GMOクリック証券とGMO外貨はともに東証プライム市場に上場しているGMOインターネットグループのグループ会社です。
同じグループ会社であるGMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨のFXサービスにはどのような違いがあるのか、スプレッドやスワップポイントなど違いを確認してみました。
GMOクリック証券とGMO外貨の比較・一覧
GMOクリック証券には「FXネオ」と「くりっく365」という2つのサービスがありますが、人気の高いFXネオとGMO外貨の比較は下記となります。
GMOクリック証券(FXネオ) | GMO外貨 | |
スプレッド(米ドル円) ※1 | 0.2銭 | |
スワップポイント(米ドル円) ※2 | 212.8円 | 212.7円 |
取り扱い通貨ペア数 | 20通貨ペア | 24通貨ペア |
最低取引数量 | 1,000通貨 (一部の通貨ペアは1万通貨) | 1,000通貨 (一部の通貨ペアは1万通貨) |
ロスカット・ロスカットアラート | ロスカットアラート:維持率100%を下回った時 ロスカット:維持率50%を下回った時 (GMOクリック証券は強制ロスカット時に手数料が必要) | |
追加証拠金 | あり | |
クイック入金(手数料無料) | 13金融機関 | 9金融機関 |
口座数 | 約83万口座 | 約47万口座 |
※1:GMO外貨(外貨ex)のスプレッドはAM8:00~翌日AM3:00 原則固定(例外あり)。GMOクリック証券のスプレッドはAM9:00~翌日AM3:00 原則固定(例外あり)
※2:2024年8月の平均値
GMOクリック証券は国内大手FXの1つで、約83万口座と多くの方に支持されていて、月間売買代金は262兆円を超える規模と、多くの方が実際の取引に利用しています。
GMO外貨は、口座数は約47万口座で月間売買代金は約71兆円とGMOクリック証券ほどではないにしろこちらも多くの方に選ばれ、取引に利用されています。
GMOクリック証券とGMO外貨のFXサービスを項目別に比較
取引コスト(スプレッド)
2社とも口座開設・維持費用や取引手数料は無料となっているので、実質的な取引コストはスプレッドとなり、スプレッドが狭ければそれだけ低コストで取引ができます。
GMOクリック証券 | GMO外貨 | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.5銭 |
NZドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 0.6銭 | 0.7銭 |
南アフリカランド/円 | 0.9銭 | 1.3銭 |
トルコリラ/円 | 1.7銭 | 原則固定対象外 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ/ドル | 0.3pips | 0.3ポイント |
※上記は原則固定(例外あり)
※:GMOクリック証券は午前9時~翌午前3時までのスプレッド
※:GMO外貨は午前8時~翌午前3時までのスプレッド
スプレッドは多くの通貨ペアで同レベルとなっていますが、若干GMOクリック証券の方がスプレッドが狭い通貨ペアがあります。
そのため、トータルではGMOクリック証券の方がスプレッドは狭く低コストで取引することができます。
スワップポイント
FXでは例えば米ドル円の買いあれば米国と日本の金利差を、外貨預金の利息に相当するスワップポイントを日々得ることができます。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
2社の主要通貨ペアのスワップポイント(買いの場合)は下記のようになっています。
GMOクリック証券 | GMO外貨 | |
米ドル円 | 212.8円 | 212.7円 |
ユーロ円 | 186.4円 | 182円 |
ポンド円 | 256.7円 | 254.6円 |
豪ドル円 | 115円 | 112.3円 |
NZドル円 | 121.2円 | 123.6円 |
カナダドル円 | 124円 | 122.7円 |
南アフリカランド円 | 20.9円 | 17.9円 |
トルコリラ円 | 53円 | 38.1円 |
メキシコペソ円 | 27.8円 | 27.9円 |
※2024年7月の平均値
スワップポイントはGMOクリック証券の方が多くの通貨ペアで高水準となっています。
また、スワップポイントは日々もらうことができますが、もらったスワップポイントで新規ポジションを建てて複利効果を狙ったり、ポジション未決済のままスワップポイントを引き出し(出金)するようなことも可能ですが2社のスワップポイントの取り扱いは下記のようになっています。
GMOクリック証券 | GMO外貨 | |
ポジション未決済のスワップポイントの課税 | 課税対象 | 課税対象 |
ポジション未決済のスワップポイントで新規注文 | 可能 | 可能 |
ポジション未決済のスワップポイントの引き出し(出金) | 可能 | 可能 |
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
参考 スワップポイントが引き出し(出金)できるFX会社を比較!税金ってどうなる?
どちらの会社もポジション未決済のまま得られるスワップポイントは課税対象とはなりますが、スワップポイントで新規ポジションを建てたり、引き出し(出金)することが可能です。
取り扱い通貨ペア数
取り扱い通貨ペア数は、GMOクリック証券が20通貨ペア、GMO外貨は24通貨ペアとなっています。
参考 FX初心者向けのおすすめ通貨ペアって?トレードスタイル別の選び方とは?
違いとしては、GMO外貨だけ「人民元(CNH)/円」「香港ドル/円」「豪ドル/スイスフラン」「カナダドル/スイスフラン」の取り扱いがあるといった違いがあります。
ただ、メジャー通貨はどちらも取り扱いがあるのでGMOクリック証券でもあまり問題はないかと思います。
最低取引数量
最低取引数量はどちらも1,000通貨からと少額からの取引に対応しています。
GMOクリック証券は「南アフリカランド/円」「メキシコペソ/円」、GMO外貨は「南アフリカランド/円」「トルコリラ/円」「メキシコペソ/円」「人民元/円」「香港ドル/円」は10,000通貨からとなっています。
ロスカット
FXのロスカットとは、保有しているポジション(ある通貨ペアを保有している状態)の評価損が一定の基準に達すると、更なる損失拡大を防ぐためにFX会社が自動で保有しているポジションの決済を行う仕組みのことです。
参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?
ロスカットされる基準はFX会社によって異なりますが、GMOクリック証券とGMO外貨は証拠金維持率50%を下回った時に強制決済となります。
ロスカットされる基準はFX会社によって異なりますが、ロスカットされる前の警告として通知されるロスカットアラート、証拠金維持率が100%を下回っている場合に不足資金を期日までに入金しなければならない制度である追加証拠金(追証)制度を採用しているかは下記となります。
ロスカットアラート | ロスカットされる基準 | 追証の有無 | |
---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 100% | 50% | あり |
GMO外貨 | 100% | 50% | あり |
ロスカットや追証について両サービスともに差はありません。
ただ、GMOクリック証券は証拠金維持率が50%未満となった場合には1,000通貨あたり50円(税込)の手数料が発生します。(南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨から50円となります)
取引ツール
GMOクリック証券は、様々なツールを提供していてMacやAppleWatch対応のツールもあります。
PLATINUM CHATはブラウザで動作するので、特に何もインストールせずに38種類の人気テクニカル指標が利用でき、外国為替、金・原油、指数(インデックス)などの相関を見る比較チャートも利用できます。
GMO外貨はGMOクリック証券ほど数多くありませんが、WEBブラウザやPCはもちろんiPhone、Android向けのツールが揃ってます。
入出金
GMOクリック証券の入金は「即時入金サービス」「振込入金」の2通りがあり、「振込入金」の場合は振込手数料が必要となりますが、「即時入金サービス」振込手数料が無料となり、下記の13金融機関に対応しています。
出金は振込手数料は無料で、1回の最低出金額は1万円、最高出金額は1億円です。残高が1万円以下の場合は、全額出金となります。
GMO外貨の入金方法はGMOクリック証券同様に「クイック入金」「振込入金」の2通りあり、「振込入金」は各金融機関の振込手数料を負担することとなりますが、「クイック入金」で下記の金融機関なら手数料無料で入金することができます。
出金は円なら無料で出金することができ、外貨の場合は1,500円の手数料が必要となります。
GMOクリック証券に向いている人は?
GMOクリック証券が向いてる方
- 少額からFX取引をしてみたい
- スワップポイントは高い方が良い
- スプレッドが狭い方が良い
- FX以外にも株式や投資信託などを一括管理したい
GMOクリック証券は国内大手FXの一つで、1,000通貨からと少額からの取引に対応しスプレッドが業界でも最狭水準と低コストで取引できます。
取引ツールも充実し、短期から長期まで様々なトレードスタイルにも対応できる万能型のFX会社です。
参考 FXのトレードスタイルの種類と特徴って?初心者におすすめなのは?
FX以外にも株式や投資信託、債券、先物・オプション、外為や株価指数バイナリーオプション、CFDと取り扱い金融商品も多く1つの口座で管理できます。
また、GMOクリック証券では公的な国内唯一の取引所FXであるくりっく365も取り扱っていて、店頭FXであるFXネオとくりっく365で損益通算も可能です。
参考 くりっく365のメリット・デメリットとは?店頭FXとの違いは?
>> GMOクリック証券【FXネオ】(公式サイト)
GMO外貨に向いている人は?
GMO外貨が向いてる方
- 少額からFX取引をしてみたい
- レバレッジを抑えて低リスクで取引したい
- 低コストで外貨両替をしたい
GMO外貨は少額から取引ができ、レバレッジをレバレッジは1・10・25倍(個人口座の場合)を選択することができるので、レバレッジを過度にかけずに低リスクで取引することが可能です。
またFX会社では珍しく外貨両替が可能で、米ドルやユーロ、英ポンド、豪ドルなどに両替が可能です。
>> GMO外貨(外貨ex)(公式サイト)
まとめ
GMOクリック証券とGMO外貨はともに東証プライム市場に上場しているGMOインターネットグループのグループ会社です。
GMOクリック証券はスプレッドが業界でも最狭水準なので低コストで取引ができ、少額から取引ができる国内大手FX会社です。
約83万口座と多くの方に支持されていて、月間売買代金は262兆円を超える規模と、口座を保有している方が実際の取引に利用しています。
取引ツールも充実した万能型のFX会社で、初心者の方にもおすすめです。もちろん口座を開設するだけなら無料で維持費もかかりません。
>> GMOクリック証券【FXネオ】(公式サイト) <<
GMO外貨は口座数は約47万口座で月間売買代金は約71兆円とGMOクリック証券ほどではないにしろこちらも多くの方に選ばれ、実際の取引に利用されています。
レバレッジを選べるので低リスクで取引したい方にもおすすめです。GMOクリック証券同様に口座開設・維持費用は一切かかりません。
>> GMO外貨(外貨ex)(公式サイト) <<