グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)は、日本を含む世界の上場株式のうち競争優位性があり、高成長が期待される質の高いハイクオリティ成長企業の中から割安と判断される銘柄を厳選して投資を行うアクティブファンドです。
限定為替ヘッジと為替ヘッジなしのファンドがありますが、それぞれの比較など含めてファンドの内容について確認してみました。
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)の特徴
投資対象
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)は、日本を含む世界の上場株式(上場予定を含む)を対象に、持続可能な競争優位性を有し、高い利益成長が期待される企業のうち、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資を行うアクティブファンドです。
投資対象となる銘柄は下記のような運用プロセスによって決定され、運用にあたっては、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント・インクに株式等の運用の指図に関する権限の一部を委託しています。
【定量スクリーニング】
成長率や利益率など企業の財務指標に基づき銘柄を調査します。
【情報ネットワーク】
企業経営者、業界の専門家との面談など、運用委託先の運用チームのネットワークを活用し、銘柄を調査します。
【バリューチェーン分析】
原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの活動を「価値の連鎖(バリューチェーン)」として捉え、バリューチェーンにおける各企業の役割や競争優位性を評価します。さらに、現在保有している銘柄と同業他社との比較分析を行うことで新たなる投資機会を追求します。
【イノベーション調査】
- イノベーション調査とは、長期の視点で世の中を変える可能性のある事象に関する調査です。一歩先のイノベーションへの気づきを通じて、市場が注目する前にハイクオリティ成長企業を発掘することが期待できます。
- 運用委託先の運用チームには、銘柄選定に関与しないイノベーション調査専任の担当者がおり、他の運用チームメンバーとともに、日々、投資テーマの発掘を行っています。
また、当ファンドには「限定為替ヘッジ」「為替ヘッジなし」のファンドがあり、為替ヘッジなしは対円での為替ヘッジを行いませんが、限定為替ヘッジは下記の様に一部の新興国通貨建ての資産に関して、米ドル売り/円買いの為替取引を行うので米ドルに対する為替変動リスクが残るといった分かりにくい為替ヘッジを行っています。
例えば南アフリカの資産がある場合、為替ヘッジをしなければ「南アフリカランド/円」の為替変動リスクがありますが、米ドル売り/円買いの為替取引を行うことによって、「南アフリカランド/米ドル」の為替変動リスクが残るということになります。
※下記はグローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド「月報(2018年6月)」からの情報です。(限定為替ヘッジ、為替ヘッジなしの月報は同じ内容のようです)
業種別組入比率
国・地域別組入比率
通貨別組入比率
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)の「限定為替ヘッジ」「為替ヘッジなし」はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はグローバル・ハイクオリティ成長株式マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税抜) | (SBI証券の場合) 5,000万円未満 3% 5,000万円以上1億円未満 1.5% 1億円以上 0.5% |
信託報酬(税抜) | 1.70% |
実質コスト(税抜) | 1.99%※ |
信託財産留保額 | 0.3% |
※第1期運用報告書より(2016年9月30日~2017年9月6日)
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
限定為替ヘッジ | 為替ヘッジなし | |
1ヶ月 | ー0.99% | +0.21% |
3ヶ月 | +7.50% | +10.13% |
6ヶ月 | +10.84% | +8.66% |
1年 | +27.72% | +28.54% |
設定来 | +49.14% | +67.91% |
※グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド「月報(2018年6月)」より
※ファンド設定日は2016年9月30日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
【限定為替ヘッジ】
【為替ヘッジなし】
所感
ファンドが設定されて約2年が経過しているので、単純な年率平均は約24.6%(限定為替ヘッジ)、約34%(為替ヘッジなし)とそれぞれ高いパフォーマンスとなっています。
多くのアクティブファンドがインデックスファンドに成績が劣ると言われている中、先進国の中でも高い成長をしてきた米国の株価指数であるS&P500(配当込)と比較しても、特に為替ヘッジなしは多くの期間パフォーマンスは上回っていて、好調な成績を残しているファンドと言えます。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがグローバル・ハイクオリティ成長株式(為替ヘッジなし)、赤がグローバル・ハイクオリティ成長株式(限定為替ヘッジ)、緑がS&P500(配当込、円ベース)の設定来(2016年9月30日)からのチャートです。
また、当ファンドと同一の運用戦略で運用するファンドは米ドルベースですが、先進国と新興国で構成されたMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスと比較して過去は良好な運用成績を残しているようです。
純資産残高は両ファンドともに右肩上がりとなっていて、為替ヘッジなしが約3,700億円、限定為替ヘッジが約780億円と為替ヘッジなしの方が多くの資金を集めています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 購入時手数料(税抜):(SBI証券の場合)5,000万円未満 3%
- 信託報酬(税抜):1.70%(実質コスト:1.99%)
- 信託財産留保額:0.3%
- 純資産残高
為替ヘッジなし:約3,700億円
限定為替ヘッジ:約780億円 - 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(9月6日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:2026年9月4日(設定日:2016年9月30日)
評価・まとめ
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)は、日本を含む世界の上場株式(上場予定を含む)を対象に、持続可能な競争優位性を有し、高い利益成長が期待される企業のうち、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資を行うアクティブファンドです。
当ファンドには「限定為替ヘッジ」「為替ヘッジなし」のファンドがあり、為替ヘッジなしは対円での為替ヘッジを行いませんが、限定為替ヘッジは一部の新興国通貨建ての資産に関して、米ドル売り/円買いの為替取引を行うので米ドルに対する為替変動リスクが残ります。
ファンドが設定されて約2年が経過しているので、単純な年率平均は約24.6%(限定為替ヘッジ)、約34%(為替ヘッジなし)とそれぞれ高いパフォーマンスとなっていて、特に為替ヘッジなしは米国の株価指数であるS&P500(配当込)と比較しても、2年短い期間ですが多くの期間パフォーマンスは上回っていて、好調な成績を残しているファンドと言えます。
ただ、償還日が設定されているので長期投資には向かず、一部の資産で中期で投資してみるのは面白いかもしれません。
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