育てるFXトレードAI「マイメイト(MAiMATE)」は、FXの自動売買サービスなどに強みを持つインヴァスト証券が提供するFXシグナル配信サービスです。(今後実際のAIによる自動売買ができる予定です)
マイメイト(MAiMATE)はどのようなAIを採用し、どんな内容のサービスなのか確認してみました。
目次
マイメイト(MAiMATE)とは?
育てるFXトレードAI「マイメイト(MAiMATE)」は、FXの売買シグナル配信を行うサービスで、今後実取引が開始され、自動売買取引が可能になる予定です。
そんなマイメイトは下記のような特徴があります。
世界に一つだけの自分で育てられるAIパートナー(エージェント)を作ることができる
マイメイトではAIを搭載したエージェントを作成し、このエージェントに基礎となる情報を与えます。
取引したい銘柄や重視するテクニカル指標やニュース、リスク許容度を選択してエージェントを作成し、自動で学習を繰り返し経験しながら成長していきます。
それだけでもエージェントは成長していきますが、「エージェントを育てる」という機能があり、過去1週間のエージェントのトレードのやり方を評価することでエージェントのその後の行動に変化を与えることができます。
AIのトレードに対して褒めたり叱ったりすることを継続して行うことにより、一人一人に合ったトレードの仕方を学習していくというので、あなた好みのトレードをしてくれるAIに育てることができます。
もちろん、AIにすべて任せたいなら特に何もしなければAIが継続して学習していきます。
同じ設定で評価をしなくてもそれぞれ別の個性を持つ?
マイメイトは同じ設定のAIエージェントでもそれぞれ別の個性を持ち、似てい部分はあるけど異なるトレーディングを行うようです。
AIエージェントの学習方法に特徴があり、AIが学習するときには複数の分身を作成し、その後分身達に自由なトレードを行わせ、本体はその結果と知見を集約することによって、効率よく多くのトレーディングパターンおよびその結果を収集することが可能となっています。
さらに、同じ設定のAIエージェントでも、マイメイトではそれぞれの分身達が取る行動が異なるように設計されているため、同じ設定でも個々の個性が異なってきます。
また、分身達には決まりきった行動パターンではなく、自由な行動をとってもらうようにデザインされているので、どんな優秀なトレーダーよりも収益を上げるようなトレーディングをしてくれるかもしれません。
強化学習型AIを採用
AIと言っても実際には様々に分類されるAIがありますが、マイメイトでは強化学習型AIを採用しています。
強化学習は機械学習の一種で、コンピュータが人間に勝つのが難しいと言われていた囲碁の世界で、囲碁の世界王者にも圧勝したGoogle子会社のDeepMind社が開発した「AlphaGo」にも使われているのが強化学習です。
機械学習には、教師あり学習や教師なし学習、ディープラーニングといったAI技術もあり、主に分類や予測など様々な領域で活用されていますが、強化学習は得られる報酬が最大化するような行動を学習するという特徴があります。
一つの例がAIがブロック崩しを学習する様子がわかる動画です。
ここでいう得られる報酬は得点となりますが、当初はボールをはじき返すことさえ知らず得点が得られませんが、学習を繰り返していくことによって、ボールをはじき返してブロックに当てることで得点が得られことを覚えていきます。
さらに、両端のブロックを崩してボールを上に運べば得点が大きく得られることを学習し、ボールを両端のブロックに当てるようになっていくというAIが得点を最大化させるために成長していく様子が見ることができます。
FXで強化学習を適用する場合、もちろん得られる報酬は売買損益となるので、テクニカル分析やニュースなどの情報より売買損益を最大化するための学習をしていくことになります。
FXでもAIを使ったサービスはありましたが、為替レートの予測といった分野への適用が多かったのですが、強化学習でどのような成果を上げられるのか注目です。
損小利大の取引を目指し取引はそれほど多くない
マイメイトでは全体的に損小利大のトレードを目指し、取引するのは1通貨ペア、最大1ポジションしか保有しないので、それほど取引を頻繁に行うようなサービスではありません。
トレードスタイルはスイングトレードといった感じで、1回の取引で大きな利益を狙うようなトレードスタイルとなっているので、頻繁に取引状況を確認する必要はありません。
マイメイト(MAiMATE)の実績って?
マイメイトの各通貨ペアごとの約1年間の平均総合損益は下記となっています。
また、1万通貨で取引した場合の円換算した損益は下記のようになっています。
どの通貨ペアでもプラスとなっていますが、マイメイトは頻繁に取引するスタイルではないので、ポンドのように値動きが大きい通貨ペアの方が利益を得られやすい傾向があります。
また、相場があまり動いてないようなときは苦手ですが、コロナウィルスが全世界に感染し始めた当初に相場が大きく動いた2020年3月には、全AIエージェントの平均月間損益は+396 pipsで、86%のAIエージェントがプラス収益となっていたとのことです。
為替相場が大きく動くようなときや、比較的値動きが大きい通貨ペアなどでは得意そうです。
マイメイト(MAiMATE)の作り方は?
マイメイトは無料で作ることができます。
- STEP1新規登録マイメイトの公式サイトにアクセスし、新規登録を押下すると下記の画面が表示されるので、必要な事項を入力します。
- STEP2認証コード登録
新規登録すると例えばメールなら認証コードが記載されたメールが届くので、その認証コードを登録します。
- STEP3マイページログイン
確認コードを入力するとマイページにログインできるので、ここでエージェントを作ることができます。
エージェント作成には処理負荷がかかるようなので、無料で作成できるインヴァスト証券の口座を持っている方だけが作成できるようになってるので、まだ口座を保有してない方はインヴァスト証券に口座開設をしてください。
- STEP4エージェントの作成「通貨ペアを選ぶ」
取引する通貨ぺを選択します。今は3銘柄しか選べませんがFX取引が行えるようになる時には18通貨ペアを取り扱う予定のようです。
- STEP5エージェントの作成「テクニカル指標を選ぶ」
どのようなテクニカル指標を重視するかを選択します。今は3指標しか選べませんがFX取引が行えるようになる時には6指標選べるようになる予定のようです。
- 移動平均:主に価格の方向性(トレンド)をみる指標
- ボリンジャーバンド:トレンドとボラティリティ(価格変動の大きさ)を見る指標
- RSI:相場の過熱感(「買われすぎ」や「売られすぎ」の状況)を教えてくれる指標
- STEP6エージェントの作成「ニュースを選ぶ」
どのようなニュースを注目するかを選択します。ニュースは、Refinitive社(旧トムソンロイター社)のニュース集約情報を独自に改良した学習情報を使用するとのことです。
- マーケット状況:売られすぎ買われすぎなど現在の市況に関係した情報
- マーケットアナリストの相場予測:アナリストによる相場見込みは買い売りどちらが優勢なのか等で構成
- ネット上の感情的表現:ネット上の阿鼻叫喚含む感情的表現を収集
- 規制等の外的要因:ニュース頻度は少ないものの、金利や規制等の為替に影響を与える外的要因情報を集約
- STEP7エージェントの作成「教育方針を選ぶ」
エージェントの教育方針を選択します。例えばリターン重視とすると、AIが利益を出した時のトレードはバランスと比べて、強化学習でいうところの報酬がより与えられます。
一方損失を出した時にはバランスと比べて減点が少ないため、より損失を恐れないトレードを行うようになります。
- STEP8エージェントの作成「名前を付ける」
エージェントの名前をつけて作成終了です。作成し終わったら最大1~2日程度で誕生メールが送られてきます。
マイメイト(MAiMATE)を育成する方法とは?
マイメイトのAI(エージェント)は、週に一度(土曜日)に、直近のトレードや相場情報を振り返り再学習する「継続学習」と、ユーザーがトレードを評価することで考えを反映させる「EDUCATE」があります。
エージェントが生まれるまでに何を学習するのか?
エージェントが生まれる時にはまず下記の学習を行います。
- ユーザーの設定に従ってAIエージェントを誕生させ、過去3年間のデータ上でトレーディングを学習させます
- その際過去から現在に向かって順次学習を実施するため、人間の記憶と同様に、「過去に学習した内容は徐々に薄まり、直近の学習内容は濃く記憶されやすい」ということになります
- 学習が完了したAIエージェントを3年前に連れていき、継続学習によるトレーディング手法の更新無しにトレードを実施させ、結果を保存する
直近の学習内容が濃く反映されているトレーディング手法で、3年前に連れていかれているのでエージェントが誕生後の過去の成績はあまりいい成績は期待できないでしょう。
継続学習とは?
継続学習は、毎週土曜日の朝10時の時点で存在する全AIエージェントを対象に、直近のトレード結果の成功と反省を取り込むために、再度学習を行う機能です。
これによって直近の相場環境に合わせるようにエージェント自身が、トレーディング手法を更新していくので、自動で学習を続けていってくれます。
EDUCATEとは?
EDUCATEは、ユーザーがエージェントのトレードを評価することで、マイメイトのマイページの「EDUCATE」を開くと過去のトレードが見れるので、その一つ一つのトレードに対して褒めたり叱ったりすることができます。
ただ、一度評価しただけですぐにその考え方を反映させるわけではなく、何度も一貫性をもって教育し続けないとAIに変化は出てこないようです。

「EDUCATE」を行うことによって、自分好みのトレードをしてくれるエージェントに育てることができますが、教育のコツとしては下記の点が挙げられます。
- 教育方針が固まっていないなら評価せず放置しておく
- 教育方針が固まっているなら継続して評価し続ける
マイメイトのエージェントは継続学習で直近の相場を学習し続けるので、無理に評価しなくても勝手に育ってくれますし、トレードを見てもっとこうしてほしいといった要望があれば評価すればいいかと思います。
ちなみに、マイメイトで褒める、叱るといった場合、エージェントは下記の2点を考慮しています。
- 決済損益の大きさ(プラスかマイナスか、その大きさは)
- 機会損失および損失回避はどうだったか
褒めたり叱ったりするときは結果だけでなく過程が重要で、どのような値動きの中でAIエージェントがどのように行動したのかに対して評価をしてあげるとエージェントがそれを学習していってくれます。
マイメイトで目指すのは最適なポジション管理
マイメイトでは、価格予測の際に必要であった「どのくらいの先の期間を予測するか」「どのくらい含み益(損)が出たら利益(損失)を確定するか」といった事前設定は必要なく、すべては利益を最大化するために最適なポジション管理を学習することに含まれています。
エージェントは、ポジションを新たに建てるべきか、今のポジションは保有し続けるのか、手仕舞うのかを総合的に学習し、利益の追求を続け、それを「最適なポジション管理の学習」と呼んでいます。
強化学習のアルゴリズムは、株やFXなどのトレードとの相性は良さそうなので、どのようなポジション管理をするのか注目です。
まとめ
育てるFXトレードAI「マイメイト(MAiMATE)」は、FXの売買シグナル配信を行うサービスで、今後は実取引が開始し、自動売買取引が可能になる予定です。
マイメイト(MAiMATE)の特徴
- 世界に一つだけの自分で育てられるAIパートナー(エージェント)を作ることができる
- 強化学習型AIを採用
- 損小利大の取引を目指し取引はそれほど多くない
強化学習型AIを採用し、継続して自動で学習をしていってくれますし、ユーザー自身でエージェントのトレードに評価をすることができるといった点が特徴的なサービスとなっています。
ただ、エージェント作成時点ではまだ学習が進んでないので、マイメイトが目指すところの最適なポジション管理はできていなので、時間をかけて育てていく必要があります。
そのため、早めにエージェントだけは作成しておけば自動で学習して賢くなってくれるし、事前に登録しておくとマイメイトのポイントを10,000ポイント貰うことができます。
エージェントは基本的には1つしか作成できませんが、実取引が始まると複数のエージェントを作成することができ、その時にマイメイトポイントが必要となるので、複数のエージェントを稼働させることができたりするので早めに登録しておいたほうがメリットがありますので、この機会に検討しててみてください。
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