グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)は、世界の主要先進国市場のヘルスケア・バイオ関連企業を主要投資対象とするアクティブファンドです。
リセッション(不況期)に強いといわれるヘルスケア関連企業に投資するファンドですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)の特徴
投資対象
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)は、世界主要先進国市場の中から製薬、バイオテクノロジー、医療製品、医療・健康サービス関連企業等を主要投資対象とするアクティブファンドです。
新商品の開発・企業の合併・統合、政策変更等を背景としたヘルスケア・バイオ市場の変化によってもたらされる投資機会に着目し、財務・収益状況の健全な企業へ長期的な割安度を重視して投資(バリュー投資)が行われます。
運用にあたっては、ヘルスケア・セクターでは世界最大規模のファンドの運用アドバイザーを受託する、1928年に創業した米国最古の運用機関の一つであるウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーに運用指図に関する権限を委託しています。
※下記はグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)「月報(2020年2月)」からの情報です。
資産構成
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10通貨
組入上位5業種
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:71銘柄
ファンドの仕組み
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンド等にて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | 3.3%が上限 (SBI証券や楽天証券の場合) なし |
信託報酬(税込) | 2.420% |
実質コスト(税込) | 2.436% |
信託財産留保額 | 0.3% |
分配金
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドの分配金の実績は下記のように出たり出なかったりしていますが、分配金利回りは7.01%(2020年3月時点)となっています。
過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | |
リターン | 4.54%(124位) | 4.78%(96位) | 2.65%(50位) | 13.37%(2位) |
リスク(標準偏差) | 14.45(110位) | 15.16(117位) | 17.76(102位) | 17.20(34位) |
シャープレシオ | 0.31(122位) | 0.32(106位) | 0.15(58位) | 0.78(2位) |
対象ファンド数※ | 259本 | 184本 | 130本 | 70本 |
※:「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | |
1ヶ月 | ー4.7% |
3ヶ月 | ー3.2% |
6ヶ月 | +11.1% |
1年 | +4.5% |
3年 | +15.0% |
設定来 | +256.6% |
※グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)「月報(2020年2月)」より
※ファンド設定日は2004年2月27日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてから約16年が経過したので、単純な年率平均は約16%となります。
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドではベンチマークは設定されていませんが、先進国株式市場の動向を表す「MSCIワールド・インデックス」、先進国株式のインデックスファンドで低コストな「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」との比較は下記となります。
参考 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの評価って?利回りや実質コストはどのくらい?
(引用元:モーニングスター)
オレンジがグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド、赤がeMAXIS Slim先進国株式インデックス、緑がMSCIワールド・インデックス(配当込み)の過去3年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。
対象期間ではおおむね「MSCIワールド・インデックス」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の方がパフォーマンスが良く、グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドはあまりいい成績とはなっていません。
ただ、株式相場が下落局面の時は、他よりも下落幅はやや小さいのでローリスク・ローリターンな動きとなっています。
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドは購入時手数料が必要で、信託報酬も2%を超える高コストなファンドですが、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」のようなインデックスファンドと比較してもあまりいい成績とはなっていません。
また純資産残高はピーク時には約4,000億円ありましたが、その後は右肩下がりに資金が流出し続けていて、多くの方が資金を引き揚げています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 購入時手数料(税込):3.3%を上限
- 信託報酬(税込):2.420%(実質コスト:2.436%)
- 信託財産留保額:0.3%
- 純資産残高:約1,100億円
- 分配金利回り:7.01%
- 決算:年2回(2、8月27日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:2029年2月27日(設定日:2004年2月27日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:取り扱いネット証券なし
評価・まとめ
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)は、世界主要先進国市場の中から製薬、バイオテクノロジー、医療製品、医療・健康サービス関連企業等を主要投資対象とするアクティブファンドです。
対象期間ではおおむね「MSCIワールド・インデックス」「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の方がパフォーマンスが良く、グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドはあまりいい成績とはなっていません。
参考 eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの評価って?利回りや実質コストはどのくらい?
ただ、株式相場が下落局面の時は、他よりも下落幅はやや小さいのでローリスク・ローリターンな動きとなっています。
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンドは購入時手数料が必要で、信託報酬も2%を超える高コストなファンドで、償還日も設定されているなど投資妙味に欠けるファンドです。
また純資産残高右肩下がりと資金が流出し続けていて、多くの方が資金を引き揚げているので、もし投資するなら慎重に検討してください。
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)へ投資するならSBI証券がおすすめ!
グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)は、購入時手数料が必要なファンドですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券なら通常注文・積立注文どちらも購入時手数料が無料で投資できます。
また、ネット証券では投資信託を保有しているだけで下記のようなポイントが貰えます。
貰えるポイント | 付与率(年率) | ポイント 投資 | |
SBI証券 | Tポイント | 0.10%(※1,000万円未満) 0.20%(※1,000万円以上) | ○ |
楽天証券 | 楽天ポイント | 0.048% | ○ |
マネックス証券 | マネックスポイント | 0.08% | × |
※月間保有金額
ネット証券によって貰えるポイントが異なりますが、付与率が最も高いのはSBI証券となります。もちろん口座開設・維持費用は無料です。
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マネックス証券は独自ポイントなので上記2社と比較すると利用できる場面は少ないですが、ビットコインなどの仮想通貨へも交換可能です。
その他、下記のネット証券でも購入することが可能です。
>> 岡三オンライン(公式サイト)
>> 松井証券(公式サイト)「詳細解説」
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
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