MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、Jリート(不動産投資信託)の中でも予想分配金利回りの高い銘柄に分散投資ができる国内ETFです。
野村高利回りJリート指数に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のETFなのか確認してみました。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)の特徴とは?
基本情報
ファンド名 | MAXIS高利回りJリート上場投信 |
管理会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
ベンチマーク | 野村高利回りJリート指数 |
為替ヘッジ | ー |
売買単位 | 1口 |
最低買付金額 | 10,070円 |
平均売買高 | 3,682口 |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.1595% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 442.9億円 |
分配金利回り | 4.54% |
NISA | 成長投資枠 |
iDeCo | ー |
マーケットメイク | あり |
決算 | 年4回(1、4、7、10月の10日) |
上場日 | 2017/10/11 |
投資対象
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、「野村高利回りJリート指数」の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
「野村高利回りJリート指数」は、国内金融商品取引所に上場するすべての不動産投資信託の中から予想分配金利回りの高い銘柄(30~40銘柄)を組み入れた非時価総額加重型の指数です。
構成銘柄の組入比率は「予想分配金利回りスコア × 時価総額」に比例して決められ、1銘柄の上限は5%となっています。
組入上位銘柄では、一番高い比率でもほぼ5%程度となっています。
※引用:MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)「月報(2025年2月末)」
信託報酬などのコスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.1595% |
信託財産留保額 | なし |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、決算は年4回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは4.5%です。
※引用:MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)「月報(2025年2月末)」
平均売買高・マーケットメイカー
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、平均売買高(直近90日)約3,700口と流動性があまりありませんが、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は流動性について心配する必要はなさそうです。
NISAの対応状況
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、新NISA(2024年以降)の成長投資枠の対象として投資することが可能です。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
※引用:MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)「月報(2025年2月末)」
過去の運用実績では、対象指数を上回ったパフォーマンスとなっていますが、少なくとも信託報酬のコストはかかるので、対象指数のパフォーマンスを下回るはずです。
しかも、なぜか運用報告書が開示されていないので詳細が確認できなくなっています。
このETFのように情報開示がされていないと信用性に欠けるので、投資するのは避けておいた方が良いかもしれません。
日経平均やTOPIXとの比較
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、分配金利回りが高いですが、日経平均やTOPIXと税引き前分配金を再投資したトータルリターンを比較したのが下記となります。
(引用元:ウエルスアドバイザー)
オレンジがMAXIS高利回りJリート上場投信(1660)、赤が日経平均、緑がTOPIXの過去5年間のトータルリターンのチャートです。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、一時期日経平均やTOPIXを上回るパフォーマンスとなっていましたが、5年で見ると日経平均やTOPIXに比べて大分パフォーマンスが悪くなっています。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、分配金利回りが高いので一見良さそうですが日経平均やTOPIXに連動するETFや投資信託に投資していたほうが利益は出ていたということになります。
評価・まとめ
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、「野村高利回りJリート指数」の動きに連動する投資成果を目指し、国内金融商品取引所に上場するすべての不動産投資信託の中から予想分配金利回りの高い銘柄(30~40銘柄)に分散投資ができる国内ETFです。
MAXIS高利回りJリート上場投信(1660)は、運用報告書が開示されてないなど信用性に欠ける部分があります。
また、高い分配金利回りとなってますが、その分配金を考慮しても過去5年間では日経平均やTOPIXに連動するETFや投資信託に投資していたほうが利益が出ているなどそれほど魅力があるETFとは言えなさそうです。
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