ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の評価って?利回りってどう?

※本ページはプロモーションが含まれています。

アクティブファンド

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、日本や新興国も含む全世界の株式を投資対象とし、配当利回りの高い銘柄を中心に投資をするアクティブファンドです。

分配金利回りが高く、オプション取引を活用し安定した収益の確保を目指す戦略とのことですが、高い分配金を出せるほどのファンドなのか内容を確認してみました。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の特徴

投資対象

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、日本や新興国を含む全世界の配当利回りの高い銘柄を中心に投資し、プレミアムプラス戦略により安定した収益の確保と値上がり益の獲得を目指すアクティブファンドです。

 

プレミアムプラス戦略とは、コール・オプションの売却取引によりオプション料(プレミアム)収入を得ることですが、ニッセイグローバル好配当株式プラスのように現物株の買いとコール・オプションの売りを組み合わせた方法は「カバードコール戦略」と呼ばれています。

 

「カバードコール戦略」は一般的に、下記のような相場状況の時に有効と言われています。

  • 株価の価格の先行きがあまり変動しないと想定されるとき
  • 株価の若干の下落が想定されるとき

 

また、「カバードコール戦略」は株価の価格変動に関わらずオプション料が得られるので、

  • 株式の配当とオプション料という2つ利益を得られる
  • 株価が下落してもオプション料を得られるので下落リスクを緩和できる

といったメリットがある反面、株価が上昇しても利益が限定されるといったデメリットがあります。

tousin-nissei-global-stockplus6

(引用元:ニッセイグローバル好配当株式プラス「目論見書」)

上記の様に目論見書にも「保有株式の値上がり益の一部が得られない場合があります」と記載されています。

 

※下記はニッセイグローバル好配当株式プラス「月報(2018年4月)」からの情報です。

国・地域別組入比率

業種別組入比率

組入上位10銘柄

※組入銘柄数:42銘柄

投資対象ファンドの状況

ニッセイグローバル好配当株式プラスでは、主に「シュローダー・インターナショナル・セレクション・ファンド・グローバル・ディビ デンド・マキシマイザークラス」へ投資を行っていて、そのファンドの状況は下記の様になっています。

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料(税抜)3%
信託報酬(税抜)1.57%
実質コスト(税抜)1.57%
信託財産留保額なし

分配金

毎月分配型なので毎月分配金が出ていますが、2018年4月に減配され150円となっており、分配金利回りは38.05%となっています。

 

配当利回りとオプション料の収入合わせても7.6%なので分配金利回りは異常に高い状態となっています。

(引用元:ニッセイグローバル好配当株式プラス「運用報告書(2017年12月8日)」)

上記の様に「当期の収益」では分配金はまかなえておらず、元本が返還されているだけのたこ足配当となっています。

参考 投資信託の分配金利回りランキングはあてにならない?日本証券業協会から注意喚起!

過去の運用成績・利回り

基準価額騰落率

ファンド
1ヶ月+4.9%
3ヶ月ー1.0%
6ヶ月+1.9%
1年+11.9%
3年+8.3%
設定来+137.8%

※ニッセイグローバル好配当株式プラス「月報(2018年4月)」より
※ファンド設定日は2011年11月1日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

所感

ファンドが設定されて約7年半が経過しているので、単純な年率平均は約18.4%と高い成長をしています。(分配金を再投資し、税金などが考慮されていないので、実際のリターンはより少なくなります)

 

また、MSCIワールド(配当込み、円換算ベース)を参考指数としていますが、過去3年間で比較したチャートは下記となっています。

(引用元:モーニングスター)

オレンジがニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)で、赤がMSCIワールド(配当込、円ベース)の過去3年間のチャートです。

ニッセイグローバル好配当株式プラスは、税引前分配金を再投資した場合ですが、それでもMSCIワールドよりは成績がよくない状況だったようです。

※MSCIワールドは先進国23ヵ国約1650銘柄で構成されるインデックスです

 

特に2017年以降にMSCIワールドは上昇していますが、株価が上昇しても利益が限定される「カバードコール戦略」が裏目に出ていて上昇率が抑制されてしまっています。

 

純資産残高も一時期急激に伸ばしましたが、減配などの影響もありその後は横ばいとなっています。

 

基準価額もたこ足配当となっているので下落傾向が続いていて、相場状況にもよりますが今後も更なる減配があり得る状況かと思われます。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:なし
  • 購入時手数料:3.0%(SBI証券や楽天証券ではなし)
  • 信託報酬(税抜):1.57%(実質コスト:1.57%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約1234億円
  • 分配金利回り:38.05%
  • 決算:毎月15日
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:2020年10月15日(設定日:2011年11月1日)

評価・まとめ

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)は、日本や新興国を含む全世界の配当利回りの高い銘柄を中心に投資し、現物株の買いとコール・オプションの売りを組み合わせた「カバードコール戦略」と呼ばれる手法で投資するアクティブファンドです。

 

毎月分配型のファンドで、分配金利回りが38%と高いですがたこ足配当となっているので見かけの利回りが高いだけで、実際にファンドの運用でこれほどの高い分配金利回りが出せるほどの利益が出ているわけではありません。

 

単純な年率平均は18.4%と高い成長をしていますが、過去の3年では参考指数であるMSCIワールドより上昇率は抑えらていて、「カバードコール戦略」が裏目に出てしまっている相場状況となっていました。

 

償還日も設定されていて、毎月分配型ということで長期での資産運用には向かないファンドで、信託報酬も高く高コストなファンドです。

 

ニッセイグローバル好配当株式プラスに投資をするなら、MSCIワールドから日本を除いたMSCI KOKUSAIインデックスをベンチマークとする先進国株式型インデックスファンドに投資をしていた方が成績は良く、分散性も高く低コストで投資できるのでこちらも検討してみてください。

参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

どうしても毎月分配型が欲しいなら先進国株式型インデックスファンドに投資をしながら、SBI証券の投資信託定期売却サービスを利用すれば自動的に投資信託を売却し現金化させることもできるのでこのようなサービスを利用する方法もあります。

参考 SBI証券の投資信託定期売却サービスとは?

 

おすすめできるファンドではないですが、ニッセイグローバル好配当株式プラスに投資をするならSBI証券や楽天証券がおすすめ!

ニッセイグローバル好配当株式プラスは証券会社によっては購入時手数料が必要となりますが、SBI証券と楽天証券なら無料で、投資信託を保有しているだけでポイントももらえるのでお得です。

もちろん口座開設・維持費は無料です。

>> SBI証券詳細解説
>> 楽天証券詳細解説

(※口座開設時に必ず選ぶ特定口座の説明はこちら

 

その他マネックス証券やauカブコム証券でも買付手数料無料で購入できます。

>> マネックス証券詳細解説
>> auカブコム証券詳細解説

 

投資信託で失敗しない証券会社選び!

これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!

参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?

コメント