ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、ニッセイアセットマネジメントの低コストインデックスファンドシリーズ<購入・換金手数料なし>のバランス型ファンドで、国内外の株式・債券に分散投資ができます。
分散投資の基本ともいえる伝統的4資産にこれ一本で投資ができるファンドですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
ベンチマーク | 各資産クラスを25%ずつ組合わせた合成ベンチマーク |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | ー |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154% |
実質コスト(税込) | 0.168% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約780億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
iDeCo | ー |
決算 | 年1回(11月20日) |
設定日 | 2015年8月27日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4つの資産へ均等に分散投資を行うバランス型ファンドです。
各投資対象の資産のベンチマークは下記の様になっていて、各投資対象資産の指数を25%ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指します。
投資対象 | ベンチマーク | |
株式 | 国内 | TOPIX(配当込み) |
海外 | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース) | |
債券 | 国内 | NOMURA-BPI総合 |
海外 | FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース) |
資産別組入比率は各資産にほぼ25%の割合で割り振られています。
※ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)「月報(2025年5月)」
ファンドの仕組み
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドでにて行われます。
各資産で<購入・換金手数料なし>シリーズの個別のインデックスファンドと同じマザーファンドを利用しています。
投資対象 | 同じマザーファンドの<購入・換金手数料なし>シリーズ | |
株式 | 国内 | ニッセイTOPIXインデックスファンド |
先進国 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | |
債券 | 国内 | ニッセイ国内債券インデックスファンド |
先進国 | ニッセイ外国債券インデックスファンド |
ニッセイ・インデックスバランスファンドは4資産均等型以外に6資産均等型と8資産均等型がありますが、国内債券のマザーファンドは4資産均等型だけは、<購入・換金手数料なし>シリーズのニッセイ国内債券インデックスファンドと同じマザーファンドとなっています。
参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)の評価ってどう?
参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の評価ってどう?
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154% |
実質コスト(税込) | 0.168% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きなほうを選んで投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
iDeCoはネット証券では取り扱いがなさそうです。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)のパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 1.51%(164位) | 8.79%(82位) | 9.47%(110位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 7.65%(149位) | 8%(83位) | 7.7%(60位) | –(–) |
シャープレシオ | 0.16(174位) | 1.09(52位) | 1.22(53位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 290本 | 248本 | 239本 | — |
※:「安定成長」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.9% | +2.9% |
3ヶ月 | +0.9% | +1.0% |
6ヶ月 | +0.0% | +0.2% |
1年 | +1.5% | +2.0% |
3年 | +28.8% | +30.2% |
設定来 | +83.3% | +89.4% |
※ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)「月報(2025年5月)」より
※ベンチマークは各資産クラスのインデックスを25%ずつ組み合わせた合成指数
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
※ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)「月報(2025年5月)」
ファンドの純資産残高は設定来右肩上がりに推移していて、同じシリーズの6資産均等型や8資産均等型よりも資金流入が多く人気があります。
ニッセイ・インデックスバランスファンド4資産、6資産、8資産均等型の比較
ニッセイ・インデックスバランスファンドには4資産均等型、6資産均等型、8資産均等型がありますが、過去5年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)を比較すると下記のようになっています。
(引用元:ウエルスアドバイザー)
オレンジがニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、緑がニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)、赤がニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の過去5年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。
過去5年の多くの期間で国内および先進国REITにも投資対象としている6資産均等型のパフォーマンスがよく、次いで4資産均等型が良かったようです。
4資産均等型は債券の比率が最も高いので、リスク、リターンともに一番抑えられそうですが、意外とリターンもそこそこいいようです。
類似ファンドとの比較
バランス型ファンドで株式、REITの組入率が50%以上75%未満と比較的ミドルリスク・ミドルリターンのバランスカテゴリで低コストなファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産総額 | 各資産の割合 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
実質コスト | 資金流出入 (1か月) |
株式 | 債券 | REIT | その他 | |
eMAXIS Slimバランス (8資産均等型) |
0.143% | 340,123 | 37.5% | 37.5% | 25% | 0% |
0.194% | 4,632 | 12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% ー |
||
たわらノーロード バランス (8資産均等型) |
0.143% | 88,502 | 37.5% | 37.5% | 25% | 0% |
0.199% | 1,440 | 12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% ー |
||
ニッセイ・インデックス バランスファンド(4資産均等型) |
0.154% | 77,248 | 50.0% | 50.0% | 0% | 0% |
0.168% | 1,400 | 25% 25% ー |
25% 25% ー |
|||
DCニッセイワールド セレクトファンド(株式重視型) |
0.154% | 59,427 | 70% | 25% | 0% | 5% |
0.164% | 51 | 40% 30% ー |
15% 10% ー |
|||
DCニッセイワールド セレクトファンド(標準型) |
0.154% | 86,294 | 50% | 45% | 0% | 5% |
0.164% | 81 | 30% 20% ー |
30% 15% ー |
|||
ニッセイ・インデックス バランスファンド(6資産均等型) |
0.1749% | 2,535 | 33.4% | 33.4% | 33.4% | 0% |
0.210% | 27 | 16.7% 16.7% ー |
16.7% 16.7% ー |
16.7% 16.7% ー |
||
ニッセイ・インデックス バランスファンド(8資産均等型) |
0.1749% | 802 | 37.5% | 37.5% | 25% | 0% |
0.228% | -1 | 12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% 12.5% |
12.5% 12.5% ー |
||
Smart-i 8資産バランス 安定成長型 |
0.198% | 16,664 | 55% | 35% | 11% | 0% |
0.247% | 134 | 7% 41% 7% |
14.0% 3%(14%) 4% |
4% 7% ー |
バランス型ファンド(バランス)では8資産均等型のファンドが分類されていて、バランス型ファンドの中でも「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は純資産残高の資金流出入(1か月)が多く人気があるファンドです。
また、過去の運用成績では直近1年は「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」が良かったが、過去3年、5年では「DCニッセイワールド セレクトファンド(株式重視型)」の方が良いパフォーマンスとなっています。
ファンド名 | 1年間の リターン |
3年間の リターン(年率) |
5年間の リターン(年率) |
---|---|---|---|
eMAXIS Slimバランス (8資産均等型) |
-0.40% | 6.36% | 10% |
たわらノーロード バランス (8資産均等型) |
-0.94% | 5.71% | 9.28% |
ニッセイ・インデックス バランスファンド(4資産均等型) |
-0.76% | 7.74% | 9.49% |
DCニッセイワールド セレクトファンド(株式重視型) |
-0.31% | 10.34% | 12.48% |
DCニッセイワールド セレクトファンド(標準型) |
-0.79% | 7.17% | 8.70% |
ニッセイ・インデックス バランスファンド(6資産均等型) |
-0.30% | 5.37% | 9.62% |
ニッセイ・インデックス バランスファンド(8資産均等型) |
-0.96% | 5.70% | 9.31% |
Smart-i 8資産バランス 安定成長型 |
0.36% | 7.19% | 9.97% |
「DCニッセイワールド セレクトファンド(株式重視型)」は実質コストも低コストで最も株式の比率が高いために過去3・5年で良いパフォーマンスとなっています。
直近1年で唯一プラスの運用成績である「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」は、過去3・5年のパフォーマンスも比較的良く安定した運用成績となっています。
ただなぜこの資産比率なのか理由は明示されていないので、納得いく比率であれば検討してみてください。
評価・まとめ
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4つの資産へ均等に分散投資を行うバランス型ファンドです。
各投資対象資産の指数を25%ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指すファンドとなっています。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)では、伝統的4資産にこれ一本で投資ができ信託報酬も低コストですが、同じマザーファンドの<購入・換金手数料なし>シリーズである下記のインデックスファンドに25%ずつ投資をした方が信託報酬は約0.132%とより低コストで投資することができます。
4資産均等型は国内への投資比率も株式と債券合わせて50%となっているので、海外への投資比率を高めるといったことも好みに応じて変更できるので、個別のインデックスファンドを組み合わせるようなやり方も検討してみてください。
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 |
auカブコム 証券 |
|
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.06% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか |
dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 |
ー | 0.5~5.0% 三井住友カード |
1.1% マネックスカード |
1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | dポイント マネックスポイント |
Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
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>> 三菱UFJ eスマート証券(公式サイト)「詳細解説」
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参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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