バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)は、米ドル建ての新興市場債券に分散投資ができる海外ETFです。
ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックスへの連動を目指すETFですが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)の特徴
投資対象
バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックス」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックス」は、新興市場国政府、政府機関、及び国有企業が発行体であり残存期間が1年超の米ドル建て債券で構成されるインデックスです。
※下記はバンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)の2019年9月末時点の情報です。
市場別保有配分 上位10市場
格付別構成比率
※Baaまでが投資適格級とされ、Baa未満は投資不適格級
発行体別構成比率
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.30% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約1,650億円で、月間出来高は約318万株と流動性もそこそこ高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは4.62%(2019年12月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +11.34% | +11.33% |
3年 | +4.36% | +4.47% |
5年 | +5.24% | +5.31% |
設定来 | +4.73% | +4.83% |
※バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)の2019年9月末時点の情報より
※設定日は2013年5月31日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)」と同様に30超の新興国のドル建て国債等に分散投資ができる「iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF(EMB)」と分配金を再投資(税引き前)した場合のトータルリターンの比較は下記となります。
参考 【EMB】iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETFの評価ってどう?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)、青がiシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF(EMB)の2013年5月31日からのトータルリターンのチャートです。
比較した期間でパフォーマンスにほとんど差はないですが、やや「バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)」の方がパフォーマンスが良く、ボラティリティ(価格変動)も小さいので、「バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)」の方がより安定的な値動きをしながらパフォーマンスは良いと言えそうです。
iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF(EMB)の方が純資産残高・出来高ともに大きいのですが、総経費率はEMBが0.39%に対してVWOBが0.30%と低コストで保有できるのでより長期でもVWOBの方がパフォーマンスが良くなる期待ができそうです。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:ナスダック)
- ベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.30%
- 純資産残高:約1,650億円
- 分配金利回り:4.62%
- 売買単位:1株(約8,800円(2019年12月))
- 決算:年12回
- 設定日:2013年5月31日
評価・まとめ
バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックス」の動きに連動する投資成果を目指し、新興市場国政府、政府機関、及び国有企業が発行体であり残存期間が1年超の米ドル建て債券に分散投資ができる海外ETFです。
バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)は、リスクが高めの申告国債兼に投資するので分配金利回りが高いことが魅力で、同じく新興国債券に投資を行う「iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF(EMB)」よりもパフォーマンスが良く、ボラティリティ(価格変動)も小さい動きとなっています。
ETF保有時のコストである総経費率はEMBが0.39%に対してVWOBが0.30%と低コストで保有できるのでより長期でもVWOBの方がパフォーマンスが良くなる期待ができそうです。
また、「iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF(EMB)」と似たような値動きをしているので、高い分配金利回りで人気の高いハイイールド債に投資する「iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)」と分散投資することによってリスクを低減させる効果も期待できそうです。
参考 【EMB】iシェアーズ JPモルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETFの評価ってどう?
参考 iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の評価って?利回りは?
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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