バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)は、米国の長期投資適格社債に分散投資ができる海外ETFです。
ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックスへの連動を目指すETFですが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)の特徴
投資対象
バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックス」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックス」は、工業、公共事業、金融業の企業が発行する米ドル建て課税対象固定利付投資適格債券のうち、残存期間が10年超のもので構成されたインデックスです。
※下記はバンガード・米国長期社債ETF(VCLT)の2019年6月末時点の情報です。
発行体別構成比率
実効残存期間別構成比率
格付別構成比率
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.07% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約4,300億円で、月間出来高は約1,600万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは3.89%(2019年9月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +15.21% | +15.19% |
3年 | +5.33% | +5.45% |
5年 | +5.85% | +5.80% |
設定来 | +7.53% | +7.53% |
※バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)2019年6月末時点の情報より
※設定日は2009年11月19日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
比較のために、社債だけでなく幅広い米国の長期投資適格債券に分散投資できる「バンガード・米国長期債券ETF(BLV)」と分配金(課税前)を再投資したトータルリターンを比較したのが下記となります。
参考 バンガード・米国長期債券ETF【BLV】の評価って?利回りはどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・米国長期社債ETF(VCLT)、青がバンガード・米国長期債券ETF(BLV)の、2009年11月19日からのトータルリターンのチャートです。
大体同じような推移となっていますが、トータルリターンは「バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)」の方が若干高く、ボラティリティ(価格変動)も「バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)」の方がやや小さくなっていて、リターンが良くより安定した値動きが期待できそうです。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NASDAQ)
- ベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.07%
- 純資産残高:約4,300億円
- 分配金利回り:3.89%
- 売買単位:1株(約11,000円(2019年9月))
- 決算:年12回
- 設定日:2009年11月19日
評価・まとめ
バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)は、「ブルームバーグ・バークレイズ米国社債(10年超)インデックス」の動きに連動する投資成果を目指すので、工業、公共事業、金融業の企業が発行する米ドル建て課税対象固定利付投資適格債券のうち、残存期間が10年超のものに分散投資ができる海外ETFです。
社債だけでなく幅広い米国の長期投資適格債券に分散投資できる「バンガード・米国長期債券ETF(BLV)」よりトータルリターンは良く、ボラティリティ(価格変動)もやや小さくなっていて、リターンが良くより安定した値動きが期待できそうです。
ただ、長期債券への投資となるため平均デュレーションは約14年と大きいため、金利変動に対する変動率が大きいという点は留意が必要です。
参考 大和証券「デュレーション」
海外ETFに投資する際には売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付時の手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので検討してみてください。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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