積立FXは、FX取引の特徴を生かしながら外貨を自動で定期的に積み立て、初心者の方でも中長期的な運用が可能なSBI FXトレードが提供するサービスです。
FXと聞くとハイリスクな取引をイメージされるかもしれませんが、積立FXでは低リスクにFX取引ができるようになっています。
そんな積立FXのメリットやデメリットや、外貨への投資で銀行などでも取り扱っている外貨預金と比較するとどちらがお得なのか確認してみました。
積立FXとは?
積立FXは、FX取引の仕組みを利用し、FXのメリットを生かしたサービスで、例えば米ドルなどの外貨を定期的に自動で購入することができるSBI FXトレードが提供するサービスです。
FX取引の仕組みを利用していると聞くとハイリスクな投資なのかと思うかもしれませんが、積立FXではハイリスクにならないような仕組みとなっていて、外貨預金より低コストで、外貨預金の利息に相当するFXのスワップポイントを日々貰うこともできます。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
定期的に外貨を自動で購入してくれるので、コツコツ積立しながら低コストに外貨の高金利を享受できるので中長期の資産運用に向いています。
そんな「積立FX」のメリットやデメリットはどんな点が挙げられるでしょうか?
積立FXのメリットは?
外貨を定期的に自動購入してくれる
積立FXでは、毎日、毎週、毎月とあらかじめ設定した期間で定期的に外貨を自動で購入してくれるので、日々レートを気にして購入する必要はありません。
定期的に一定額購入する投資手法(ドル・コスト平均法)により、相場が円高の時は多くの外貨を購入することになり、円安の時は少なく外貨を購入することによって長期的に購入価格を平準化させる効果も期待できます。
少額(約100円)から始めることができる
積立FXでは1通貨から購入することができ、例えば米ドル円が100円なら1米ドル(=1通貨)を100円で購入することができます。
積立FXでは毎日積立でもできるので、1か月の営業日が20日だとして、毎日1通貨を購入したとしても1か月の投資金額は2,000円と少額から気軽に積み立てることができます。
外貨預金の利息に相当するスワップポイントを日々受け取れる
FXでは高金利の通貨を購入し、低金利の通貨を売れば金利の差額をスワップポイントとして日々受け取ることができるので、より高金利の通貨を買うことによってスワップポイントが貰えることになります。
このスワップポイントは、外貨預金の金利に相当しますが、メガバンク3行と比較してみると積立FX(レバレッジ1倍)が最も有利に取引ができます。
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | NZドル |
三菱UFJ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.01% |
三井住友銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
みずほ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.001% |
積立FX(レバレッジ1倍) | 3.85% | 2.67% | 3.96% |
※積立FXは2022年12月9日時点のスワップポイントが1年間変わらないとしたときの想定
1通貨から取引できるので数百円からでもFXが十分体験できます。
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貯まったスワップポイントを活用することができる
積立FXを運用すれば日々スワップポイントを受け取ることができるので、コツコツと貯めることができますが、貯まったスワップポイントは3つの活用方法があります。
- 貯める
- 再投資
- 分配
【貯める】
外貨を保有している間はスワップポイント受け取り続け、そのまま貯めていく方法で、保有している外貨を売却すると出金することが可能となります。
【再投資】
積立FXでの定期的な購入金額に加えて、貯まったスワップポイントを原資として外貨を自動的に購入することができます。
貯まったスワップポイントで再投資を行えることにより、追加で入金せずに外貨を追加で購入することができ、追加で購入した外貨にもさらにスワップポイントが付与されるのでより多くのスワップポイントを受け取ることができます。
「貯める」の場合、得られたスワップポイントを運用しないのに対し、「再投資」では追加で外貨を購入するので、運用期間が長くなればなるほど受けとるスワップポイントが大きくなります。
ただし、「再投資」運用は外貨をより多く保有することになるので、為替差益も大きくなり為替レートが上がれば大きな利益となりますが、逆に下がってしまうと損失も大きくなるのでよりハイリスク・ハイリターンとなることはご留意ください。
【分配】
貯まったスワップポイントが1万円以上の場合、自動で銀行口座に振り込まれます。
「分配」以外の方法では、外貨を保有しているときに貯まったスワップポイントのみの出金はできないのですが、「分配」を利用すれば貯まったスワップポイント分のみ銀行口座に振り込まれます。
レバレッジを抑えた低リスクの取引ができる
FXはハイリスクな取引だといわれているのが高いレバレッジで取引することで、日本であれば最大25倍のレバレッジをかけることができるので、例えば投資金額が1万円なら25万円分の取引をすることができます。
参考 FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?
ただ、高いレバレッジをかければ利益も大きくなりますが、損失も大きくなりハイリスク・ハイリターンな取引となるので短期売買には向いていますが、中長期で投資するには不向きです。
積立FXではレバレッジは1~3倍までで(通貨ペアによっては1~2倍まで)、ハイリスクな取引はできないようになっていてレバレッジを抑えればロスカットされる可能性が低くなっていきます。
外貨預金ではレバレッジはなく、預けた資金分しか外貨を購入できませんが、積立FXの場合は最大3倍までレバレッジをかけられるので、同じ資金でも3倍の外貨を購入することができるので、売買損益だけでなくスワップポイントもレバレッジをかけた分だけ増やすことができ、資金効率が高い運用が可能です。
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外貨預金より低コストで外貨に投資できる
外貨預金は外貨を購入する際には為替手数料が必要で、積立FXは取引手数料は無料ですが、外貨預金の為替手数料に相当するスプレッドが実質的な取引コストとなります。
積立FXの取引コストであるスプレッドは、買いの時は無料で売りの時のみスプレッドが必要となり、例えばメガバンク3行の外貨預金の為替手数料と積立FXのスプレッドを比較してみると下記のように積立FXが最も低コストで取引ができます。
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | NZドル |
三菱UFJ銀行 | 50銭 | 100銭 | 100銭 |
三井住友銀行 | 200銭 | 500銭 | 510銭 |
みずほ銀行 | 80銭 | 200銭 | 200銭 |
積立FX | 2.5銭 | 10銭 | 15銭 |
※新規から決済までの往復コスト
※積立FXは買いの時はBidとAskの仲値、売りの時はBidのレートが適用される
このような取引コストは高ければ高いほど運用成績を悪化させるため、低コストなところで取引したほうがもちろん有利です。
例えば、米ドルに100万円投資すると、取引コスト(往復)は三菱UFJ銀行で約5,000円、積立FXは約250円と20分の1の取引コストで済むことになります。
増額や減額、買付や売却など好きな時に好きなように運用ができる
積立FXでは満期という概念がないので、いつまでも外貨を保有し続けることができますし、定期的な購入だけでなく外貨を好きな時に好きなだけ購入も売却もできます。
中長期で投資するなら頻繁に運用方針を変更しないほうがいいとは思いますが、為替レートの動きが変わったときなどにも好き内容に対応することができます。
資金はすべて信託保全されるので安心
積立FXに投資した資金は、すべて信託銀行等で区分管理されているので万が一SBI FXトレードが破綻した場合でもすべて返還されます。
しかも、通常のFX会社に投資した資金を信託保全した場合は、FX会社を通して信託銀行等に入金・信託保全されるため数日かかる場合がありましたが、SBI FXトレードでは、即座に信託銀行等に入金・信託保全されるためタイムラグなくSBI FXトレードの破綻に関係なく信託保全されています。
銀行などの金融機関が破綻した場合に、1金融機関1預金者あたり元本1,000万円までとその利息が保護される「ペイオフ制度」は外貨預金は対象外となっていますが、FXではそのような制限なく保護されています。
積立FXのデメリットは?
通常のFX取引の方が取引コストは低コスト
積立FXはメガバンク3行の外貨預金の為替手数料より低コストで取引することができますが、SBI FXトレードの通常のFX取引の方が低コストです。
通常のFX取引 | 積立FX | |
米ドル/円 | 0.18銭 | 2.5銭 |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 15銭 |
豪ドル/円 | 0.58銭 | 10銭 |
NZドル/円 | 1.18銭 | 15銭 |
南アフリカランド/円 | 0.88銭 | 2.5銭 |
トルコリラ/円 | 1.58銭 | 20銭 |
※通常取引の場合は、1,000通貨取引の場合で原則固定(例外あり)
通常のFX取引の方が取引コストだけを見るとかなりの低コストで外貨を購入することができますが、自動で外貨を購入できないので手動で行う手間がかかるので、それでも低コストの方がいいなら通常のFX取引のほうが有利となります。
参考 SBI FXトレードの積立FXと通常のFX取引を比較!どんな違いがある?
ただ、中長期にわたって手動でコツコツ積み立てるのは取引し忘れたり手間がかかるので、多少のコストを払ってでも積立FXの方がいいとは思います。
FX取引ではあるが大きな利益は望めない
積立FXはFX取引の仕組みを使っているので、レバレッジをかけられたりスワップポイントも受け取れますが、高いレバレッジをかけることはできないので通常のFX取引と比べると大きな利益は望めません。
安全に中長期にわたって運用するなら積立FXの方が有利ですが、短期で大きな利益を目指すなら通常のFX取引を行ったほうが有利です。
積立FXの仕様
取引通貨 | 米ドル/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 中国人民元/円 南アフリカランド/円 トルコリラ/円 香港ドル/円 カナダドル/円 |
取引単位 | 1通貨単位 |
取引時間 | 【夏時間】月曜AM7:00~土曜AM5:30 【冬時間】月曜AM7:00~土曜AM6:30 |
取引上限 | 1回あたり100万通貨まで(定期購入の場合) |
購入頻度 | 毎日、毎週、毎月から選択出来ます。 ・毎日→毎営業日のAM9:55に発注 ・毎週→毎週水曜日のAM9:55に発注 ・毎月→毎月26日のAM9:55に発注 (休日の場合は翌営業日) |
レバレッジ | レバレッジは1倍、2倍、3倍から選択出来ます。 (中国人民元、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドルは2倍まで) |
入金 | クイック入金(1,000円以上からで手数料無料) 通常振込(手数料自己負担) |
スワップポイント | 通常のFX取引と同様のスワップポイント |
マージンコール | 証拠金維持率が100%および35%を下回った場合、アラーム通知 |
ロスカット | 証拠金維持率が30%を下回った場合、すべての建玉が決済される |
取引手数料 口座管理手数料 | 無料 |
まとめ
積立FXは、FX取引の仕組みを利用し、FXのメリットを生かしたサービスで、例えば米ドルなどの外貨を定期的に自動で購入することができるSBI FXトレードが提供するサービスで、特徴としては下記のような点が挙げられます。
積立FXの特徴
- 外貨を定期的に自動購入してくれる
- 少額(約100円)から始めることができる
- 外貨預金の利息に相当するスワップポイントを日々受け取れる
- 貯まったスワップポイントを活用することができる
- レバレッジを抑えた低リスクの取引ができる
- 外貨預金より低コストで外貨に投資できる
- 増額や減額、買付や売却など好きな時に好きなように運用ができる
- 資金はすべて信託保全されるので安心
- 通常のFX取引の方が取引コストは低コスト
- FX取引ではあるが大きな利益は望めない
SBI FXトレードは、ネット証券No1のSBI証券を有するSBIグループのFX専業会社なので安全性も高く、他のFX会社と比較して1,000通貨までの取引なら業界最狭水準のスプレッドなので低コストで取引することができます。
積立FXでFXのメリットを享受しながら中長期な資産運用
1通貨から取引できるので数百円からでもFXが十分体験できます。
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もちろん口座開設・維持費は無料ですのでこの機会にぜひ試してみてください。
>> SBIFXトレード(公式サイト)
参考 積立FXと通常のFX取引の違いについては下記も参考にしてみてください。