楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は、日経平均の騰落率のー2(マイナス2)倍の値動きをする国内ETFです。
日経平均が下がりそうなときに手軽に投資ができ、日経平均の値下がり益の利益を2倍を狙るETFですが、どんな特徴があるのか内容を確認してみました。
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 |
管理会社 | 楽天投信投資顧問 |
ベンチマーク | 日経平均ダブルインバース・インデックス |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.385% |
信託財産留保額 | ー |
純資産残高 | 約285億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | ー |
iDeCo | ー |
決算 | 年1回(3月15日) |
上場日 | 2015年7月15日 |
投資対象
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は、「日経平均ダブルインバース・インデックス」を対象指数とし、基準価額の変動率を対象指数の変動率に一致させることを目指して運用を行うレバレッジ型の国内ETFで、主に国内の株価指数先物取引および国内の短期公社債に投資を行います。
「日経平均ダブルインバース・インデックス」は日々の騰落率を日経平均株価の騰落率のー2(マイナス2)倍として計算された指数なので、日経平均が前日比5%上昇すれば10%下落し、5%下落すれば10%上昇するといったような動きをします。
ただし、必ずしもー2倍の動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。
【日経平均が上昇】
上記の様に前日比ではー2倍の値動きとなりますが、2日以上離れた場合はー2倍の値動きとはなりません。
【日経平均が下落】
日経平均が下落した場合もー2倍下落するような値動きとなり、上昇した時と同様に2日以上離れた場合は2倍の値動きとはなりません。
【日経平均が横這い】
日経平均が横這いのような値動きとなった場合には、上記の様に日経平均の変動率のー2倍以上の損失となる場合があります。
日経平均が下落時には2倍の利益が出ますが、上昇時や横這いなどでの値動きの特徴を理解しておく必要があります。
特に中長期で当ETFを保有した場合、日経平均が上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均ダブルインバース・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため利益を得られにくくなります。
参考 日本取引所グループ「レバレッジ型ETF投資に際しての留意点」
コスト
売買手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.385% |
信託財産留保額 | なし |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)では、設定来分配金は出されていません。
平均売買高・マーケットメイカー
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は、平均売買高(直近90日)約1,600万口と流動性は高く、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、不利な価格で売買してしまうような心配は少ないと思われます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
マーケットメイク制度は、ETFの流動性を高めるために設けられた制度です。野村証券などのマーケットメイカーが、常に売買注文を出すことで、投資家がいつでも取引しやすい環境を提供しています。
ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきます。
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は、売買高も高くマーケットメイク制度の対象でもあるので心配する必要はなさそうです。
スプレッド・最良気配平均執行可能金額
ETFの流動性でチェックしたい指標としてはスプレッドとデプスもあります。
- 平均スプレッド:0.01%
- 最良買い気配平均執行可能金額:140,740,546円
- 最良売り気配平均執行可能金額:148,580,455円
※2024年9月平均
NISAの対応状況
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は新NISA(2024年以降)の対象とはなってません。
参考 金融庁「新しいNISA」
レバレッジ型ということもあり、あまり長期で投資をするというより短期的な売買で利益を上げるのに向いています。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(1459)のパフォーマンスは?
騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.3% | +1.5% |
3ヶ月 | ー7.1% | ー4.9% |
6ヶ月 | ー5.5% | ー3.0% |
1年 | ー45.4% | ー42.4% |
3年 | ー65.8% | ー59.6% |
設定来 | ー94.8% | ー91.1% |
※楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型「月次レポート(2024年9月)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)と日経平均を比較したのが下記となります。
(引用元:Yahooファイナンス)
青が楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(1459)、ピンクが日経平均の過去10年間のチャートです。
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(1459)はまだ10年運用されていないので、基準となる日が異なっていますが、過去10年では日経平均は上昇傾向にあったため、楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(1459)は大きく下落しています。
そのため、楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型は、日経平均が下落しそうな時に短期的に大きな利益を狙うのに向いています。
評価・まとめ
楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型(楽天225ダブルベア)(1459)は日経平均の騰落率のー2(マイナス2)倍の値動きをする「日経平均ダブルインバース・インデックス」をベンチマークとする国内ETFです。
ー2倍の値動きといっても前日比ではー2倍の値動きとなりますが、2日以上離れた場合はー2倍の値動きとはならない特徴があり、日経平均が横這いのような値動きとなった場合には、日経平均の変動率の―2倍以上の損失となる場合があります。
特に中長期で当ETFを保有した場合、日経平均が上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均ダブルインバース・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため、短期的に個別銘柄ではなく日経平均全体が下落しそうなときに利用するのが適しています。
日経平均が下落しそうだと思う時に、信用取引や先物取引ではなく通常の現物の株式取引と同じように下落時にも利益を上げることができ、保有している現物株を手放さずに当ETFでリスクヘッジするようなこともできるのでうまく活用したいETFです。
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参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)!手数料だけで選ぶ?日経平均でレバレッジをかけて利益を出すならCFD!
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