FXで利益を上げる方法として、為替差益で利益を上げる以外に2国間の金利差である差額であるスワップポイントを受け取ることができます。
受け取ったスワップポイントの活用方法の一つしてスワップポイントを複利運用するといった運用方法がありますが、スワップポイントを複利運用するのに適したFX会社はどういう条件が必要で、どこがおすすめのFX会社なのか紹介します。
参考 FXのスワップポイントを複利運用せずに生活費の一部に利用したいなら、スワップポイントの引き出し(出金)ができるFX会社もあります。
⇒ スワップポイントが引き出し(出金)できるFX会社を比較!税金ってどうなる?
複利運用とは?
銀行などにお金を預けると利息を得られますが、利息には単利と複利といった2つの種類の計算方法があります。
単利とは?
単利は預けた元本に対してのみ金利が付く方法で、例えば元本100万円を年利5%で20年間単利で運用すると下記のようにお金が増えていきます。
期間 | 金利 | 資産合計 |
1年後 | 50,000円 | 1,050,000円 |
2年後 | 50,000円 | 1,100,000円 |
3年後 | 50,000円 | 1,150,000円 |
5年後 | 50,000円 | 1,250,000円 |
10年後 | 50,000円 | 1,500,000円 |
20年後 | 50,000円 | 2,000,000円 |
複利とは?
複利は元本に組み入れた利息にさらに利息がつくため単利より期間が長ければ長いほど雪だるま式に資産が増えていきます。 例えば元本100万円を年利5%で20年間複利運用すると下記のようにお金が増えていきます。
期間 | 金利 | 資産合計 |
1年後 | 50,000円 | 1,050,000円 |
2年後 | 52,500円 | 1,102,500円 |
3年後 | 55,125円 | 1,157,625円 |
5年後 | 60,775円 | 1,276,281円 |
10年後 | 77,566円 | 1,628,891円 |
20年後 | 126,347円 | 2,653,287円 |
運用期間が短い間では単利と複利ではそれほど大きな差はありませんが、20年後には単利に対して複利の方が約65万円も利益が多く出ています。
このように複利で長期運用することにより大きく資産を増やすことができます。
FXのスワップポイントを複利運用するには?
FXでは取引をする通貨ペアを構成する2つの通貨の金利差としてスワップポイントが日々発生し、高金利の通貨の買いポジションを保有していればスワップポイントを貰うことができます。
参考 FXのポジションとは?ポジションを持ち続けることは可能?
この貯まったスワップポイントを利用して複利運用をすることができます。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
FXのスワップポイントを複利運用するには、スワップポイントが貯まったらそのスワップポイントで新規注文を行い保有するポジション(例えば米ドル円を保有したままの状態)を増やしていくことです。
保有しているポジションが増えれば受け取れるスワップポイントも増えていき、さらにFXの特徴の一つであるレバレッジをかけてレバレッジ2倍にすれば、受け取れるスワップポイントも2倍となります。
参考 FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?
ただ、レバレッジをかけすぎるとロスカットとなるリスクも高くなってしまうので、スワップポイント狙いの場合はレバレッジを1~2倍(状況によっては3倍)程度に抑えて運用していくことが重要です。
参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?
スワップポイントを複利運用するのに適したFX会社とは?
スワップポイントを複利運用するのに適したFX会社の条件は以下となります。
- スワップポイントが高い
- 最低取引数量が小さい
- 未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能
- 未決済ポジションのスワップポイントに課税されない
スワップポイントが高い
スワップポイントはFX業者によって異なるので、なるべく安定的に高いスワップポイントが得られるFX業者を選ぶことが重要です。
キャンペーンなどで一時的に高いスワップポイントとなっているFX業者もありますが、キャンペーンなどがなくても常に高い水準のスワップポイントが得られるFX業者を選ぶ方が長期的にはより多くのスワップポイントを得ることができます。
また、通貨ペアによっては常に高水準であったりするFX業者もあるので、取引しようと思っている通貨ペアで常に高水準のスワップポイントが得られるFX業者を選ぶのをおすすめします。
最低取引数量が小さい
スワップポイントで複利効果を得るためには、最低取引数量が小さい方が複利効果が出やすいです。
貯まったスワップポイントで新規に注文をする際に、スワップポイントが最低取引数量に達していないと新規に注文することができないので、最低取引数量が小さい方が早くスワップポイントで新規注文ができるようになります。
例えば1ドル100円の時にスワップポイントが1日10円だとして、レバレッジ1倍で取引するとします。
最低取引数量が1,000通貨からのFX業者の場合は、1,000通貨×100円=100,000円貯まるまでスワップポイントのみでポジションを増やすことができないので、ポジションを増やすまでに約27年もかかってしまいます。
松井証券FXのように1通貨から取引できれば10日後にはスワップポイントのみでポジションを増やせるの複利効果が出やすいです。
>> 松井証券のFX(公式サイト)
未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能
未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能でないと複利運用は出来ないので、このようなFX会社を選ぶことは重要です。
ほとんどのFX会社でスワップポイントは証拠金に反映されるようになっているので、新規注文は可能となっているようで、未決済ポジションのスワップポイントを再投資することができれば、追加資金は必要なくポジションを増やすことができ、その分スワップポイントももらえるので、長期で投資することによって大きな利益を得ることが可能となります。
参考 FX会社のスワップポイントの取り扱いについては下記も参考にしてみてください。
⇒ FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
未決済ポジションのスワップポイントに課税されない
未決済ポジションのスワップポイントを再投資できるFX会社は多くありますが、もう一点注意したいのは、未決済ポジションのスワップポイントが課税されるかどうかです。
課税されてしまうとスワップポイントで再投資できる投資額も少なくなってしまいます。
利益が出た場合はいつかは税金の支払いをしなけばいけませんが、支払いを遅らせれば遅らせるほど再投資に回せる金額が増え複利効果によって資産をより増やすことができます。
スワップポイントの複利運用をするのにおすすめのFX会社は?
スワップポイントを複利運用するのに適したFX会社としては下記のような点が挙げられます。
- スワップポイントが高い
- 最低取引数量が小さい
- 未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能
- 未決済ポジションのスワップポイントに課税されない
「未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能」「未決済ポジションのスワップポイントに課税されない」は最低でもクリアしておきたい条件です。
その次にスワップポイントの複利運用を行うなら「最低取引数量が小さい」方がスワップポイントでポジションを持つことが早くできるので有利となりますが、複利運用を行わなくても「スワップポイントが高い」という条件はやはり有利となります。
最低取引数量が1通貨からで自動売買も可能な松井証券FX
松井証券FXは「未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能」「未決済ポジションのスワップポイントに課税されない」の条件を満たしていて、最低取引数量は1通貨から取引ができるのでスワップポイントで複利運用をするのに最も適しています。
ただ、松井証券FXはスワップ振替が可能で、もし振替を行うと課税対象となりますので注意ください。
松井証券FXでは1通貨から自動売買を行うことも可能なので興味があれば検討してみてください。
>> 松井証券のFX(公式サイト)
参考 SBI FXトレードと松井証券FXの違いを比較!おすすめはどっち?
スワップポイントが高水準なLIGH FXのLIGHTペア
スワップポイントが安定的に高いのがLIGHT FXのLIGHTペアです。
「LIGHTペア」とは、通常の通貨ペアと比べて「1取引の最大発注数量」および「売建玉・買建玉それぞれの建玉数量上限」に制限が設けられていますが、スプレッドやスワップポイントなどにおいて優位性がある下記の12通貨ペアのことを言い、LIGHT FX独自のサービスです。
- 米ドル/円(USD/JPY)
- ユーロ/円(EUR/JPY)
- ポンド/円(GBP/JPY)
- 豪ドル/円(AUD/JPY)
- ニュージーランド/円(NZD/JPY)
- 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
- トルコリラ/円(TRY/JPY)
- メキシコペソ/円(MXN/JPY)
- チェココルナ/円(CZK/JPY)
- ハンガリーフォリント/円(HUF/JPY)
- ユーロ/ドル(EUR/USD)
- ポンド/ドル(GBP/USD)
12通貨ペアについては元々スワップポイントが高水準のLIGHT FTの通常の通貨ペアよりスワップポイント、スプレッドが有利となっています。
最低取引数量が1,000通貨からとなってしまいますが、スワップポイントは高水準です。
>> LIGHT FX(公式サイト)
まとめ
FXで利益を上げる方法として、為替差益で利益を上げる以外に2カ国間の金利差である差額であるスワップポイントを受け取ることができますが、スワップポイントはそのままでは複利運用されません。
資産運用として長期に資産を増やすならスワップポイントも複利運用をすれば資産は大きく育ってくれる可能性があります。
そのためにもスワップポイントを複利運用できるFX会社で資産運用をする必要があり、その条件は下記となります。
- スワップポイントが高い
- 最低取引数量が小さい
- 未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能
- 未決済ポジションのスワップポイントに課税されない
下記のFX会社は「未決済ポジションのスワップポイントで新規注文が可能」「未決済ポジションのスワップポイントに課税されない」条件を満たしています。
あとは取引したい通貨ペアによってスワップポイントが高いFX会社は違ったりするので、取引したい通貨ペアでの各社のスワップポイントを確認してみてください。最低取引数量の確認もお忘れなく。
最低取引数量が1通貨からで自動売買も可能な松井証券FX
松井証券FXでは1通貨から自動売買を行うことも可能なので興味があれば検討してみてください。
>> 松井証券のFX(公式サイト)
スワップポイントが高水準なLIGHT FT
LIGHT FXで扱っているLIGHTペアは高金利通貨であるトルコリラ円や南アフリカランド円、メキシコペソ円の他にも米ドル円や豪ドル円など10通貨ペアのスワップポイント、スプレッドに優位性があります。
>> LIGHT FX(公式サイト)
参考 各通貨ペアでスワップポイントが高いFX会社は下記も参考にしてみてください。
⇒ 米ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ 豪ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ NZドル円のスワップポイントとスプレッドの比較ランキング!おすすめのFX会社は?
参考 FXのスワップポイントを複利運用せずに生活費の一部に利用したいなら、スワップポイントの引き出し(出金)ができるFX会社もあります。
コメント
コメントありがとうございます。
GMOクリック証券ではポジションが未決済でもスワップポイントだけで新規ポジションを建てられるので複利運用は可能です。
ただし、GMOクリック証券ではポジションが未決済の時にスワップポイントに課税されるので課税されないFX会社の方が複利効果としては有利です。
GMOクリック証券のFXネオではスワップ金利複利運用は可能でしょうか。