新興国債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

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資産別一覧

新興国債券インデックスファンドは約20ヵ国弱の新興国の債券に分散投資ができる投資信託です。

新興国債券は、政治や経済など不安な点も多く、為替レートの変動も激しいためリスクは高めですが、先進国より高い利回りということで分散投資の先の一つとして考えられる資産クラスでもあります。

そんな新興国債券のインデックスファンドで低コストなファンドを一覧としてまとめ、実質コストなどを比較してみました。

新興国債券型インデックスファンド一覧

モーニングスター社でカテゴリが国際債券・エマージング・複数国のファンドの中で低コストなインデックスファンドを抽出したのが下記となります。

ファンド名信託報酬
(税込)
ベンチマーク純資産総額
(百万円)
iFree新興国債券インデックス0.242%※14,633
インデックスファンド海外新興国
(エマージング)債券(1年決算型)
0.374%※16,314
eMAXIS 新興国債券インデックス0.66%※16,090
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.66%※2870
野村インデックスファンド・新興国債券0.66%※11,212
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型0.66%※21,369
SMT 新興国債券インデックス・オープン0.66%※17,366
SMT 米ドル建新興国債券
インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
0.66%※3475

1:JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド(円ベース)
2:JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(円ヘッジベース)
3:ブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックス(円ヘッジベース)

インデックスについて

JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド

JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ(略:GBI-EM) グローバル・ディバーシファイドは、新興国の債券市場の動きを表す代表的な指数のひとつで、新興国が発行する現地通貨建て国債を対象にした時価総額ベースの指数です。

 

外国人投資家に対して著しい不利益を与えうる制度がある国は除外され、1ヵ国当たりの比率に上限が設けられています。構成国は19ヵ国・地域となっています。

JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド-構成国

※SMT 新興国債券インデックスオープン「目論見書」より

 

また、投資対象の債券の格付けは下記の様に投資不適格となるBB格以下が約20%の比率となっています。

AAA格0%
AA格6.6%
A格34.7%
BBB格38.8%
BB格以下17.6%

※eMAXIS 新興国債券インデックス「月報(2020年12月)」より

JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス

JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスは新興国が発行する米ドル建ての債券を対象にした時価総額ベースの指数です。

 

構成国は16ヵ国で組入上位10ヵ国は下記の様になっています。

トルコ13.6%
メキシコ13.3%
インドネシア12.0%
ロシア9.6%
ブラジル8.6%
コロンビア7.2%
フィリピン7.0%
アルゼンチン6.2%
南アフリカ4.3%
パナマ4.2%
その他 ※14.0%

※eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)「月報(2020年12月)」より
※その他の国はFunds-i「主な指数一覧」よりウクライナ、クロアチア、ハンガリー、ベネズエラ、ペルー、ルーマニアだと想定される

 

また、投資対象の債券の格付けは下記の様に投資不適格となるBB格以下が約36%の比率となっています。

AAA格0%
AA格0%
A格3.4%
BBB格58.4%
BB格以下36.2%

※eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)「月報(2020年12月)」より

 

「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」と比較するとBB格以下の投資不適格な債券比率が高いといった特徴があります。

ブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックス

ブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックスは、新興国が発行する米ドル建ての国債のうち、ブルームバーグが定める基準により投資適格格付けが付与されていることなどの一定の要件を満たす国債の総合投資収益を時価総額比率で加重平均したインデックスです。

ブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックス-構成国

※SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)「目論見書」より

新興国債券インデックスファンドの実質コストなどを比較

新興国債券インデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドで、実質コストやマザーファンドの規模などを比較したのが下記となります。

新興国債券インデックスファンド(為替ヘッジなし)の比較

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
iFree新興国債券インデックス0.242%0.37%15,999+868-3.26%
インデックスファンド海外新興国
(エマージング)債券(1年決算型)
0.374%0.668%5,147+548-3.78%
eMAXIS 新興国債券インデックス0.66%0.747%30,520+81-3.84%
野村インデックスファンド・新興国債券0.66%0.801%8,023-29-3.55%
SMT 新興国債券インデックス・オープン0.66%0.759%61,667+30-4.44%

 

信託報酬は「iFree新興国債券インデックス」が最も低コストとなっていて、その差のまま実質コストも最も低コストとなっています。

 

マザーファンドは「SMT 新興国債券インデックスオープン」「eMAXIS 新興国債券インデックス」の方が大きいですが、純資産残高年間増加額も1年間のリターンも「iFree新興国債券インデックス」が一番良く、新興国債券インデックスファンドの為替ヘッジなしでは「iFree新興国債券インデックス」が最もベストなファンドといえそうです。

 

参考 iFree 新興国債券インデックスの評価ってどう?実質コストはどのくらい?

新興国債券インデックスファンド(為替ヘッジあり)の比較

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
eMAXIS 新興国債券インデックス
(為替ヘッジあり)
0.66%0.735%2,879+2900.18%
野村インデックスファンド・
新興国債券・為替ヘッジ型
0.66%0.682%20,577-1,1405.23%
SMT 米ドル建新興国債券
インデックス・オープン
(為替ヘッジあり)
0.66%0.739%531-236.63%

新興国債券インデックスファンドの為替ヘッジありでは、「SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)」だけベンチマークが異なりますが、1年間のリターンが最もパフォーマンスが良くなっています。

 

マザーファンドの規模が小さいので今後も安定的な運用が行えるかやや不安が残りますが、過去は「国際債券・エマージング・複数国・為替ヘッジあり」のカテゴリに分類されるファンドで過去3年のトータルリターンは1位、シャープレシオ(投資効率)も1位、標準偏差(リスクの大きさ)もトップ2に入るなど好成績となっています。

SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)-過去の成績

つみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況

新興国債券インデックスファンドで信託報酬が低コストなファンドのつみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況は下記となっています。

 

つみたてNISAは対象外となっていますが、iDeCoは一部のファンドはネット証券での取り扱いがあるのでうまく利用してください。

名称つみたてNISAiDeCo
iFree新興国債券インデックス× SBI証券マネックス証券松井証券
インデックスファンド海外新興国
(エマージング)債券(1年決算型)
楽天証券
eMAXIS 新興国債券インデックスauカブコム証券 SBI証券
松井証券
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)松井証券
野村インデックスファンド・新興国債券×
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型×
SMT 新興国債券インデックス・オープン×
SMT 米ドル建新興国債券
インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
×

※「eMAXIS 新興国債券インデックス」と同じマザーファンドでより低コストな「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」信託報酬0.374%(税込)の取り扱いあり

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

まとめ

新興国債券インデックスファンドは約20ヵ国弱の新興国の債券に分散投資ができる投資信託です。

 

新興国債券は高い利回りが期待できますが、債券の格付けは投資不適格も一部含み、為替レートの変動も激しいためリスクは高めとなっています。

 

新興国債券インデックスファンドで為替ヘッジなしのファンドでは、信託報酬や実質コストが低コストな「iFree新興国債券インデックス」が人気があり、過去のリターンも良く最もベストなファンドといえそうです。

 

為替ヘッジなしは「SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)」が比較したファンドの中でベンチマークが異なりますが、突出してリターンが良く、過去3年間でみてもトータルリターンは1位、シャープレシオ(投資効率)も1位、標準偏差(リスクの大きさ)もトップ3に入るなど好成績となっています。

 

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