厳選ジャパンは、国内の上場株式のうち高い利益成長が期待できる20銘柄程度に厳選して投資を行うアクティブファンドです。
分配金込みの基準価額が10倍を超え、投資信託全ファンドで過去10年間の成績が最も良かった「DIAM新興市場日本株ファンド」を運用する岩谷氏ファンドマネージャーが新たに運用する厳選ジャパンはどんなファンドなのか内容を確認してみました。
参考 DIAM新興市場日本株ファンドってどう?過去のリターンは?
厳選ジャパンの特徴
投資対象
厳選ジャパンは日本の株式を投資対象とし、今後高い利益成長が期待できる20銘柄程度に厳選して投資を行うアクティブファンドです。
銘柄選定にあたっては、優れた経営者の質・ビジョン、新しいビジネスモデルや付加価値の高い商品等から企業価値の増大が期待できる企業に着目するとしています。
厳選ジャパンのファンドマネージャーである岩谷氏は、分配金込みの基準価額が10倍を超え、投資信託全ファンドで過去10年間の成績が最も良かった「DIAM新興市場日本株ファンド」を運用するなど数々の実績を上げています。
参考 DIAM新興市場日本株ファンドってどう?過去のリターンは?
※下記は厳選ジャパン「月報(2018年10月)」からの情報です。
ポートフォリオ構成
組入上位10業種
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:27銘柄
2018年3月時点での組入上位10銘柄は下記となっていて、投資対象となる銘柄は比率も含めて結構変更されています。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料(税抜) | 3.0% |
信託報酬(税抜) | 1.54% |
実質コスト(税抜) | ー |
信託財産留保額 | 0.3% |
実質コストは約半年(2017年9月29日~2018年3月23日)ですが、1.87%程度となっています。
分配金
厳選ジャパンは年2回決算型で、直近での分配実績は下記となっていて、分配金利回りは8.4%(2018年11月時点)となっています。
しかも、運用報告書を確認すると分配金の内訳は下記の様に、ファンドの運用で得られた利益である「当期の収益」では分配金はまかなえておらず、元本が返還されているだけのたこ足配当となっています。
参考 投資信託の分配金利回りランキングはあてにならない?日本証券業協会から注意喚起!
株価の値上がりを期待して投資するファンドなだけに、分配金は無理に出さずにその分を銘柄購入の資金にしてほしいものです。
過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
ファンド | |
1ヶ月 | ー13.4% |
3ヶ月 | ー0.7% |
6ヶ月 | ー4.3% |
1年 | +15.5% |
設定来 | +21.2% |
※厳選ジャパン「月報(2018年10月)」より
※ファンド設定日は2017年9月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されて約1年が経過しているので、単純な年率平均は21%となっていて、直近1年は15.5%の成績となっています。(分配金を再投資し、税金などが考慮されていないので、実際のリターンはより少なくなります)
ベンチマークがないためこの成績がいいのかわかりづらいので、TOPIX、「DIAM新興市場日本株ファンド」、主に国内株式に投資する人気の高いアクティブファンドである「ひふみ投信」、国内最強といわれていた「ジェイリバイブ」と比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジが厳選ジャパン、緑がDIAM新興市場日本株ファンド、青がひふみ投信、赤がジェイリバイブ、紫がTOPIXの2017年9月29日からの過去約1年のトータルリターンのチャートです。
比較した期間では、「DIAM新興市場日本株ファンド」が成績が良かった期間が長かったのですが、この期間ではひふみ投信やジェイリバイブ、TOPIXを大きく離して「厳選ジャパン」がもっともいい成績となっています。
まだ設定されてから1年と期間が短く、「DIAM新興市場日本株ファンド」「ひふみ投信」「ジェイリバイブ」のようにすでに10年以上に渡って高い実績がある訳ではないですが、今後の成績を期待してしまうファンドではないかと思います。
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また、厳選ジャパンでは投資家とのコミュニケーションを重視していて、運用マネージャーの岩谷氏より投資家限定のレターを配信するなどファンドの透明性を図っている点なども好感が持てます。
純資産残高は、横ばい傾向となっていてあまり人気とはなっていないようです。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 買付手数料:3.0%(SBI証券ではなし)
- 信託報酬(税抜):1.54%
- 信託財産留保額:0.3%
- 純資産残高:約30億円
- 分配金利回り:8.4%
- 決算:年2回(3、9月の23日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年9月29日)
評価・まとめ
厳選ジャパンは日本の株式を投資対象とし、今後高い利益成長が期待できる20銘柄程度に厳選して投資を行うアクティブファンドです。
厳選ジャパンは、分配金込みの基準価額が10倍を超え、投資信託全ファンドで過去10年間の成績が最も良かった「DIAM新興市場日本株ファンド」を運用するなど数々の実績を上げているファンドマネージャーの岩谷氏率いる運用チームで運用するファンドです。
直近1年の成績はTOPIXはもちろん「DIAM新興市場日本株ファンド」「ひふみ投信」「ジェイリバイブ」といった好成績を残しているアクティブファンドよりもいい成績となっていて、今後も高いパフォーマンスが維持できるか注目です。
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