FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)は、金融機関のみに提供されていたAlpacaJapan社のAI技術を個人向けに初解禁し、ETFを投資対象としたロボアドバイザーです。
AIにより大量データを活用し、先を読んだマーケット予測とダイナミックな運用を掛け合わせることでパフォーマンスの向上を目指すロボアドバイザーとのことですが、実際に投資してみた実績などを公開します。
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)の実績は?
FOLIO ROBO PROに2020年7月8日に10万円投資をし、2022年4月より毎月1万円積立していますが、過去の推移は下記となっています。
配当・分配金、売買代金などを含めると約2年5ヵ月で約10.6%なので、年利にすると約4.4%とまあまあ好調な成績となっています。
最新のポートフォリオでは先月と比較するとダイナミックに変更がされていて下記のような変化がありました。
- 米国株、先進国株の比率を下げ新たに新興国株を追加
- 米国債券の比率を0%とし、新興国債券を追加
- 米国リートの比率を0%としている
今月 | 先月 | ||||
比率 | 含み損益 | 比率 | 含み損益 | ||
株式 | 米国株(VTI) | 38.94% | -3.82% | 48.95% | +5.05% |
先進国株(VEA) | 5.08% | -2.82% | 10.70% | ー1.11% | |
新興国株(VWO) | 22.61% | -7.88% | ー | ー | |
債券 | 米国債券(BND) | ー | ー | 0.02% | 0% |
新興国債券(EMB) | 1.60% | -4.92% | ー | ー | |
ハイイールド債(HYG) | 1.14% | -4.33% | 0.61% | +3.36% | |
不動産 | 米国リート(IYR) | ー | ー | 13.27% | ー2.01% |
コモディティ | 金(GLD) | 28.99% | -0.69% | 24.46% | +0.58% |
現金 | 1.64% | 1.99% |
新興国株の比率を高めてることからリスクオン(リスクを取ってリターンを追求する)相場になるとの予想があった感じがします。
ただ、今のところすべての資産で含み損となっていて、リスクオンの雰囲気はあるもののその間の相場はあまり方向感がはっきりせずやや苦戦している感があります。
FOLIO ROBO PROは、かなりダイナミックにポートフォリオを入れ替えるので、今後どのようなポートフォリオとなっていくのか見守りたいと思います。
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FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)と一般的なロボアドの実績を比較すると?
一般的なロボアドバイザーとは、ノーベル賞を受賞した現代ポートフォリオ理論に基づいた、平均分散法をベースとし、運用手数料を税込1.1%と想定した場合の実績との比較となります。
FOLIO ROBO PROがリリースされた2020年1月15日から2022年9月30日までのパフォーマンスでは一般的なロボアドと比べると+12.54%、TOPIXと比較すると+29.89%のプラスのリターンとなっています。
2022年8月末時点では下記のような比率で2022年9月運用されてました。
AIが様々な指標から先読みしてるおかげなのか、米国を始め世界的に株式市場が下落し、不動産も大きく下落しているなかで唯一プラスとなっている金の比率が高かったことから下落率を抑制できています。
以下は、直近1ヵ月、3か月、2021年初来およびFOLIO ROBO PROのリリース来のパフォーマンス比較ですが、今年はロシアのウクライナ侵攻などで世界的なインフレとなり各国金利を上げていることもあり、株式相場は厳しい状況となっています。
そんな中で年初来でみると、一般的なロボアドはマイナスとなっていますがFOLIO ROBO PROは+1.99%のパフォーマンスとなっています。
ウクライナ問題などの世界情勢が不安定となる中で、40種類以上にわたる様々な先行指標をAIを駆使して分析しダイナミックにポートフォリオを変更することにより、下落率を抑制できていることはFOLIO ROBO PROの魅力の一つです。
FOLIO ROBO PROはリリース来約2年8ヵ月で35.94%と年率約13.5%の実績を上げながら、投資家は一切ほったらかしで運用を任せることができます。
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FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)とは?
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)は、金融機関のみに提供されていたAlpacaJapan社のAI技術を個人向けに利用し、ETFを投資対象とした他のロボアドバイザー同様に国際分散投資が行え、資産運用をすべて自動化したサービスでロボアドバイザーで下記のような特徴があります。
- 手数料は税込1.1%
- 最低投資金額は10万円からで、毎月1万円からの自動積立も可能
- リバランスは月に1回
手数料は税込1.1%(※)、最低投資金額は10万円からと他のロボットアドバイザーと比べても特段違いはないのですが、AIを活用して相場を先読みしポートフォリオ(資産配分)をダイナミックに変更するといった特徴があります。
※運用額が3000万円を超える部分には、年率0.55%(税込)の割引料率が適用される
FOLIO ROBO PROを運営する株式会社FOLIOはROBO PRO以外にもテーマを選んで1万円台から気軽に日本株に投資できる「テーマ投資」や、運用をおまかせできる従来型のロボアドバイザー「おまかせ投資」なども提供しています。
また、株式会社FOLIOの持株会社、株式会社FOLIOホールディングスはネット証券No1のSBI証券などを有するSBIグループと資本提携を行いSBIグループの一員となっています。
長期積立すれば特典がある
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)では、長期・積立投資を応援するための特典があります。
積立投資の継続回数が一定回数(最低15回)を超えると、3か月に一度自動で抽選を受けることができるようになります。
当選すると、直前の過去3か月分の手数料の一部または全部についてキャッシュバックを受けることができます。
キャッシュバック率は積立回数に応じて変動します。
ただ、積立を止めてしまうと継続回数は0回となり再スタートとなる点は注意してください。
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)のメリットとは?
長期だけでなく短期でもパフォーマンス向上を目指す
従来のロボアドバイザーは、1つの運用ロジック(現代ポートフォリオ理論)に従って、ポートフォリオを作成し、市況の変化に合わせてそのバランスが崩れないように調整するので、大体株式や債券などは同じ比率をキープする運用となっています。
FOLIO ROBO PROは、AIによって先行指標の分析等によって相場を先読みして毎月ダイナミックなリバランスを行うことによって従来のロボアドバイザーが対応していなかった、積極的な利益の追及や損失の軽減を目指すサービスとなっています。
従来のロボアドバイザーでは各資産の配分を決めたら、その比率を維持するような運用となりますが、FOLIO ROBO PROでは、もし事前に株価が値下がりすることが見込まれるなら、株式の比率を下げて、債権の比率を上げれば影響を緩和できますが、どのタイミングでどの資産の比率を増減させるのかの判断にAIを活用しています。
FOLIO ROBO PROのAIの特徴とは?
- 世界各国の40以上のマーケットデータを活用し、相場の先を読む
- AIを使って、膨大なデータを効率的かつ正確に分析
- パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変更する
従来のロボアドバイザーで採用されている現代ポートフォリオ理論では、各資産の期待リターンとリスクを推定し、リターンを最大化しつつリスクを最小化するものですが、リターンの予測は難しいにもかかわらず、すべての資産の期待リターンを指定する必要があり、その期待リターンのわずかな変化でポートフォリオが大きく変わってしまうという問題点があります。
FOLIO ROBO PROでは、この問題点を回避するために、ブラック・リッターマンモデルを採用しています。
ブラック・リッターマンモデルでは、すべての資産の期待リターンを指定せずに現在の市場の時価総額と推定リスクから市場が想定している期待リターンを逆算し、その期待リターンに、マーケットデータを学習したAIから導かれたリターン予測を、ベイズ推定を用いてブレンドし、各資産のリターン予測を更新します。
ここで算出されたリターン予測とリスクを用いて平均分散法でポートフォリオのバランスを決定していて、以下のような運用プロセスを行っています。
運用プロセス
- 世界各国の株式指数や債券・通貨など40種類以上のマーケットデータなどを収集し、統計的処理によって2,000種類以上の特徴量を計算
- 特徴量から機械学習の技術を用いて大量の予測スコアを生成して厳選
- 厳選された予測スコアをさらに厳密に評価して、平均精度が高く、かつ性能のばらつきが少ない予測スコアを採用
- 採用された予測スコアから期待リターンを推定し、マーケットリスクも考慮した上で最適な資産配分を計算。
FOLIO ROBO PROでは、従来のロボアドバイザーで採用されている現代ポートフォリオ理論の問題点でもあり、算出するのが難しい各資産のリターンを予測することにAIを使った点が他のロボアドバイザーと大きく異なるポイントです。
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誰でも気軽にほったらかし投資ができる
FOLIO ROBO PROは10万円の初期投資があればだれでも始めることができます。
運用を始めてしまえばあとはAIが自動で相場を先読みし、株式や債券、コモディティ(金など)へ最適な比率で分散投資を行ってくれるので、投資家は運用成績の確認を行うだけです。
投資を始めるにあたって投資の知識や経験は必要なく、誰でも同じ運用成績を出すことが可能です。
強固なセキュリティ体制と資産保全対策
FOLIO ROBO PROでは、データ送受信は256bit SSL通信で暗号化され、データ保管時も暗号化したセキュリティ対策を実施しています。
また、金融ISACやJPCERT/CC早期警戒網など外部機関と連携し、セキュリティ体制を敷いています。
FOLIO ROBO PROを運営する株式会社FOLIOでは、投資家から預かっている有価証券や預かり金は法令に従い「分別保管」を行っているので、もし株式会社FOLIOが倒産したとしても資産は投資家に返還されます。
さらに、日本投資者保護基金に加盟しているので、破綻証券会社が顧客資産の流用など分別保管のルールを遵守していなかった場合など、投資家一人につき1,000万円を上限として補償してくれます。
ETFの分配金は自動で再投資される
FOLIO ROBO PROの投資対象であるETFは銘柄によって分配金が出ますが、通常ETFに投資する場合は分配金はそのまま受け取るか、再投資する場合には手動で行う必要があります。
FOLIO ROBO PROは、リバランス時に今まで得られた分配金も含めてリバランスされるので自動で分配金が再投資され複利効果が期待できます。
最初は小さな利益でも投資期間が長ければ長いほど複利効果は大きくなるので、長期の資産形成に寄与してくれます。
特定口座に対応
FOLIO ROBO PROでは、設定の際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことができるので、収益があった場合でも税金の計算や徴収、納付を自動で行ってくれるので、原則、確定申告は不要となります。
ただし、損失が出た場合の損失繰越控除を行う場合や、他社の損益と通算する場合には確定申告が必要であったり、給与所得者や年金所得者で利益が年間20万円以下の場合は申告・納税が原則不要にもかかわらず税金が引かれてしまうといった点について認識しておく必要があります。
また、FOLIO ROBO PROが投資するのは海外ETFのため、分配金は米国と日本で二重課税されてしまっているので、確定申告で一定の金額を所得税の額から差し引くことができる外国税額控除を利用することができます。
参考 外国税額控除については下記のサイトでわかりやすく説明してくれています。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)のデメリットは?
NISAには対応していない
NISAとは、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度ですが、FOLIO ROBO PROはNISAには対応していません。
AIの実力は未知数
AIは、コンピューターや技術の発展により、例えば各国の株式や債券、通貨、先物などの時系列データといった膨大なデータを読み込み、人間では不可能な各数値の関係を分析するといったことが可能になっています。
ただ、あくまでAIが参照しているのは過去のデータなので、過去に起きたことがないような有事の際には予測精度が低下することが想定され、AIを利用しているからといっても決して万能ではない点は理解しておく必要があります。
リスク許容度が選べない
従来のロボアドバイザーではいくつかの質問を答えることによって、その人のリスク許容度(どの程度の損失に耐えられるか)が設定され、それによってリスクが高い商品や低い商品の比率が決定されます。
例えば、下落相場となった時にリスク許容度を超えてしまうと、これ以上の損失を回避するために売却して損失を確定してしまうようなことがあります、
そのためリスク許容度にあったポートフォリオを設定することが重要となってきますが、FOLIO ROBO PROでは、リスク許容度に応じたポートフォリオは設定することができません。
投資経験が浅い方など、リスク許容度に合わせて投資をしたいなら、FOLIOなら「おまかせ投資」、他社ならウェルスナビやTHEOなどへの投資も検討してみてください。
参考 ウェルスナビ(WealthNavi)の評価・評判ってどう?SBI証券と同じサービス?
参考 THEO(テオ)の評価・評判ってどう?投資初心者に人気が高いが運用実績は?
出金手数料がかかる
FOLIO ROBO PROでは、入金は「リアルタイム入金」「銀行振込での入金」の2通りの入金方法があり、下記金融機関であれば「リアルタイム入金」が1,000円以上から可能で、振込手数料は無料です。(「銀行振込での入金」では振込手数料が必要)
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- イオン銀行
- PayPay銀行
出金は、1,000円以上1円単位、一日1,000万円まで可能ですが、出金手数料は1回につき300円(税込)が必要となります。
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)の口コミは?
ここに来てしばらく見てもいなかったFOLIO ROBO PRO見てみたら米国株から完全に足抜いててこの暴落局面ほぼノーダメだった、すげえwwww#FOLIO #FOLIOROBOPRO #資産運用 #投資家さんと繋がりたい #米国ETF #投資信託 #ビットコイン
— 贅沢ロキソニン (@hi_row_bsk) January 22, 2022
株式相場の暴落局面をうまく回避し、損失を抑制できたことに驚きの口コミが見受けられました。
#ロボアドバイザー 投資を検討されてる方は、AI投資のFOLIO ROBO PROとsustenのグリーンファンドは強くおすすめしたい。
個人的に、今後どんなに良いプロダクト出てきても長期でコツコツ続ける意思があります。
— マネとも管理人@不安のない資産形成術 (@monetomo_jp) November 22, 2021
FOLIO ROBO PROのダイナミックなリバランスに驚く口コミや、順調なパフォーマンスを上げられている口コミが多くみられました。
FOLIO ROBO PROで30年間資産運用を続けると?
以下はROBO PROでの運用スタート時に100万円投資し、その後月々3万円を積み立てて、30年後にどう変化するかをシミュレーションしたグラフです。
最新の運用戦略を使用して2012/1/4~2020/1/14まで運用を行ったと仮定したバックテストを行った結果と、2020/1/15~2020/12/30までの実績パフォーマンスを繋ぎ合わせた9年間の運用パフォーマンスから算出されています。
投資元本は30年間で1,180万円ですが、90%の確率で約3,000万円、50%の確率で約5,000万円まで資産が増える可能性があるとのことです。
老後の2,000万円問題が一時期話題になりましたが、25年運用できれば90%の確率で2,000万円を貯めることが出来そうです。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)の口座開設の流れ
FOLIO ROBO PROの口座開設は下記の4ステップと簡単に口座開設することができ、スマホだけで完結し、最短翌営業日には口座開設が完了します。
- STEP1書面の確認・プロフィールFOLIO ROBO PROの公式サイトにアクセスし、「START」を押下して始めていきます。
FOLIO ROBO PROは、FOLIOに口座開設が必要ですが、FOLIOに口座を持ってない場合は、右上や画面下部にある「アカウント登録」から始めます。
その後は登録したメールアドレスに届くメールのURLをクリックして、メールアドレスとパスワードを入力してログインし、書類の確認や氏名・生年月日、連絡先などのプロフィール情報を入力します。
- STEP2本人確認書類
本人確認書類は、マイナンバー(個人番号)の記載がある書類と本人確認書類が必要で、以下のいずれかの組み合わせを提出します。
特に、マイナンバー(個人番号)カードまたは運転免許証を持っていて、本人確認に「スマホで完結、本人確認」を利用する場合は、マイナンバー(個人番号)カードまたは運転免許証と本人の写真を、画面の案内に従って撮影し、マイナンバー(個人番号)の記載がある書類を、申込画面の所定の位置にアップロードします。
- STEP3口座開設完了
本人確認に「スマホで完結、本人確認」を利用すると最短で翌営業日に口座開設が完了します。
それ以外の場合は、通常1週間ほどでウェルカムレターが届き、その後取引設定を行いますが、途中で「確定申告の方法を選びください」という質問があります。
「フォリオにまかせる」を選択すると「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶこととなりますので、確定申告したくないなら「フォリオにまかせる」を選びましょう。
ただ、給与所得者や年金所得者で利益が年間20万円以下の場合は申告・納税が原則不要にもかかわらず税金が引かれてしまうので、少額での投資を行う方は「自分でおこなう」を選択したほうが節税効果が期待できます。
あとは、入金して注文を行えばAIが自動で投資をしてくれます。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)
まとめ
FOLIO ROBO PROは、金融機関のみに提供されていたAlpacaJapan社のAI技術を個人向けに初解禁し、ETFを投資対象としたロボアドバイザーで、下記のような特徴、デメリットが挙げられます。
FOLIO ROBO PROのメリット
- 長期だけでなく短期でもパフォーマンス向上を目指す
- 誰でも気軽にほったらかし投資ができる
- 強固なセキュリティ体制と資産保全対策
- ETFの分配金は自動で再投資される
- 特定口座に対応
FOLIO ROBO PROのデメリット
- NISAには対応していない
- AIの実力は未知数
- リスク許容度が選べない
- 出金手数料がかかる
FOLIO ROBO PROも従来のロボアドバイザー同様に国際分散投資が行え、資産運用をすべて自動化したサービスで、さらに、従来のロボアドバイザーより一歩踏み込んでAIを活用し、長期だけでなく短期的なパフォーマンス向上が期待できます。
従来のロボアドバイザーより、AIを活用したマーケット予測×ダイナミック運用で、積極的な利益の追求や損失の軽減を期待したいなら検討してみてください。
>> FOLIO ROBO PRO(公式サイト)