SBI FXトレードと松井証券のFXは、FX業界では珍しい1通貨から取引に対応し超少額からFX取引を行うことができますがどのような違いがあるでしょうか?
スプレッドやスワップポイントなどの基本情報からFXのサービス内容の違いについて確認してみました。
SBI FXトレードの特徴とは?
ここでは松井証券FXにはないSBI FXトレードの特徴について解説します。
つみたて外貨で外貨を積立することができる
SBIFXトレードでは、FXの仕組みを利用しながらリスクを抑えて外貨の積立ができる「ジャンボ宝くじ付きつみたて外貨」が利用できます。(旧積立FX)
参考 つみたて外貨のメリットやデメリットって何?外貨預金との違いを比較!
FXではレバレッジは25倍までかけられるので、資金の25倍の取引ができるのでハイリスク・ハイリターンな取引が可能です。
参考 FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?
ただ、つみたて外貨は外貨を長期間保有して為替変動やスワップポイントによる利益を狙うのでレバレッジは最大でも3倍までとリスクが抑えられています。
また、貯まったスワップポイントはそのまま貯めたり、1万円以上になったら自動で銀行に振り込むことができたり、スワップポイントを原資として自動で外貨を購入することもできる再投資も可能です。

通常のFXより実質的な取引コストであるスプレッドが広いのでややコストはかかりますが、頻繁に取引する仕組みでもないですし、自動積立やスワップポイントも自動再投資してくれる分のコストとみなせます。
参考 SBI FXトレードのつみたて外貨と通常のFX取引を比較!どんな違いがある?
>> SBIFXトレード(公式サイト)
暗号資産の取引ができる
SBI FXトレードではFXだけでなく暗号資産の取引も行うことができます。

取扱銘柄はビットコイン、リップル、イーサリアムといった時価総額が高い銘柄のみ取り扱っています。
CFD取引なので、レバレッジ2倍までの取引ができるので、預け入れている資金の2倍の取引が可能となっています。
FXはほぼ24時間、土日以外の平日(日本の祝日含む)に取引が可能ですが、暗号資産は土日や祝日など含め24時間365日(メンテナンス時間を除く)取引ができます。
SBI FXトレードNEOBANKで円普通預金金利が0.4%

SBI FXトレードNEOBANKは、住信SBIネット銀行とSBI FXトレードが提供するSBI FXトレードのユーザ限定の銀行サービスです。
特徴としては下記のような点が挙げられ、特に条件なく下記の優遇を受けられます。
- 円普通預金金利が0.4%
- SBI FXトレードNEOBANKとSBI FXトレード間の即時入出金が手数料無料で可能
- キャッシュカード不要でスマホアプリでATMが利用可能
- Apple PayやGoogle Payでスマホタッチ決済でき、ポイント還元率は0.8%
- 振込手数料、ATM手数料が月5回まで無料
- 500ポイントから現金交換可能なスマプロポイントが貯まる
FXに投資しようとしている資金や、FXで決済後の資金を高金利で預けておけて、全国のセブン銀行、ローソン銀行ATMで出し入れもできるので使い勝手は良いです。
SBI FXトレードはFX業界でも数少ない1通貨から取引できるので、米ドル円なら数百円からでもFXが十分体験できます。
今なら新規口座開設時に、つみたて外貨の口座も作るだけで3,000円分相当の米ドルポジションが付与され、さらにFXで1万通貨を取引するだけでつみたて外貨口座に2,000円分相当の米ドルポジションが付与されるキャンペーンを実施中です。(別途取引高に応じて最大1,000,000円キャッシュバックも実施中)
もちろん口座開設・維持費は無料ですのでこの機会にぜひ試してみてください。
>> SBIFXトレード (公式サイト)
松井証券FXの特徴
ここでは逆にSBI FXトレードにない松井証券FXの特徴について解説します。
FXの自動売買が可能
松井証券のFXではFXのリピート系の自動売買が出来ます。
FXのリピート系自動売買といえばトラリピが有名ですが、トラリピは1,000通貨からの取引ですが松井証券のFX自動売買は1通貨から取引ができるので、少額から自動売買が出来るメリットがあります。
FXの自動売買のコストは、取引手数料や自動売買手数料が必要となる場合がありますが、松井証券FXはそれらの手数料は無料でスプレッドだけが実質的なコストとなります。
トラリピでの人気の通貨ペアのスプレッドを比較してみると、多くの通貨ペアで松井証券FXの方が狭く低コストで自動売買を行うことができます。
松井証券FX ※1 | トラリピ ※2 | |
---|---|---|
豪ドル/NZドル | 1.8pips | 2.3pips |
カナダドル/円 | 1.7銭 | 5.4銭 |
米ドル/円 | 0.2銭 | 3.9銭 |
ユーロ/英ポンド | 0.8pips | 0.7pips |
豪ドル/円 | 0.4銭 | 6銭 |
※1:10,000通貨以内の成行(ストリーミング)注文の場合。米ドル円のみ1,000通貨以内。
※2:トラリピのスプレッドは固定ではないので目視での確認
>> 松井証券のFX(公式サイト)
FXだけでなく日本株式や米国株式、投資信託なども一括で管理可能
松井証券では日本株や米国株、投資信託などの金融商品を取り扱っていますが、松井証券のFXも取り扱い金融商品の1つなので他の金融商品と一括して管理することができます。
資金は銀行などとの入出金はいったん証券口座(日本株)に入り、そこからFX口座に振替をするといった形になっています。
SBI FXトレードはネット証券最大手のSBI証券と同様のSBIグループですが、SBI FXトレードとSBI証券は連携されていないので資金含めすべてが別のサービスとなっています。
参考 SBI FXトレードとSBI証券(SBI FX α)の違いは?圧倒的に有利なのはどっち?
SBI FXトレードと松井証券FXの比較一覧
SBI FXトレードと松井証券FXを基本的な項目で比較すると下記となります。
SBI FXトレード | 松井証券FX | |
---|---|---|
通貨ペア数 | 34通貨ペア | 32通貨ペア |
最小取引単位 | 1通貨 | |
スプレッド (主要通貨) | 米ドル/円:0.18銭 ユーロ/円:0.38銭 ポンド/円:0.88銭 | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 ポンド/円:0.6銭 |
スワップポイント (高金利通貨) | 南アフリカランド/円:14円 トルコリラ/円:31円 メキシコペソ/円:15円 | 南アフリカランド/円:14円 トルコリラ/円:32円 メキシコペソ/円:15円 |
デモトレード | なし | なし |
追加証拠金制度 | あり | |
ロスカット | 50% | 50%・60%・70%・80%・90% |
SBI FXトレードと松井証券FXは最小取引単位が1通貨からなので、例えば米ドル円であれば4円程度(米ドル円が100の場合)から取引することができます。
通貨ペア数やスプレッド、スワップポイントは高金利通貨は大体同じレベルですが先進国通貨を考慮するとSBI FXトレードの方がやや有利かなといった感じです。
ロスカットされるレベルは松井証券FXならトレードスタイルに合わせて選択することができます。
SBI FXトレードと松井証券FXの比較
比較ポイント1:通貨ペア数
通貨ペア数はSBIFXトレードが34通貨に対して松井証券FXは32通貨とSBIFXトレードの方が多くの通貨ペアを取り扱っています。
松井証券FXも主要通貨や南アフリカランド円、トルコリラ円、メキシコペソ円などの高金利通貨も取り扱っているので特に困ることはないかとは思います。
ただ、SBIFXトレードは対円の通貨ペアでも中国元やブラジルレアル円、ポーランドズロチ円など多くの通貨ペアを取り扱っているので、その分取引チャンスも多くはなります。
比較ポイント2:取引コスト・スプレッド
SBIFXトレードと松井証券FXはともに取引手数料は無料なので、買値と売値の差であるスプレッドが実質的な取引コストとなります。
主な通貨ペアのスプレッドを比較すると下記のようになります。
SBIFXトレード ※1 | 松井証券FX ※2 (縮小スプレッド) | 松井証券FX (通常スプレッド) | |
---|---|---|---|
米ドル / 円 | 0.18銭 | 0.2銭 | 0.2~0.9銭 |
ユーロ / 円 | 0.38銭 | 0.4銭 | 0.5銭 |
ポンド / 円 | 0.88銭 | 0.6銭 | 1.1銭 |
豪ドル / 円 | 0.48銭 | 0.4銭 | 0.7銭 |
NZドル / 円 | 0.68銭 | 1.2銭 | 1.2銭 |
カナダドル / 円 | 0.58銭 | 1.7銭 | 1.7銭 |
南アフリカランド / 円 | 0.78銭 | 0.4銭 | 1銭 |
トルコリラ / 円 | 1.58銭 | 1.5銭 | 2.9銭 |
メキシコペソ / 円 | 0.18銭 | 0.1銭 | 0.3銭 |
ユーロ / ドル | 0.3pips | 0.3pips | 0.4pips |
※1:100万通貨までのスプレッド
※2:米ドル円や1,000通貨、その他通貨ペアは10,000通貨を上限に成行(ストリーミング)注文の場合
注文数量が10,000通貨までであれば松井証券FX(縮小スプレッド)も低コストな通貨ペアもありますが、それ以外であればSBIFXトレードの方がスプレッドが狭く低コストで取引することができます。
ただ、南アフリカランド円、トルコリラ円、メキシコペソ円などの高金利通貨は松井証券FX(縮小スプレッド)がスプレッドが狭く低コストです。
比較ポイント3:スワップポイント
スプレッド同様に主な通貨ペアのスワップポイントの比較は下記となります。
SBI FXトレード | 松井証券FX | |
---|---|---|
米ドル円 | 159円 | 146円 |
ユーロ円 | 107円 | 59円 |
ポンド円 | 191円 | 169円 |
豪ドル円 | 88円 | 73円 |
NZドル円 | 62円 | 65円 |
カナダドル円 | 60円 | 58円 |
南アフリカランド円 | 14円 | 14円 |
トルコリラ円 | 31円 | 32円 |
メキシコペソ円 | 15円 | 15円 |
※2025年8月8日前後適用分を参考
スワップポイントはややSBI FXトレードの方が高い水準となっていて、スワップポイント狙いの取引をするのであればSBI FXトレードの方がやや有利です。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
ただ、南アフリカランド円やトルコリラ円、メキシコペソ円といった高金利通貨はほぼ同じ水準となっています。
比較ポイント4:取引ツール
トレードする上では取引ツールの使いやすさは重要ですが、人それぞれ好みがあるのでとりあえず使ってみることをおすすめします。
- WEB版取引サイト:ダウンロード不要でWindowsだけでなくMacやタブレット端末などからも取引が可能。高機能ではないが取引するのに最低限必要な機能は備えている。
- リッチクライアント版取引ソフト:インストール型の取引ツールでWindowsのみ対応。チャート分析などの機能も豊富で、画面レイアウトのカスタマイズ可能でマルチモニターにも対応。
- スマートフォン取引アプリ:iPhone、Androidに対応したスマホアプリ。チャート画面からも注文が可能で、4画面まで画面分割もできる。様々なテクニカル指標も搭載し、為替以外にも暗号資産や商品価格、主要株式指数も確認できる。
SBI FXトレードの取引ツールでは「リッチクライアント版取引ソフト」が最も高機能で、テクニカル指標を29種類搭載し、21種類の描画ツールが使えるので、本格的に分析するなら「リッチクライアント版取引ソフト」が最適です。
スマートフォン取引アプリはテクニカル指標が18種類搭載し、移動平均やボリンジャーバンド、MACD、RSIなどのメジャーな指標は使え、4画面分割にも対応しているのでどこでも利用できるという点ではそれほど困ることはないかと思います。
参考 SBI FXトレードのアプリの特徴とは?取引ツールの違いを解説!
- FXトレーダー・プラス:ダウンロード不要でWindowsやMac、タブレット端末などで利用できます。30種類のテクニカル指標を搭載した高機能取引ツール。
- 松井証券 FXアプリ:iPhone、Androidに対応したスマホアプリ。28種類のテクニカル指標を搭載し、ローソク足だけでなくバーチャート、ラインチャートなどのチャートタイプも表示できる。
松井証券FXの取引ツールで特にスマホアプリは、多くのテクニカル指標を搭載し、PCソフト並みの分析が可能です。
比較ポイント5:追加証拠金制度とロスカット
SBI FXトレードと松井証券FXの追加証拠金制度とロスカットは下記のようになっています。
SBI FXトレード | 松井証券FX | |
---|---|---|
追加証拠金制度 | あり | あり |
アラート | 以下の2回の通知 100% 60% | 以下の2回の通知 120% 100% |
ロスカット | 50% | 50%・60%・70%・80%・90% ※初期設定は50% |
両サービスともに追加証拠金制度を採用しているので、証拠金維持率が100%を下回ったら期日までに追加で入金する、あるいは全部または一部のポジションの決済が必要です。
松井証券FXはロスカットされるレベルを選択することができ、初期値50%から増やすことができます。
ロスカットされるレベルが高い場合と低い場合でそれぞれメリット、デメリットがあるのでトレードスタイルに合わせて設定してください。
ロスカットレベルが高い | ロスカットレベルが低い | |
---|---|---|
メリット | ロスカット時に証拠金が多く残る | ロスカットされにくい |
デメリット | ロスカットされやすい | ロスカット時に残る証拠金は少ない |
比較ポイント6:入出金
【SBI FXトレード】
SBI FXトレードは手数料が無料のクイック入金と振込入金があります。
クイック入金は1,000円から利用可能で下記の金融機関を利用できます。

【松井証券FX】
松井証券FXはFX口座への直接入金はできず、まずは証券口座に入金してFX口座に振替をする必要があります。
松井証券の口座への入金は「ネットリンク入金」、「らくらく振替入金」、「定期入金」、「銀行振込入金」の4つの方法があり、「ネットリンク入金」、「らくらく振替入金」、「定期入金」は手数料無料です。
メインとなる「ネットリンク入金」10,000円から利用可能で下記の金融機関を利用できます。

また、定期入金は10,000円から利用可能で、都市銀行、地方銀行、ネットバンクなど、全国100行以上の口座から指定が可能です。
SBI FXトレードと松井証券FXどっちがおすすめ?
SBI FXトレードがおすすめな人
- つみたて外貨で長期的な為替変動やスワップポイントの利益を得たい
- 多くの通貨ペアで取引したい
- スプレッドが狭く低コストで取引したい
- スワップポイントは高い方が良い
ネット証券最大手のSBI証券と同じSBIグループなので安心して取引することができます。
業界でも比較的多めの通貨ペア数を取り扱い、スプレッドが狭くスワップポイントが高いのでどんなトレードスタイルでも好条件で取引できます。
外貨の自動積立もでき、貯まったスワップポイントを自動で再投資もしてくれるので複利効果が期待できます。
>> SBIFXトレード(公式サイト)
松井証券FXがおすすめな人
- FXの自動売買を少額から低コストで行いたい
- FXだけでなく日本株や米国株、投資信託なども一括で管理したい
- ロスカットされるレベルをトレードスタイルに合わせて自分で選びたい
松井証券FXは、自動売買が1通貨からと少額から始めることができ、他社よりスプレッドが狭いので低コストです。
日本株や米国株、投資信託などと同様にFXも一括で管理できるので、まとめて管理したい方には便利かと思います。
また、ロスカットされるレベルを選べるので、ご自身のトレードスタイルに合わせた選択をすることができます。
>> 松井証券のFX(公式サイト)
SBI FXトレードと松井証券FXの比較でよくある質問
- QSBI FXトレードと松井証券FXはどちらが初心者に向いていますか?
- A
どちらも1通貨から取引できるため初心者に向いていますが、特にSBI FXトレードはスマホアプリに「かんたんモード」があり、より直感的に取引を始めやすい点でおすすめです。松井証券はWEB版でもチャート分析機能が充実しているため、分析もしながら学びたい初心者に適しています。
- Qスプレッドやスワップポイントはどちらが有利ですか?
- A
比較する通貨ペアや時期によって有利な方が異なりますが、スプレッドは1万通貨まで(米ドル円以外)の成行注文をメインに使うなら松井証券の方が有利です。スワップポイントは多くの通貨ペアでSBI FXトレードの方が高い場合が多いです。
- QSBI FXトレードと松井証券の両方の口座を開設することは可能ですか?
- A
はい、可能です。運営会社が異なるため、両方の口座を開設して、それぞれの特徴を活かした取引をすることもできます。松井証券では株式やFXを含むすべての取引が可能な総合口座以外に、FXのみ取引が可能なFX専用口座というのもあります。
SBI FXトレードと松井証券FXの比較まとめ
SBI FXトレードと松井証券FXは業界では数少ない1通貨からの取引に対応しているので、超少額からでもFXを始めることができます。
サービス内容には違いもあるのでご自身のトレードスタイルに合ったFXサービスを利用してみてください。
口座開設・維持費は無料なので両方使ってみて使いやすい方を選んだり、SBI FXトレードの「つみたて外貨」で中・長期的な視点で外貨投資を行ってみたり、松井証券FXでは1通貨から自動売買を行えたりするので使い分けしてもいいと思うのでこの機会に検討してみてください。
もちろん両サービスともに口座開設・維持費は無料です。
>> SBIFXトレード(公式サイト)
>> 松井証券のFX(公式サイト)