【SOXL】Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETFの評価・評判は？利回りや配当金はどのくらい？

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）は、半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける企業に分散投資ができる海外ETFです。

ICE半導体指数（ICE Semiconductor Index）の日々のパフォーマンスの300％の投資成果を目指し運用するETFですが、どのような内容のETFなのか確認してみました。

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）の特徴

投資対象

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）は、「ICE半導体指数」の日々のパフォーマンスの300％の投資成果を目指す海外ETFです。

「ICE半導体指数（ICE Semiconductor Index）」は、米国に上場する半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける銘柄で、浮動株調整後時価総額上位30銘柄で構成される指数です。

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）の日々の値動きは、原資産となる「ICE半導体指数」の日々3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%上昇し、5%下落すれば15%下落するような動きをするレバレッジ型のETFです。

ただ、必ずしも3倍の値動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。

【原資産が上昇局面にある場合】

原資産が1日目「＋5％」、2日目「＋10％」と値上がりした場合は、2日間で15.5％の上昇となるため、レバレッジ型ETFは3×15.5%=46.5%の上昇となりそうですが、実際には49.5%の上昇と必ずしも3倍の値動きとはなりません。

【原資産が下落局面にある場合】

原資産が1日目「ー5％」、2日目「ー10％」と値下がりした場合は、2日間でー14.5％の下落となるため、レバレッジ型ETFは3×ー14.5%=ー43.5%の下落となりそうですが、実際には40.5%の下落と必ずしも3倍の値動きとはなりません。

【原資産が上昇・下落を繰り返す場合】

原資産が1日目「＋5％」、2日目「ー10％」、3日目「＋6％」といった値動きをした場合は、3日目には基準日の値の水準に戻っていますが、レバレッジ型ETFは約－5％と基準日の値まで回復していません。

上昇と下落を繰り返すような相場ではレバレッジ型ETFはパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため、長期で保有するほどベンチマークの動きから乖離していきます。

※下記はDirexion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）2023年6月末時点の情報です。

業種別構成比率

※2023年6月末時点のインデックスのデータ

保有上位10銘柄

※2023年6月末時点のインデックスのデータ

コスト

純資産残高・出来高

純資産残高は約1兆円で、一日の平均出来高は約5,400万株と流動性も高い状態にあります。

配当・分配金

分配金利回りは0.59%（2023年9月）で直近の分配金は下記のとおりです。

ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託（非上場）でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。

ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。

参考 ETFとJDRの違いって？複雑な分配金に対する税金をまとめてみました！

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）のパフォーマンスは？

運用実績・利回り

※Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）2023年6月末時点より
※設定日は2010年3月11日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用（管理報酬およびその他の経費）は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

他のETFとの比較

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）と米国の代表的な指数であるS&P500をベンチマークとする「iシェアーズ・コア S&P500 ETF（IVV）」、S&P500の3倍の値動きとなる「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF（SPXL）」とを税引き前分配金を再投資した場合の比較が下記となります。

参考 iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)の評価って？利回りや配当はどのくらい？

参考 Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF【SPXL】の評価って？利回りや配当金は？

（引用元：ETFreplay.com）

緑がDirexion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）、青がiシェアーズ・コア S&P500 ETF（IVV）、黄色がDirexion デイリーS&P500ブル3倍 ETF（SPXL）の2010年3月11日からのトータルリターンのチャートです。

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）は、過去13年程度で約38倍と驚異のパフォーマンスとなっています。

一時期は120倍ものパフォーマンスとなっていて、そこから約10分の1ほど大暴落するなど価格変動が大きいことがわかります。

S&P500の3倍の値動きとなる「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF（SPXL）」と比べてみてもボラティリティ（価格変動の大きさ）が2倍近くあり、ハイリスク・ハイリターンなETFと言えます。

当ETFの情報

• 分類：海外ETF（上場市場：NYSE Arca）
• ベンチマーク：ICE半導体指数の3倍の値動き
• 売買手数料：各証券会社により異なる
• 総経費率：0.94%
• 純資産残高：約1兆円
• 分配金利回り：0.59%
• 売買単位：1株（約3,500円（2023年9月））
• 決算：年4回
• 設定日：2010年3月11日

評価・まとめ

Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）は、「ICE半導体指数（ICE Semiconductor Index）」の日々のパフォーマンスの300％の投資成果を目指し、半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける30銘柄に分散投資ができる海外ETFです。

「Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）」の日々の値動きは、原資産となる「ICE半導体指数」の3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%上昇し、5%下落すれば15%下落するような動きをします。

相場が上昇傾向の時は大きく利益を伸ばすことができ、13年間で約38倍と非常に高いパフォーマンスとなっていますが、いったん相場が下落基調となると下げ幅も大きく10分の1程度まで下落することもあります。

生成AIやIoT、5Gでも半導体は不可欠なので、需要の高まりが予測されてはいますが、今後も半導体銘柄が上昇すると考えるなら大きな利益もたらしてくれるETFです。

「Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETF（SOXL）」のように特定のセクターに依存したくないなら、米国市場に上場する代表的な500銘柄で構成されるS&P500の3倍の値動きとなる「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF（SPXL）」という選択肢もあると思いますので検討してみてください。

参考 Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF【SPXL】の評価って？利回りや配当金は？

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参考 米国ETFをNISAで購入するメリットやデメリットとは？

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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい？海外ETFも対象！
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは？NISAを有効に活用するには？

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