低コストインデックスファンドシリーズのたわらノーロードシリーズの中で先進国株式に広く分散投資ができ、為替ヘッジをすることによって為替リスクを低減させているのがたわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>です。
為替ヘッジがあることによってどのような動きとなっているのか、内容を確認してみました。
目次
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>の特徴
投資対象
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>は、「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジあり)」の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
為替ヘッジありは、外貨建ての資産に投資する場合、為替の変動リスクがありますが、この変動リスクを抑えられるメリットがあります。
ただし為替ヘッジを行うにはコストがかかり、例えば米ドル円の場合、米国と日本との金利差が反映されるため、投資先の金利が上昇するとヘッジするコストがかかり、運用成績を下げる要因となります。
「MSCI KOKUSAIインデックス」は、日本を除く先進国22ヵ国の大型株・中型株約1,300銘柄で構成され、先進国株式型の投資信託の多くで利用されているインデックスで、時価総額(価格×流通株数)が大きい銘柄から採用されるため市場規模が大きい米国の比率が高いという特徴があります。
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はたわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>「月報(2020年1月)」からの情報です。
ポートフォリオ構成
国・地域別構成比
業種別構成比
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.22%以内 |
実質コスト(税込) | 0.266% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>はつみたてNISA対象商品ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | 3年(年率) | |
リターン | 19.71%(14位) | 10.79%(6位) |
リスク(標準偏差) | 9.30(22位) | 11.12%(13位) |
シャープレシオ | 2.12(13位) | 0.97%(7位) |
対象ファンド数※ | 32本 | 24本 |
※:「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.71% | +0.76% |
3ヶ月 | +6.30% | +6.42% |
6ヶ月 | +7.30% | +7.55% |
1年 | +19.71% | +20.31% |
2年 | +13.55% | +14.38% |
3年 | +35.98% | +37.70% |
※たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>「月報(2020年1月)」より
※ファンド設定日は2016年10月3日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年半が経過しましたが、信託報酬(実質コスト)などを加味するとベンチマークと比較してやや乖離はしているものの、概ねベンチマークに連動した動きとなっています。
また、たわらノーロード先進国株式には為替ヘッジなしもあり、比較したのが下記となります。
参考 たわらノーロード先進国株式の評価ってどう?利回りや実質コストは?
(引用元:モーニングスター)
オレンジがたわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>、赤がたわらノーロード 先進国株式の過去3年ののトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。
値動き的にはほぼ同じような動きに見えますが、トータルリターンは為替ヘッジなしが、シャープレシオ(運用効率)や標準偏差(リスク)は為替ヘッジなしが有利となっていて、為替ヘッジなしの方がリターンは少ないがより安定的な動きとなっています。
先進国株式のリターンを期待したいが、多少リターンは犠牲にしても為替リスクを抑えたい場合は検討してみてください。
ただ、為替ヘッジなしの方が信託報酬は約半分と低コストである点と、米国と日本の金利差が開くと、為替ヘッジコストが増えるためパフォーマンスが悪化するリスクがある点には注意が必要です。
類似ファンドとの比較
「MSCI KOKUSAIインデックス(為替ヘッジあり)」で低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンドの規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
iFree外国株式インデックス (為替ヘッジあり) | 0.209% | 0.265% | 37,275 | +925 | 7.83% |
たわらノーロード先進国株式 <為替ヘッジあり> | 0.22% | 0.266% | 349,689 | +3,425 | 7.79% |
つみたて先進国株式 (為替ヘッジあり) | 0.22% | 0.295% | 52,656 | +208 | 7.47% |
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬、実質コストともに「iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」が最も低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)
また、マザーファンドの規模はやや小さいもの、参考値ですが1年間のリターンもよく「iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」が最もベストと言えそうです。
ただ、たわらノーロードシリーズは運用面で定評があり人気となっていて、実質コストや1年間のリターンも「iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」とほとんど変わらないので、「たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>」も選択肢となり得ます。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジあり)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.22%(実質コスト:0.266%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約2.3億円
- 分配金利回り:ー
- 決算:年1回(6月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年8月16日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:取扱いネット証券無し
評価・まとめ
たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>は、「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジあり)」の動きに連動する投資成果を目指すので、日本を除く先進国22ヵ国の大型株・中型株約1,300銘柄に分散投資ができるインデックスファンドです
為替ヘッジがあるため、為替変動リスクが抑えられた運用が行われているので、為替ヘッジなしと比べるとトータルリターンは為替ヘッジなしが、シャープレシオ(運用効率)や標準偏差(リスク)は為替ヘッジなしが有利となっていて、為替ヘッジなしの方がリターンは少ないがより安定的な動きとなっています。
先進国株式のリターンを期待したいが、多少リターンは犠牲にしても為替リスクを抑えたい場合は検討してみてください。
ただ、為替ヘッジなしの方が信託報酬は約半分と低コストである点と、米国と日本の金利差が開くと、為替ヘッジコストが増えるためパフォーマンスが悪化するリスクがある点には注意が必要です。
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>> 松井証券(詳細解説)
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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