上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、新興国債券市場に分散投資ができる円換算したブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスの変動率に一致させることをめざす国内ETFです。
国内ETFでは、分配金利回りが高いETFですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
上場インデックスファンド新興国債券(1566)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | 上場インデックスファンド新興国債券 |
管理会社 | 日興アセットマネジメント |
ベンチマーク | ブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.495% |
信託財産留保額 | 0.3% |
純資産残高 | 約191億円 |
分配金利回り | 4.76% |
NISA | 成長投資枠 |
iDeCo | ー |
決算 | 年6回(1、3、5、7、9、11月の各10日) |
上場日 | 2012年3月30日 |
投資対象
上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、主に新興国の現地通貨建て債券に投資し、円換算した「ブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」の動きに連動する投資成果をめざして運用を行なう国内ETFです。
「ブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」は新興市場国債(自国通貨建て)の総合投資収益を時価総額比率で加重平均し、指数化したもので、単一国への投資集中を制限しているので過度にリスクが高くならずに、新興国の債券および通貨の値動きを表す特徴があるインデックスです。
組入国ではマレーシアや韓国、中国、インドネシアの比率がやや高くなっていますが、単一国の比率は10%以内に抑えられています。
平均デュレーションは長期債に比べると小さいので、金利の動きによる債券価格のブレも小さく安定的な値動きが期待できそうです。
コスト
売買手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.495% |
信託財産留保額 | 0.3% |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、決算は年6回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは4.76%です。
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
また、上場インデックスファンド新興国債券(1566)は外国税額控除の対象となっていないので、自動的に二重課税調整は行われなさそうです。
平均売買高・マーケットメイカー
上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、平均売買高(直近90日)約800口と流動性はあありませんが、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、上場インデックスファンド新興国債券(1566)は流動性について心配する必要はなさそうです。
NISAの対応状況
上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、新NISA(2024年以降)の成長投資枠の対象として投資することが可能です。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
上場インデックスファンド新興国債券(1566)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
※上場インデックスファンド新興国債券(1566)「月報(2024年10月)」より
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたものです
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
直近1年ではベンチマークを上回るパフォーマンスとなっているのもちょっとおかしいですが、上場来では信託報酬を加味してもベンチマークよりだいぶパフォーマンスが悪くなっています。
そのためベンチマークとしているブルームバーグ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックスとの連動性は低い状態となっています。
基準価額と純資産の推移
チャートを見るとベンチマークより悪いパフォーマンスで推移してきていて、インデックスへの連動性は低くあまり良いETFとは言えません。
評価・まとめ
上場インデックスファンド新興国債券(1566)は、主に新興国の現地通貨建て債券に投資し、円換算した「ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」の動きに連動する投資成果をめざして運用を行なう国内ETFです。
債券というと比較的手堅い値動きをしそうなイメージですが、為替の影響もあるので比較的値動きは大きくなっています。
それでも、分配金利回りが約5%と高く、値上がりを期待し売買差益を狙うというよりは高い分配金利回りをもらい続けることが期待できます。
ただ、純資産残高は右肩上がりに成長していますが売買高はあまり多くはないので、最悪上場廃止となるリスクもあることは頭に入れておいた方が良さそうです。
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