三井住友・DC日本リートインデックスファンドは、国内の不動産投資信託証券(Jリート)に分散投資ができるインデックスファンドです。
東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、利回りや実質コストなど、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
目次
三井住友・DC日本リートインデックスファンドの特徴
投資対象
三井住友・DC日本リートインデックスファンドは、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
東証REIT指数は、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄を対象とした、日本の不動産投資信託市場の動向を表す代表的な浮動株時価総額加重型のインデックスです。
参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記は三井住友・DC日本リートインデックスファンド「月報(2019年8月)」からの情報です。
資産構成比率
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
三井住友・DC日本リートインデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はJリート・インデックス・マザーファンドにて行われます。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料 | 無料 |
信託報酬(税込) | 0.275% |
実質コスト(税込) | 0.335% ※ |
信託財産留保額 | なし |
※消費税増税前
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
三井住友・DC日本リートインデックスファンドはつみたてNISA対象外で、iDeCoは楽天証券で取り扱いがあります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +3.7% | +3.8% |
3ヶ月 | +9.8% | +9.9% |
6ヶ月 | +14.4% | +14.7% |
1年 | +23.1% | +23.7% |
設定来 | +25.0% | +30.0% |
※三井住友・DC日本リートインデックスファンド「月報(2019年8月)」より
※ファンド設定日は2016年9月23日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年が経過しましたが、単純な年率平均は8.3%となっていますが、信託報酬の影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
運用報告書によると、下方乖離の原因として信託報酬等のコスト負担との記載だけで詳細は不明です。
類似ファンドとの比較
「東証REIT指数(配当込み)」で低コストなインデックスファンを比較したのが下記となっています。
名称 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内リートインデックス | 0.187% | ー | 23,792 | ー | ー |
Smart-i Jリートインデックス | 0.187% | 0.225% | 12,367 | 2,500 | 26.62% |
たわらノーロード 国内リート | 0.275% | 0.277% | 33,154 | 5,625 | 26.42% |
三井住友・DC日本リート インデックスファンド | 0.275% | 0.335% | 10,930 | 1,782 | 26.23% |
ニッセイJリート インデックスファンド | 0.275% | 0.274% | 20,640 | 5,361 | 26.05% |
iFree J-REITインデックス | 0.319% | 0.318% | 338,159 | 77 | 26.45% |
※実質コストは消費税増税前
参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「Smart-i Jリートインデックス」が信託報酬は最安値で、実質コストも最安値となっていて過去1年間のリターンも一番良いパフォーマンスとなっていて、国内リートインデックスファンドでは最もベストと言えるインデックスファンドと言えそうです。
参考 Smart-i Jリートインデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
ただ、「ニッセイJリートインデックスファンド」「たわらノーロード 国内リート」と比べると人気はなく、あまり純資産残高は増やせてなさそうです。
参考 ニッセイJリートインデックスファンドの評価ってどう?利回りや実質コストは?
参考 たわらノーロード 国内リートの評価ってどう?過去の利回りはどのくらい?
また、「Smart-i Jリートインデックス」と同じ信託報酬の「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」が設定され、eMAXIS Slimシリーズは信託報酬は最安値となっていて今後新たに低コストなファンドが登場したり、ライバルファンドが信託報酬を引き下げても追随して常に業界最低水準の信託報酬となることが期待できるファンドです。
実質コストも「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」は既に運用されているマザーファンドを利用するのでより低コストとなる可能性は高そうです。
参考 eMAXIS Slim 国内リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は、「実質コスト」が類似ファンドと比較しても高いのが難点です。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入時手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.275%(実質コスト:0.335%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約27億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(2月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月23日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:楽天証券
評価・まとめ
三井住友・DC日本リートインデックスファンドは、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標とするインデックスファンドで、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄に分散投資ができます。
ファンドが設定されてから約3年半が経過し、単純な年率平均は8.3%となっていますが、信託報酬の影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
運用報告書によると、下方乖離の原因として信託報酬等のコスト負担との記載だけで詳細が不明な点はちょっと説明不足な点は否めず投資対象しては躊躇してしまいます。
また、実質コストが他の類似ファンドと比較しても高いので長期で保有すると不利となる可能性は高そうです。
三井住友・DC日本リートインデックスファンドに投資するならSBI証券か楽天証券がおすすめ!
SBI証券なら投資信託を保有しているだけで低コストなインデックスファンドでも年率0.05%のTポイントがもらえるのでお得です。もちろん口座開設・維持費は無料です。
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>> マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
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