国内株式の売買代金ランキングでトヨタ自動車やソフトバンク等の大型株と並んで常にランキング上位なのが、野村アセットマネジメントの(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)です。
どのような値動きをするETFなのか内容を確認してみました。
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | (NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 |
管理会社 | 野村アセットマネジメント |
ベンチマーク | 日経平均レバレッジ・インデックス |
為替ヘッジ | なし |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) ※購入価額は基準価額に100.05%以内の率を乗じた価額(2024年8月14日現在0.02%) |
信託報酬(税込) | 0.88% |
信託財産留保額 | 0.05%以内(2024年8月14日現在0.02%) |
純資産残高 | 約4,900億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | ー |
iDeCo | ー |
決算 | 年1回(5月20日) |
上場日 | 2012年4月12日 |
投資対象
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、日経平均レバレッジ・インデックスを対象指数とし、対象指数に連動する投資成果を目指す国内ETFです。
「日経平均レバレッジ・インデックス」は日々の騰落率を日経平均株価の騰落率の2倍として計算された指数なので、日経平均が前日比5%上昇すれば10%上昇し、5%下落すれば10%下落するような動きをします。
ただし、2日以上離れた日との比較においては必ずしも2倍の動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。
2日目には日経平均は+4.5%となっていますが、日経平均レバレッジ・インデックスは+8%と2倍の動きとはなっていません。
2日目には日経平均はー5.5%となっていますが、日経平均レバレッジ・インデックスはー12%と2倍の動きとはなっていません。
2日目には日経平均は+15.5%となっていますが、日経平均レバレッジ・インデックスは+32%と2倍の動きとはなっておらず、2倍以上の動きとなっています。
2日目には日経平均はー14.5%となっていますが、日経平均レバレッジ・インデックスはー28%と2倍の動きとはなっておらず、2倍よりやや少ない動きとなっています。
上昇が続くような相場では、2倍以上の値動きが期待でき、下落が続くような相場では2倍より少ない値動きとなり、上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均レバレッジ・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため利益を得られにくくなります。
参考 日本取引所グループ「レバレッジ型ETF投資に際しての留意点」
コスト
売買手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) ※購入価額は基準価額に100.05%以内の率を乗じた価額(2024年8月14日現在0.02%) |
信託報酬(税込) | 0.88% |
信託財産留保額 | 0.05%以内(2024年8月14日現在0.02%) |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)では、設定来分配金は出されていません。
平均売買高・マーケットメイカー
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、平均売買高(直近90日)約750万口と流動性は高く、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、不利な価格で売買してしまうような心配は少ないと思われます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
マーケットメイク制度は、ETFの流動性を高めるために設けられた制度です。野村証券などのマーケットメイカーが、常に売買注文を出すことで、投資家がいつでも取引しやすい環境を提供しています。
ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきます。
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、売買高も高くマーケットメイク制度の対象でもあるので心配する必要はなさそうです。
スプレッド・最良気配平均執行可能金額
ETFの流動性でチェックしたい指標としてはスプレッドとデプスもあります。
- 平均スプレッド:0.023%
- 最良買い気配平均執行可能金額:26,466,122円
- 最良売り気配平均執行可能金額:28,812,825円
※2024年9月平均
NISAの対応状況
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は新NISA(2024年以降)の対象とはなってません。
参考 金融庁「新しいNISA」
レバレッジ型ということもあり、あまり長期で投資をするというより短期的な売買で利益を上げるのに向いています。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)のパフォーマンスは?
騰落率
ETF(基準価額) | 対象指数 | |
1ヶ月 | ー3.6% | ー4.5% |
3ヶ月 | ー12.2% | ー12.6% |
6ヶ月 | ー16.6% | ー16.6% |
1年 | +33.3% | +31.9% |
3年 | +55.2% | +44.5% |
設定来 | +1083.4% | +818.5% |
※NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)「月報(2024年9月)」より
※設定日は2012年4月10日
※基準価額は信託報酬控除後で分配金を含みません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)と日経平均を比較したのが下記となります。
(引用元:Yahooファイナンス)
青がNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)、ピンクが日経平均の過10年間のチャートです。
対象期間では日経平均は約120%上昇しましたが、日経平均が上昇しているときにはNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は大きく上昇し、日経平均が下落しているときには大きく下落しています。
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、日経平均が上昇傾向にあるときに短期的に取引をして大きな利益を狙うのに適しています。
評価・まとめ
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、日経平均レバレッジ・インデックスを対象指数とし、対象指数に連動する投資成果を目指す国内ETFです。
「日経平均レバレッジ・インデックス」は日々の騰落率を日経平均株価の騰落率の2倍として計算された指数なので、日経平均が前日比5%上昇すれば10%上昇し、5%下落すれば10%下落するような動きをしますが、2日以上離れた日との比較においては必ずしも2倍の動きとなるわけではない点は注意が必要です。
上昇が続くような相場では、2倍以上の値動きが期待でき、下落が続くような相場では2倍より少ない値動きとなり、上昇と下落を繰り返すような相場では、日経平均と比較して日経平均レバレッジ・インデックスのパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため利益を得られにくくなるといった特徴もあります。
そのため、NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は、日経平均が上昇傾向にあるときに短期的に取引をして大きな利益を狙うのに適しています。
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国内株式・ETFで失敗しない証券会社選び!
これから国内株式・ETFで資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)!手数料だけで選ぶ?日経平均レバレッジ上場投信よりレバレッジを上げて利益を出すなら!
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