日本国内の三大メガバンクでの普通預金や定期金利がほぼ0に近い状態の中、各金融機関の外貨預金は高金利となっていて魅力的に思えます。
外貨預金を始めるのに金利が一番いいのはどこの金融機関なのか、また手数料も含めてどこを選択するのがいいのか比較してみました。
外貨への投資はFX(レバレッジ1倍)なら外貨預金よりいい条件で投資することもできますので、それも含めて比較してます。
外貨預金の金利はなぜ高いの?
外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなど外国の通貨に交換して、外貨で預金することです。
一般的に日本での外貨預金では日本と各国の政策金利の差がそれぞれの通貨の預金金利に影響を与えるため、政策金利が高ければ、その国の通貨の外貨預金金利は高くなる傾向があります。
日本の政策金利はほぼ0%となっているため、日本円を売り外貨を購入することによって各国との政策金利の差が外貨預金の金利に影響されるため、外貨預金の金利は総じて高い状態となっています。
外貨預金の金利の大きな要因の一つである政策金利を高い順に並べると下記の様になっています。
国名 | 政策金利 |
メキシコ | 11.25% |
トルコ | 8.5% |
南アフリカ | 7.75% |
ニュージーランド | 5.25% |
アメリカ | 5.25% |
カナダ | 4.5% |
イギリス | 4.5% |
オーストラリア | 3.85% |
ユーロ | 3.75% |
日本 | ー0.1% |
※2023年5月時点
コロナウィルスの影響により各国政策金利が引き下げられましたが、ウクライナ侵攻などにより各国インフレが進み、インフレを抑制するため政策金利が上昇傾向にあります。
高金利通貨と言われるトルコやメキシコ、南アフリカが高い政策金利となっていますが、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった先進国でも政策金利は徐々に高くなってきています。
対して日本の政策金利はほぼ0%なので、日本円を売って外貨を買えば2カ国間の差分の金利を得ることができ、円安となれば為替差益も得ることができます。
※購入時より円安となれば利益が得られますが、円高となった時には損失となります。
外貨預金の金利と手数料の比較
日本が低金利政策を行っているので、他の国との政策金利との差から外貨預金の金利は日本の預金金利に比べるとだいぶ高く魅力的に映ります。
外貨預金の金利と手数料はどのくらいなのかを比較するため、主要メガバンク、ネット銀行、FX会社(レバレッジ1倍)を比較してみました。
外貨預金の普通預金金利比較
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | NZドル | 南アフリカランド | トルコリラ |
三菱UFJ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.01% | ー | ー |
三井住友銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | ー | ー |
みずほ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.001% | ー | ー |
PayPay銀行 | 0.05% | 0.01% | 0.05% | 1.0% | ー |
住信SBIネット銀行 | 0.5% | 0.3% | 0.85% | 1.6% | ー |
楽天銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.5% | ー |
GMOあおぞらネット銀行 | 2.1% | 2.61% | 3.81% | 5.25% | ー |
イオン銀行 | 0.2% | 0.01% | 0.01% | ー | ー |
ソニー銀行 | 0.7% | 0.85% | 1.35% | 2.1% | ー |
じぶん銀行 | 0.4% | 0.4% | 0.5% | 0.8% | ー |
SBI新生銀行 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 0.1% | 0.5% |
【参考】SBIFXトレード (レバレッジ1倍) | 5.17% | 3.82% | 5.37% | 6.64% | 15.84% |
※2023年5月時点
※FXは2023年5月のスワップポイントより算出
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
外貨預金の定期預金(1年)金利比較
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | NZドル | 南アフリカランド | トルコリラ |
三菱UFJ銀行 | 0.01% | 0.001% | 0.01% | ー | ー |
三井住友銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | ー | ー |
みずほ銀行 | 0.01% | 0.01% | 0.01% | ー | ー |
PayPay銀行 | 3% | 3% | 3% | 3% | ー |
住信SBIネット銀行 | 4.6% | 3.7% | 4.7% | 5.6% | ー |
楽天銀行 | 1.21% | 0.05% | 0.15% | 3% | ー |
GMOあおぞらネット銀行 | ー | ー | ー | ー | ー |
イオン銀行 | 3.5% | 2.4% | 3.5% | ー | ー |
ソニー銀行 | 4.5% | 3.3% | 4.5% | ー | ー |
じぶん銀行 | 3.7% | 4.3% | 0.95% | 5.6% | ー |
SBI新生銀行 | 5% | 3.6% | 4.6% | 5.5% | 5% |
【参考】SBIFXトレード (レバレッジ1倍) | ー | ー | ー | ー | ー |
※2023年5月時点
外貨預金の手数料比較
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | NZドル | 南アフリカランド | トルコリラ |
三菱UFJ銀行 | 25銭 | 50銭 | 50銭 | ー | ー |
三井住友銀行 | 100銭 | 250銭 | 255銭 | ー | ー |
みずほ銀行 | 40銭 | 100銭 | 100銭 | ー | ー |
PayPay銀行 | 5銭 | 30銭 | 30銭 | 15銭 | ー |
住信SBIネット銀行 | 6銭 | 24銭 | 24銭 | 19銭 | ー |
楽天銀行 | 25銭 | 45銭 | 45銭 | 30銭 | ー |
GMOあおぞらネット銀行 | 4銭 | 15銭 | 14銭 | 10銭 | ー |
イオン銀行 ※1 | 50銭 | 50銭 | 50銭 | ー | ー |
ソニー銀行 | 15銭 | 45銭 | 45銭 | 20銭 | ー |
じぶん銀行 ※1 | 25銭 | 50銭 | 40銭 | 20銭 | ー |
SBI新生銀行 | 15銭 | 20銭 | 20銭 | 25銭 | 100銭 |
【参考】SBIFXトレード (レバレッジ1倍) | 0.18銭 | 0.58銭 | 1.18銭 | 0.88銭 | 1.58銭 |
※2023年5月時点の片道手数料
※1:往復手数料
※2:1,000通貨まで
トータルリターン
米ドル円と豪ドル円をそれぞれ1万米ドル(1米ドル100円)、1万豪ドル(1豪ドル80円)を購入し、1年後にすべて売却した場合(為替変動がなかったと仮定)、金利で得られる利子から手数料を引くと以下のようになります。(利子ー手数料×2)
金融機関 | 米ドル | 豪ドル | ||
普通預金 | 定期預金(1年) | 普通預金 | 定期預金(1年) | |
三菱UFJ銀行 | -4,900円 | -4,900円 | -9,990円 | -9,990円 |
三井住友銀行 | -19,900円 | -19,900円 | -49,900円 | -49,900円 |
みずほ銀行 | -7,900円 | -7,900円 | -19,990円 | -19,900円 |
PayPay銀行 | -500円 | 29,000円 | -5,900円 | 24,000円 |
住信SBIネット銀行 | 3,800円 | 44,800円 | -1,800円 | 32,200円 |
楽天銀行 | -4,900円 | 7,100円 | -8,900円 | -8,500円 |
GMOあおぞらネット銀行 | 20,200円 | ー | 23,100円 | ー |
イオン銀行 | -8,500円 | 25,000円 | -9,900円 | 14,000円 |
ソニー銀行 | 4,000円 | 42,000円 | -500円 | 24,000円 |
じぶん銀行 | -1,000円 | 32,000円 | -6,000円 | 33,000円 |
SBI新生銀行 | -2,990円 | 47,000円 | -3,990円 | 32,000円 |
【参考】SBIFXトレード (レバレッジ1倍) | 51,622円 | ー | 38,100円 | ー |
評価
金利だけでなく手数料も加味したトータルリターンではFX(レバレッジ1倍)が最も利益を得られ、実際に得られる利益は、銀行の外貨預金よりFXの方が大きいことがわかります。
特にトータルリターンでマイナスの箇所は、購入した時点で預けた資産はマイナスとなることが確定していて、円安にならないと金利分を考慮しても利益にはならないということです。
外貨に投資するならFXを利用するのがもっともトータルリターンがよく、銀行の外貨預金は外貨ベースでの元本補償なので、日本円に交換した時の元本は保証されないので、為替リスクについてはFXでレバレッジ1倍で投資した時と銀行の外貨預金は同程度のリスクとなります。
FXはリスクが高そうと思うかもしれませんが、リスクが高くなるのはレバレッジをかけて取引をするからで、レバレッジ1倍であれば外貨預金とリスクは変わりません。
参考 FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?
それでも、銀行の外貨預金の方が安心だと思うのであれば、金利だけでなく為替手数料を必ず確認し、メガバンクは非常にコストが高く外貨預金で利益を出すのはハードルが高いので、まだ為替手数料が割安なネット銀行で取引するほうがましです。
外貨定期預金は一定期間売買ができないので、定期満了の時にたまたま値が上がって(円安)利益が出ていればいいですが、値が下がっていた場合には円に戻したときには損失となっている可能性は高く、そのまま外貨普通預金(金利がかなり下がります)で利益が出るタイミングを待つか、また外貨定期預金にして定期満了の時に値が上がっているのを祈るかといった選択となるのであまりおすすめできません。
それに、定期預金に預けている間に政策金利が上昇しても、その上昇分が即時に反映されないので、金利が日々反映されるFXの方がお得です。
参考 FXでどの通貨でも外貨預金の金利に相当するスワップポイントが高いのがSBI FXトレードで、銀行の外貨預金と同レベルの1通貨から購入ができるので低資金から始められ、外貨の自動積立もできます。もちろん口座開設・維持費は無料です。
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外貨に投資する時に考慮したいポイントとは?
銀行の外貨預金は、手数料が割高なのでおすすめできませんが、日銀がインフレ目標を2%としているので物価が毎年2%上昇すると日本円を保有して何も運用をしていなければ毎年2%資産が目減りしてしまいます。
また、インフレが進むと円の価値が下がり円安に傾き易くなるので、金利だけでなく為替差益を狙うこともできる外貨への投資も考えたい一つの投資先ですが、外貨投資を始めるにはどのような点に注意する必要があるでしょうか?
一括投資と積立投資どちらがいい?
一括投資で利益が期待できるのは、投資する対象が右肩上がりが期待できる商品となりますが、為替に関しては右肩上がりで成長するとは限らない商品です。
そのため、一括投資して円安を期待する投資はそれなりにリスクがあると考えられるので、ドルコスト平均法を使って時間分散した積立投資の方がリスクは低減できます。

銀行の外貨預金では自動積立に対応している銀行もありますが、FXでもSBI FXトレードが外貨の自動積立に対応しているので、手動で行った方が低コストではありますが、手間なく積立することができます。
参考 積立FXのメリットやデメリットとは?外貨預金と比較すると?
参考 SBI FXトレードの積立FXと通常のFX取引を比較!どんな違いがある?
外貨を分散したほうがいい?
一般的に資産を一つの投資対象に集中させるより、複数の投資対象に分散させる方がリスクが低減されるので、外貨投資も外貨を分散させた方がリスクは低減できます。
そのため値動きが異なる複数の通貨に分散投資させるのが理想的ではありますが、世界の基軸通貨で先進国では米ドルから始めるのがおすすめです。
米ドルを中心として、地域が異なり国債の格付けがトップレベルの豪ドル、NZドルなどは金利も高いので検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、外貨預金はそもそも外貨と日本円との組み合わせなので必ず日本円が関係するので同じような値動きとなりやすいです。
FXのようにユーロと米ドルの組み合わせに投資できるなど、日本円が絡まない通貨の組み合わせに投資する方が分散効果は期待できるので、通貨分散したいなら外貨預金ではなくFXも検討してみてください。
まとめ
日本国内の三大メガバンクでの普通預金や定期金利がほぼ0に近い状態の中、各金融機関の外貨預金は高金利となっていて魅力的に思えます。
ただ、銀行の外貨預金は為替変動がないと仮定した場合、金利以上に為替手数料の負担が大きく、外貨を購入した時点でマイナスからの運用となり、投資する側が不利な商品なので投資をするのはおすすめできず、FX(レバレッジ1倍)に投資した方がリスクも変わらず、トータルリターンも大きくなります。
FXはちょっと不安という方は、せめてメガバンクではなくネット銀行の外貨預金にした方が為替手数料が低コストです。
外貨預金は、外貨ベースでの元本補償なので日本円に交換した時は元本割れするリスクはありますし、円預金と違ってペイオフの対象でもありませんので、FX(レバレッジ1倍)で取引するのに比較してメリットがありません。
外貨に投資するなら外貨預金よりFXの方がリターンが期待できます!
FXはレバレッジ1倍とすれば、外貨預金と同等のリスクで取引ができます。その中でもSBIFXトレードなら1通貨から取引できるので、米ドル円であれば5円程度から投資を始められます。
また、スワップポイントがどの通貨でも高く、他のFX会社と比較しても常に上位にいますし、FXのメリットを享受しながら外貨を積立てることができる「積立FX」を無料で利用することができます。
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また、FXではレバレッジをかけられるので、元手資金の最大25倍の取引を行うこともできますが、2~3倍程度取引までであればそれほどリスクも高くなく取引ができ、得られるスワップポイントも2~3倍となりリターンを増やすことも可能です。
参考 FXのスワップポイントが高いFX会社については下記も参考にしてみてください。
⇒ 米ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ 豪ドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ NZドル円のスワップポイントとスプレッドの比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ カナダドル円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
⇒ 南アフリカランド円のスワップポイント比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ トルコリラ円のスワップポイント比較ランキング!おすすめのFX会社は?
⇒ メキシコペソ円のスワップポイント比較ランキング!スプレッドも比較!
参考 スワップポイント狙いの投資をするのにおすすめな通貨ペアについては下記も参考にしてみてください。