FXの約定力が高くスリッページが発生しにくいFX会社はどこ?

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FXでの約定(やくじょう)とは、注文が成立することを言いますが、約定力(約定率)が高ければ意図した為替レートで注文が成立し易いことを意味します。

約定力が低いFX会社だと、スリッページや約定拒否などにより想定した為替レートで約定しなかったり、そもそも約定しないといったことが起こる可能性があります。

特に短期売買を行うときに重要となる約定力が高いFX会社について確認してみました。

約定力が高いとはどういうこと?

FXでの約定(やくじょう)とは、注文が成立することを言いますが、約定力(約定率)が高ければ意図した為替レートで注文が成立し易いことを意味します。

 

例えば、下記のような為替レートが表示されていた場合、買い注文を入れたときには「114.500」で約定させたいところです。

 

約定力が高いとは

 

約定力が高いFX会社であれば、思い通りに「114.500」で約定する確率が高くなりますが、約定力が低いFX会社だとスリッページによって不利な為替レートで約定したり、そもそも約定しない約定拒否が発生する可能性があります。

スリッページとは?

スリッページは、「すべる」とも言われますが、注文した為替レートと実際に約定した為替レートに乖離が発生することを言います。

 

特に指標発表時のように為替レートが大きく変動している相場などでは発生する可能性が高く、不利な為替レートだったり有利な為替レートで約定する場合があります。

 

有利な為替レートで約定する場合は良いですが、不利な為替レートで約定するような場合、例えば、「114.500」で買いの注文を入れたのに実際には「114.505」で約定してしまえば0.5銭分余計にコストがかかってしまっていることになります。

 

実際にかかった取引コスト = スプレッド + 取引手数料 + スリッページ

 

例えば取引数量が1万通貨、スプレッドが0.5銭、取引手数料が無料の場合はスリッページがなければ50円が取引コストとなりますが、スリッページによって0.5銭すべって約定してしまえば取引コストは100円となってしまいます。

 

スプレッドが狭いFX会社でもスプレッドが頻繁に発生するようなFX会社であれば、実際にかかった取引コストが増えてしまうので、特に短期売買のように取引回数が多いトレードスタイルの場合は、スプレッドが狭いだけでなくスリッページが発生しにくいFX会社を選ぶことは重要になってきます。

 

参考 スプレッドの比較については下記も参考にしてみてください。

FX会社のスプレッドを比較!狭いだけでは低コストと言えない理由とは?

約定拒否とは?

約定拒否は、注文を出してもFX会社で約定しない状態となってしまうことで、リジェクトとも呼ばれます。

 

為替相場が大きく変動しているときなどに発生する可能性があり、約定拒否が頻繁に起こると買いたいときに変えず売りたいときに売れないので、利益を上げられなかったり損失が拡大してしまうようなことがあり得ます。

約定力(約定率)とは?

約定力は、スリッページや約定拒否が発生せず提示されている為替レートで取引ができることで、提示されている為替レートで約定する割合のことを約定率と言います。

 

約定率が高ければスリッページや約定拒否される可能性が低くなり、狙った為替レートで取引ができる可能性が高くなります。

 

約定力が高いFX会社を選ぶことは、特にスキャルピングやデイトレードのような取引回数が多いトレードスタイルであればFX会社を選ぶ際には重要な要因となりますが、中長期でトレードするスイングトレードやスワップポイント狙いのトレードスタイルであれば、取引回数も多くないのでそれほど気にする必要はありません。

 

参考 スワップポイントについては下記も参考にしてみてください。

⇒ FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?

第三者機関の調査による約定力が高いFX会社は?

約定率やスリッページ発生率は開示義務がないのですが、第三者機関である矢野経済研究所で調査した結果を公開しています。

マネーパートナーズ

【調査概要】

調査の期間 2019年12月9日(月)から 2019年12月10日(火)の2日間
日本時間の20時~21時の1時間程度
調査対象通貨ペア 米ドル/円
調査の方法 ・マーケット注文(ストリーミング)で、買(新規)⇒売(決済)を繰り返す
・1日50売買の100約定×2日=200約定
・発注単位は1万通貨単位
・調査においては、スリッページ許容設定のある会社は、「1pip」に設定
・マネーパートナーズは「パートナーズFX」を使用

 

【調査結果】

マネーパートナーズ-約定力

マネーパートナーズは約定拒否が一度も発生せず約定率が100%で、スリッページも発生しなかったという結果となっています。

 

しかも11年連続で約定力第1位と長年の間、約定力が高いことが調査結果として出ています。

 

マネーパートナーズでは、「マネーパートナーズFX」と最低取引数量が100通貨と低額から取引ができる「マネーパートナーズFX nano」がありますが、調査対象は「マネーパートナーズFX」となります。

 

>>マネーパートナーズFX(公式サイト)

ヒロセ通商

【調査概要】

調査の期間 2018年12月4日(火)~12月5日(水)の2日間
日本時間の21時~22時の1時間程度
調査対象通貨ペア 米ドル/円
調査の方法 ・ストリーミング注文で、買(新規)⇒売(決済)を繰り返す
・1日150売買の350約定×2日=700約定×2名=1400約定
・発注単位は1万通貨単位
・調査においては、スリッページ許容設定のある会社は、「1pip」に設定

 

【調査結果】

ヒロセ通商-主要FX会社の約定率・スリッページ発生率調査

ヒロセ通商では、約定拒否が1件発生し約定率は99.9%、スリッページ発生率は3.7%とFXプライムbyGMOやマネーパートナーズより発生率は高くなっていますが、調査対象の約条件数が7倍と多いのも影響しているのかもしれません。

 

スリッページは、有利、不利ともにだいたい同じ件数発生しています。

ヒロセ通商-スリッページ発生状況

 

>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]

JFX

【調査概要】

調査の期間 2019年8月5日(月)~8月7日(水)の3日間
日本時間の20時~21時の1時間程度
調査対象通貨ペア 米ドル/円
調査の方法 ・ストリーミング注文で、買(新規)⇒売(決済)を繰り返す
・発注単位は1万通貨単位
・調査においては、スリッページ許容設定のある会社は、「1pip」に設定

 

【調査結果】

jfx-主要FX会社の約定率・スリッページ発生率調査

JFXでは、約定拒否が1件発生し約定率は99.9%、スリッページ発生率は15.6%となっています。

 

スリッページは、投資家からみて不利となった場合と有利となった場合大体同じくらい発生しています。

jfx-スリッページ発生状況

 

>>JFX株式会社(公式サイト)

サクソバンク証券

【調査概要】

調査の期間 2018年3月9日(金)
2月の米国雇用統計発表時間(日本時間22時30分)前後の10分程度
調査対象通貨ペア 米ドル/円、ユーロ/米ドル
調査の方法 ・ストリーミング注文で、買(新規)⇒売(決済)を繰り返す
・各社で132~156注文を発注
・発注単位は10万通貨単位
・調査においては、スリッページ許容設定のある会社は、「1pip」に設定

 

【調査結果】

サクソバンク証券-米国雇用統計発表前後の約定率調査結果

サクソバンク証券での調査は他社と異なり、為替レートの変動が大きいことで有名な米国雇用統計発表前後の約定率を調査していて、ドル円、ユーロドルともに約定率が100%となっています。

 

また、米国雇用統計の発表前後は為替レートが大きく動くことからスプレッドが広がりやすいことが知られていますが、提示されているスプレッドが最も狭かったという調査結果が出ています。

サクソバンク証券-米国雇用統計発表前後のドル円のスプレッド

サクソバンク証券-米国雇用統計発表前後のユーロドルのスプレッド

 

他社では、システム的にスプレッドを上げているかのように時間経過とともにスプレッドが狭くなってきているような動きをしていますが、サクソバンク証券ではインターバンクのスプレッドに若干の水準を付加して提示しているので、相場急変時にも狭いスプレッドが提供されています

 

指標発表時の大きな為替レートの変動で狙ったトレードをするならサクソバンク証券のような口座を持っておくと安心してトレードできます。

>> サクソバンク証券(公式サイト)[詳細解説]

まとめ

FXでの約定(やくじょう)とは、注文が成立することを言いますが、約定力(約定率)が高ければ意図した為替レートで注文が成立し易いことを意味します。

 

約定力が低いFX会社だと、スリッページや約定拒否などにより想定した為替レートで約定しなかったり、そもそも約定しないといったことが起こる可能性があります。

 

スプレッドが狭いFX会社でもスプレッドが頻繁に発生するようなFX会社であれば、実際にかかった取引コストが増えてしまうので、特に短期売買のように取引回数が多いトレードスタイルの場合は、スプレッドが狭いだけでなくスリッページや約定拒否が発生しにくい約定力が高いFX会社を選ぶことは重要になってきます。

 

参考 スプレッドの比較については下記も参考にしてみてください。

FX会社のスプレッドを比較!狭いだけでは低コストと言えない理由とは?

 

11年連続で約定力第1位のマネーパートナーズ

スキャルピングは一概に禁止とはなっておらず、システムに大きな負荷を与える取引などが発生した場合は取引が制限される可能性はあるとのことです。

参考 マネーパートナーズFAQ 「マネーパートナーズではスキャルピング取引は禁止されていますか?

もちろん口座開設・維持費用は無料です。

>>マネーパートナーズFX(公式サイト)

 

約定率は99.9%、スリッページ発生率は3.7%のヒロセ通商

スキャルピングも公認していて、オリコン顧客満足度調査 FX取引 FX専門業者で4年連続で第1位で、スキャルピングトレードでも第1位とユーザからの評判も高いです。

もちろん口座開設・維持費用は無料です。

>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]

 

約定率は99.9%、スリッページ発生率は15.6%のJFX

ヒロセ通商の子会社で一部システム共有されているようなので、ヒロセ通商と大体同じようなスペックとなりそうで、ヒロセ通商同様にスキャルピングも公認しています。

もちろん口座開設・維持費用は無料です。

>>JFX株式会社(公式サイト)

 

米国雇用統計など相場急変時にも安定して取引できるサクソバンク証券

米国雇用統計時でもドル円、ユーロドルともに約定率が100%、スプレッドが最狭と相場が急変するような局面でも安定したスプレッドが期待でき、スキャルピングもOKです。

もちろん口座開設・維持費用は無料です。

>> サクソバンク証券(公式サイト)[詳細解説]

 

参考 スキャルピングOKなFX会社については下記も参考にしてみてください。

⇒ FXでスキャルピングOKのおすすめ口座ってどこ?スプレッドが狭いだけでいい?