短期で大きな利益を上げることも可能です。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
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