バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)は、米国の資本財・サービス・セクターの大型株・中型株・小型株に分散投資ができる海外ETFです。
MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックスへの連動を目指すETFですが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)の特徴
投資対象
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)は、「MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックス」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックス」は、米国の資本財・サービス・セクターの大型株・中型株・小型株で構成され、資本財の製造・販売、商業サービス・商業用品の提供または運輸サービスの提供のいずれかを事業の中心に据えてい
ます。
※下記はバンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)の2019年9月末時点の情報です。
時価総額の内訳
産業サブグループ別の構成比率
保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.10% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約4,000億円で、月間出来高は約146万株と流動性もそこそこ高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは1.66%(2020年1月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +30.13% | +30.28% |
3年 | +10.82% | +10.92% |
5年 | +9.57% | +9.65% |
10年 | +13.48% | +13.61% |
設定来 | +9.59% | +9.61% |
※バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)の2019年12月末時点の情報より
※設定日は2004年9月23日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
※ベンチマークは2010年2月26日まではMSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス・インデックス、その後はMSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックス
過去のチャート
「バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)」と米国の代表的な指数であるS&P500をベンチマークとする「SPDR S&P500 ETF(SPY)」と税引き前分配金を再投資した場合のトータルリターンを比較したのが下記となります。
参考 SPDR S&P500 ETF(spy、1557)ってどう?世界最大ETFの利回りは?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)、青がSPDR S&P500 ETF(SPY)の2004年9月23日からのトータルリターンのチャートです。
比較した期間でパフォーマンスにほとんど差はないですが、やや「バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)」の方がパフォーマンスが良いですが、ボラティリティ(価格変動)もやや大きいので、SPDR S&P500 ETF(SPY)よりはややハイリスク・ハイリターンな動きとなっています。
資本財セクターは景気敏感セクターと言われていて、2008年頃のリーマンショック時にはS&P500より下落率が大きいものの、その後の景気回復時にはS&P500より高いパフォーマンスとなっています。
米国では長年好景気が続いていますが、不況となった場合には投資妙味が出てきそうです。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックス
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.10%
- 純資産残高:約4,000億円
- 分配金利回り:1.66%
- 売買単位:1株(約17,000円(2020年1月))
- 決算:年4回
- 設定日:2004年9月23日
評価・まとめ
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)は、「MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックス」の動きに連動する投資成果を目指し、米国の資本財・サービス・セクターの大型株・中型株・小型株で構成され、資本財の製造・販売、商業サービス・商業用品の提供または運輸サービスの提供のいずれかを事業の中心に据えている銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
「バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)」は、米国の代表的な指数であるS&P500をベンチマークとする「SPDR S&P500 ETF(SPY)」よりややパフォーマンスが良いですが、ボラティリティ(価格変動)もやや大きいので、「SPDR S&P500 ETF(SPY)」よりはややハイリスク・ハイリターンな動きとなっています。
資本財セクターは景気敏感セクターと言われていて、2008年頃のリーマンショック時にはS&P500より下落率が大きいものの、その後の景気回復時にはS&P500より高いパフォーマンスとなっています。
米国では長年好景気が続いていますが、不況となった場合には投資妙味が出てきそうです。
海外ETFは売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付時の手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので検討してみてください。
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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