Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)は、ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)の日々の値動きの反対方向の3倍のパフォーマンスとなる投資成果を目指した海外ETFです。
半導体株が下落すると考えるときに、大きなリターンが期待できるDirexion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)ですが、過去どのような値動きをしていたのか確認してみました。
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)の特徴
投資対象
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)は、ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)の日々の値動きの反対方向の3倍のパフォーマンスとなる投資成果を目指した海外ETFです。
「ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)」は、米国に上場する半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける銘柄で、浮動株調整後時価総額上位30銘柄で構成される指数です。
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)の日々の値動きは、原資産となる「ICE半導体指数」の反対方向の3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%下落し、5%下落すれば15%上昇するような動きをするレバレッジ型のETFです。
ただ、必ずしも3倍の値動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。
【原資産が上昇局面にある場合】
原資産が1日目「+5%」、2日目「+10%」と値上がりした場合は、2日間で15.5%の上昇となるため、レバレッジ型ETFは3×ー15.5%=ー46.5%の下落となりそうですが、実際にはー40.5%の下落と必ずしも3倍の値動きとはなりません。
【原資産が下落局面にある場合】
原資産が1日目「ー5%」、2日目「ー10%」と値下がりした場合は、2日間でー14.5%の下落となるため、レバレッジ型ETFは3×14.5%=+43.5%の上昇となりそうですが、実際には+49.5%の上昇と必ずしも3倍の値動きとはなりません。
【原資産が上昇・下落を繰り返す場合】
原資産が1日目「+5%」、2日目「ー10%」、3日目「+6%」といった値動きをした場合は、3日目には基準日の値の水準に戻っていますが、レバレッジ型ETFは約-10%と基準日の値まで回復していません。
上昇と下落を繰り返すような相場ではレバレッジ型ETFはパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため、長期で保有するほどベンチマークの動きから乖離していきます。
※下記はDirexion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)2023年6月末時点の情報です。
業種別構成比率
※2023年6月末時点のインデックスのデータ
保有上位10銘柄
※2023年6月末時点のインデックスのデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 1.02% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約1,200億円で、一日の平均出来高は約6,300万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは4.14%(2023年9月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
ETF(年率) | インデックス | |
1年 | ー84.72% | +47.37% |
3年 | ー74.88% | +24.97% |
5年 | ー76.28% | +24.11% |
10年 | ー69.53% | +24.46% |
※Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)2023年6月末時点より
※設定日は2010年3月11日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
(引用元:モーニングスター)
青がDirexion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)、赤がS&P500の2010年3月11日からのリターンのチャートです。
S&P500は過去右肩上がりとなっているのに対し、Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)はずっと下落を続けています。
一年でー80%と大きく下落していて、あくまで短期的に半導体株が下落すると考える時に大きな利益が期待ができるETFとなっています。
長期で投資するならDirexion デイリー半導体株ブル3倍 ETF(SOXL)ならICE半導体指数の日々の値動きの3倍の値動きとなるので、今後も半導体株が成長すると考えるなら大きな利益が期待できるETFで、過去13年で約38倍と非常に高いパフォーマンスとなっています。
参考 【SOXL】Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETFの評価って?過去の利回りは?
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)の反対方向の3倍の値動き
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:1.02%
- 純資産残高:約1,200億円
- 分配金利回り:4.14%
- 売買単位:1株(約1,500円(2023年9月))
- 決算:年4回
- 設定日:2010年3月11日
評価・まとめ
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)は、半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける銘柄で構成された「ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)」の日々の値動きの反対方向の3倍の投資成果を目指す海外ETFです。
Direxion デイリー半導体株ベア3倍 ETF(SOXS)の日々の値動きは、原資産となる「ICE半導体指数(ICE Semiconductor Index)」の反対方向の3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%下落し、5%下落すれば15%上昇するような動きをします。
一年でー80%と大きく下落していて、あくまで短期的に半導体株が下落すると考える時に大きな利益が期待ができ、個別銘柄を選ばずすぐに投資することができるのがメリットです。
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参考 米国株の信用取引(空売り)ができる証券会社ってある?CFDはどう?
また、長期で投資するならDirexion デイリー半導体株ブル3倍 ETF(SOXL)ならICE半導体指数の日々の値動きの3倍の値動きとなるので、今後も半導体株が成長すると考えるなら大きな利益が期待できます。
参考 【SOXL】Direxion デイリー半導体株ブル3倍 ETFの評価・評判
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参考 米国ETFをNISAで購入するメリットやデメリットとは?
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?