iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンドの評価・評判とは?利回りや実質コストは?

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iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンドの評価・評判とは?利回りや実質コストは? インデックスファンド

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは米国の株式市場を代表する指数であるS&P500に連動するインデックスファンドです。

ETFシェア世界No.1のiシェアーズを提供するブラックロックが提供する投資信託ですが、どのような内容の投資信託なのか確認してみました。

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの特徴とは?

基本概要

ファンド名 iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
運用会社 ブラックロック・ジャパン
ベンチマーク S&P500(配当込み、円換算ベース)
為替ヘッジ なし
インデックスファンド
投資形態 ファミリーファンド
購入時手数料 なし
信託報酬(税込) 0.0938%
実質コスト(税込) 0.099%
信託財産留保額 なし
純資産残高 約600億円
分配金利回り
NISA つみたて投資枠・成長投資枠対象
iDeCo
決算 年1回(5月2日)
設定日 2013年9月3日
償還日 無期限

投資対象

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

 

S&P500は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出され、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーする米国株式の動向を表す代表的な株価指数です。

参考 S&P500に連動する投資信託を比較!おすすめは?

 

米国株式といえばニュースなどでよく聞くのはダウ平均ですが、ダウ平均の組入銘柄が30銘柄に対して、S&P500は500銘柄なので分散性が優れているのはS&P500です。

参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?

 

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドでは、現物の株式に投資をしているわけでではなく、iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)を投資対象としています。

参考 【IVV】iシェアーズ・コア S&P500 ETFの評価ってどう?配当金はいくらもらえる?

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの資産構成比率

※iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド「月報(2024年11月末)」

 

iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)では、実際にS&P500に採用されている現物の株式に投資をしています。

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの組入上位10銘柄

※iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド「月報(2024年11月末)」

ファンドの仕組み

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は米国株式(S&P500)インデックス・マザーファンドにて行われます。

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド-ファンドの仕組み

 

マザーファンドを通じて実質的に「iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)」への投資を行っています。

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの投資対象ETF

参考 【IVV】iシェアーズ・コア S&P500 ETFの評価ってどう?配当金はいくらもらえる?

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料 なし
信託報酬(税込) 0.0638%+0.03%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.0938%
実質コスト(税込) 0.099%
信託財産留保額 なし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは、NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きなほうを選んで投資することができます

新NISA

参考 金融庁「新しいNISA

 

ただ、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドのパフォーマンスは?

過去の運用成績(リターン・リスク)

1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
トータルリターン 36.54%(72位) 20.9%(37位) 22.41%(37位) 15.16%(16位)
リスク(標準偏差) 14.99%(188位) 16.9%(76位) 17.26%(56位) 16.75%(21位)
シャープレシオ 2.43(116位) 1.24(47位) 1.3(13位) 0.91(7位)
対象ファンド数※ 347本 260本 193本 93本

※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無し)」カテゴリ

ベンチマークとの比較

ファンド ベンチマーク
1ヶ月 +1.32% +1.33%
3ヶ月 +11.92% +11.94%
6ヶ月 +10.78% +10.71%
1年 +36.54% +36.44%
3年 +76.71% +76.39%
5年 +174.85% +176.69%
設定来 +516.55% +549.73%

※iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド「月報(2024年11月末)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

 

インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、概ねベンチマークと連動した動きとなっていて連動性は高そうです。

基準価額・純資産残高の推移

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの基準価額・純資産残高の推移

※iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド「月報(2024年11月末)」

 

ファンドの純資産残高は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産残高を増やしています。

 

より詳細な毎月の資金流出入額を確認すると、資金が一時期資金流出した時期もありましたが、概ね毎月資金流入が続いています。

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの毎月の資金流出入額

類似ファンドと比較すると?

「S&P500」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名 信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
純資産総額
(百万円)
マザーファンド
規模(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
つみたてiシェアーズ
米国株(S&P500)
インデックス・ファンド
0.0586% ※1 0.167% ※2 405 -
楽天・プラス・S&P500
インデックス
0.077% 0.101% ※2 13,834 249,917 -
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% 0.104% 6,515,457 3,994,723 +3,516,684
たわらノーロード S&P500 0.09372% 0.149% 84,959 104,683 +80,294
はじめてのNISA・米国株式
(S&P500)
0.09372% 0.213% ※2 39,578 17,084 +38,687
iシェアーズ 米国株式(S&P500)
インデックス・ファンド
0.0938% 0.099% 59,739 +31,025
SBI・V・S&P500
インデックス・ファンド
0.0938% 0.106% 2,048,538 +822,974
My SMT S&P500インデックス
(ノーロード)
0.0968% 0.228% 71,967 33,879 +58,718

※:「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が配当なし指数をベンチマークとし、それ以外は配当込指数をベンチマークとしている
※1:2026年5月7日まで。それ以降は0.09072%。
※2:直近運用報告書から年率換算した参考値

参考 S&P500に連動する投資信託を比較!おすすめは?

 

信託報酬は「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」が、実質コストは「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」が低コストとなっています。

 

ただ、純資産残高年間増加額では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が最も多く、純資産残高も約3兆円と人気を集めていて、過去3・5年のパフォーマンスも良くおすすめです。

 

直近1年では「楽天・プラス・S&P500インデックス」の方が若干パフォーマンスが良くなっていますが、「楽天・プラス・S&P500インデックス」は信託報酬以外のコストが他のファンドと比べるとやや高くなってます。

 

そのため「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のような類似ファンドが同レベルに信託報酬を引き下げたら実質コストは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が低コストとなる可能性が高いです。

評価・まとめ

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの特徴をまとめると下記のような感じとなります。

  • S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動したインデックスファンド
  • 信託報酬は0.0938%と業界最低水準
  • 実質的に米国ETFであるiシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)に投資をしている
  • 分配金は過去一度も出ていない

実質的に投資をしているは総経費率が0.03%の「iシェアーズ・コア S&P500 ETF」で、米国ETFとして国内の証券会社を通じて投資ができますが、米国ETFの分配金は二重課税されていたり、最低投資金額が600ドル以上は必要になります。

 

対してiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドなら主なネット証券では100円から投資ができるので誰でも気軽に投資できます。

 

「iシェアーズ・コア S&P500 ETF」は米国ETFなので米ドルで分配金が出されますが、分配金は再投資せず米ドル資産を貯めたい場合は、「iシェアーズ・コアS&P500ETF」がおすすめですが、長期で見れば分配金を出さずに運用を行う「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」の方がトータルリターンが良くなる可能性はあります。

参考 【IVV】iシェアーズ・コア S&P500 ETFの評価ってどう?配当金はいくらもらえる?

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドにおすすめな証券会社は?

投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。

 

iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドのポイント還元率は下記となっています。

参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?

  松井証券 SBI証券 マネックス
証券
auカブコム
証券
投資信託保有時
ポイント還元率
0.042% 0.042% ー% 0.005%
投資信託保有時
付与されるポイント
松井証券ポイント ・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル ※1
上記のいずれか
マネックスポイント Pontaポイント
クレカ積立
ポイント還元率
0.5~5.0%
三井住友カード
1.1%
マネックスカード
1%
auPayカード
クレカ積立
付与されるポイント
Vポイント マネックスポイント Pontaポイント

※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分

 

クレカ積立を利用する

  • クレカ積立でほぼ条件なく年会費無料のカードを利用するなら「マネックス証券
  • クレカ積立で最高水準の還元率を得たいなら「 SBI証券

 

クレカ積立を利用しない

  • 低コストな投資信託を中心に投資するなら「松井証券」か「 SBI証券
  • その他の投資信託やどちらのファンドにも投資するなら「松井証券

松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。

 

クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。

 

投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券

信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。

還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。

松井証券ポイント

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> 松井証券(公式サイト)「詳細解説

 

一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券

クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。

 

クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。

 

還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。

  • 投資信託の購入
  • 株式手数料に充当
  • 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
  • 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
  • 日本赤十字社などへの寄付

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> マネックス証券(公式サイト)「詳細解説

 

保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券

投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。

 

クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> SBI証券 (公式サイト)「詳細解説

 

Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券

投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。

 

スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。

 

またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> auカブコム証券(公式サイト)「詳細解説

 

楽天ポイントを貯めるなら楽天証券

楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)

 

また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。

 

通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。

楽天証券で投資信託をクレジットカード積立と楽天キャッシュでの積立した場合の概要

楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。

NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> 楽天証券 (公式サイト)「詳細解説

 

 

投資信託は実質無料で他の証券会社に移管できます!

今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。

 

参考 投資信託の移管のメリットやデメリットとは?手順などを解説!

 

その他下記の証券会社でも購入できます。

>> GMOクリック証券

 

投資信託の為替変動リスクを追加資金なしで小さくするには?
 
海外に投資する投資信託は基本的には外貨での投資となるので、為替変動リスクがあります。
投資信託の基準価額(投資信託の値段)が日本円で表示されていても、海外に投資する投資信託であれば為替の影響は基本的には避けることができません。


投資信託の購入時より円安ならば利益となりますが、円高となると為替は損失となるので投資信託を通じて購入している海外の株式等が値上がりしても利益を押し下げる要因となります。


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投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?

ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!

 

個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!

参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?