SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)は、20年以上連続して増配している米国株に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ 指数への連動を目指すETFですが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)の特徴
投資対象
SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)は、「S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ 指数」に連動する投資成果を上げることを目標とする海外ETFです。
「S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ 指数」は、米国の大型株、中型株および小型株を含めたS&Pコンポジット1,500指数を構成する1,500銘柄の中から、20年以上連続して増配している銘柄で構成されています。
配当利回り加重方式により構成銘柄の組入率を算出するので、20年以上連続して増配している企業の中でも、配当利回りの高い銘柄がより高い比率となっています。
※下記はSPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)2019年8月時点の情報です。
業種別構成比率
組入上位銘柄
ファンドの特性
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.35% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約1兆9,000億円(2019年8月)で、月間出来高は約939万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.50%(2019年8月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +8.38% | +8.74% |
3年 | +9.50% | +9.91% |
5年 | +11.35% | +11.81% |
10年 | +13.69% | +14.12% |
設定来 | +9.02% | +9.34% |
※SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)2019年7月末時点の情報より
※設定日は2005年11月8日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)」と似てる10年以上連続して増配の実績を持つ米国株に投資する「バンガード米国増配株式ETF(VIG)」と、米国株式市場の動向を表す代表的なインデックスの一つあるS&P500に連動する「iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)」と比較したのが下記のチャートとなります。
参考 バンガード米国増配株式ETF(VIG)ってどう?過去の成績はどうだった?
参考 iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)の評価って?利回りや配当はどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がSPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)、青がバンガード米国増配株式ETF(VIG)、黄色がiシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)の、2006年4月21日(一番若いVIGの設定日)からのトータルリターンのチャートです。
「バンガード米国増配株式ETF(VIG)」が最も該当期間ではリターンが良く、ボラティリティ(価格変動の大きさ)が小さく、比較した中では良いETFと言えます。
2016年から2018年くらいまでは、「SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)」の方がリターンが良かったので、対象期間によってはリターンの順位は異なりそうですが、S&P500よりは概ねリターンは良かったようです。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ 指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.35%
- 純資産残高:約1兆9,000億円
- 分配金利回り:2.50%
- 売買単位:1株(約10,000円(2019年8月))
- 決算:年4回
- 設定日:2005年11月8日
評価・まとめ
SPDR S&P 米国高配当株式 ETF(SDY)は、「S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ 指数」に連動する投資成果を上げることを目標とし、S&Pコンポジット1,500指数を構成する1,500銘柄の中から、20年以上連続して増配している銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
過去約14年間で平均年率約9%と高い運用成績となっていて、米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500と比較しても概ね良いリターンとなっています。
ただ、比較した期間では「バンガード米国増配株式ETF(VIG)」の方がリターンも良くボラティリティも小さいので、こちらも検討してみてください。
参考 バンガード米国増配株式ETF(VIG)ってどう?過去の成績はどうだった?
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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