ヒロセ通商とJFX、どちらもスキャルピングOKで優秀なFX会社ですが、 実は親会社と子会社の関係でありながら、スプレッド、通貨ペア数、 独自ツールなどに違いがあります。
この記事では、FP2級取得者が両社のサービス内容を詳しく比較し、 あなたの投資スタイルに合った選択肢をご紹介します。
ヒロセ通商とJFXの違いを比較
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
スプレッド(米ドル円) ※1 | 0.2銭 | |
スワップポイント(米ドル円) ※2 | 155円 | |
取り扱い通貨ペア数 | 54通貨ペア | 41通貨ペア |
最低取引数量 | 1,000通貨 (一部の通貨ペアは1万通貨) | 1,000通貨 (一部の通貨ペアは1万通貨) |
ロスカット・ロスカットアラート | ロスカットアラート:維持率200%を下回った時 ロスカット:維持率100%を下回った時 | |
追加証拠金 | なし | |
クイック入金(手数料無料) | 約380行 | |
スキャルピング | OK |
※1:AM9:00~翌AM3:00の原則固定(例外あり)スプレッド
※2:2025年8月7日適用分
オリコン顧客満足度FX総合で5年連続1位のヒロセ通商は、食品などが貰えるキャンペーンが有名なFX会社です。
そんなヒロセ通商の子会社がJFXということもありサービス内容は比較的似ていて、食品などが貰えるキャンペーンなどを実施しています。
しかし、項目ごとに違いを比較すると異なってる部分があるので、どちらが自分に向いているのか確認してみてください。
ヒロセ通商とJFXの違いは?
取引コスト(スプレッド)はほぼ同じ水準
ヒロセ通商とJFXは取引手数料は無料なので、実質的な取引コストは買値と売値の差であるスプレッドとなります。
主要な通貨ペアのスプレッドを比較すると下記のようになります。
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
米ドル円 ※1 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ円 ※1 | 0.4銭 | 0.4銭 |
ポンド円 ※1 | 0.9銭 | 0.9銭 |
豪ドル円 ※1 | 0.5銭 | 0.5銭 |
NZドル円 ※1 | 0.6銭 | 0.7銭 |
カナダドル円 | 1.5~2.3銭 | 1.5~2.3銭 |
南アフリカランド円 ※1 | 0.4銭 | 0.4銭 |
トルコリラ円 ※2 | 0.7銭 | 0.7銭 |
メキシコペソ円 | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロドル | 0.3pips | 0.3pips |
※1:AM9:00~翌AM3:00の原則固定(例外あり)スプレッド
※2:PM6:00~PM10:00の原則固定(例外あり)スプレッド
一部の通貨ペアでスプレッドが若干異なる場合もありますが、基本的には差はあまりなく同水準のコストで取引できます。
両社ともに業界でも最狭水準のスプレッドなので低コストで取引することができます。
スワップポイントは通貨ペアによって差異がある
FXでは例えば米ドル円の買いあれば米国と日本の金利差を、外貨預金の利息に相当するスワップポイントを日々得ることができます。
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
主要通貨ペアのスワップポイント(買いの場合)は下記のようになっています。
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
米ドル円 | 157.7円 | 157.7円 |
ユーロ円 | 99.7円 | 99.7円 |
ポンド円 | 208.9円 | 208.9円 |
豪ドル円 | 92.1円 | 92.1円 |
NZドル円 | 63.8円 | 63.8円 |
カナダドル円 | 60.0円 | 60.0円 |
南アフリカランド円 | 14.0円 | 15.0円 |
トルコリラ円 | 33.3円 | 35.0円 |
メキシコペソ円 | 15.0円 | 16.5円 |
※2025年7月の平均値
多くの通貨ペアで同じスワップポイントとなっていますが、南アフリカランド円、トルコリラ円やメキシコペソ円ではJFXの方が高いスワップポイントとなっています。
また、スワップポイントは日々もらうことができますが、もらったスワップポイントで新規ポジションを建てて複利効果を狙ったり、ポジション未決済のままスワップポイントを引き出し(出金)するようなことも可能ですが2社のスワップポイントの取り扱いは下記のようになっています。
ヒロセ通商 | JFX | |
---|---|---|
ポジション未決済のスワップポイントの課税 | 非課税(振替前) | 非課税(振替前) |
ポジション未決済のスワップポイントで新規注文 | 可能 | 可能 |
ポジション未決済のスワップポイントの引き出し(出金) | 可能 ※ | 可能 ※ |
※:スワップポイントの受け取りタイミングは任意で、受け取ったスワップポイントは課税対象となる
参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?
参考 スワップポイントが引き出し(出金)できるFX会社を比較!税金ってどうなる?
どちらの会社もポジション未決済のまま得られるスワップポイントは、任意のタイミングで「スワップ振替」をすることによって課税タイミングを調整できたり、必要な時に出金することも可能です。
取り扱い通貨ペア数はヒロセ通商が多い
取り扱い通貨ペア数はヒロセ通商が54通貨ペアに対し、JFXは41通貨ペアとヒロセ通商の方が取り扱い通貨ペア数が多いです。
FX業界で見てもJFXも取り扱い数は多い方ですが、それよりもヒロセ通商の取り扱い通貨ペア数は多く、下記のようにメジャー通貨はもちろん他では扱ってないような通貨ペアも取引することができます。

他のFX会社ではまだ取り扱いが少なく売りのスワップポイントが高いユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)や、対円では下記のような他ではあまり取り扱っていない高金利通貨ペアも取引することができます。
- HUF/JPY(ハンガリーフォリント)
- CZK/JPY(チェココルナ)
参考 ユーロズロチ(EUR/PLN)の取扱業者・スワップポイントの比較ランキング!
JFXではユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)やHUF/JPY(ハンガリーフォリント)の取り扱いはなくCZK/JPY(チェココルナ)は取引することができます。
JFXではMT4(分析専用)が利用できる

MT4(MetaTrader4)は、FX取引ツールでカスタマイズ性に優れいて世界中の多くの投資家に利用されています。
チャート上にテクニカル指標を表示させるインジケーターを外部から追加でき、JFXオリジナルのインジケーターを利用することもできます。

JFXのMT4は分析専用で発注はできませんが、JFXの取引ツールであるMATRIX TRADERを最前面に配置することでMATRIX TRADERの高い約定能力をいかした取引が可能です。

>> JFX株式会社(公式サイト)
ヒロセ通商はCFDも投資できる

JFXはFXのみ取引できますが、ヒロセ通商はCFDの取引も行うことができます。
CFDは、株価指数(日経225やダウ30、ナスダック100など)やETFに実際に現物を所有することなくFXと同じ感覚で取引することができます。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
株価指数であれば最大レバレッジ10倍までかけることができ少額から取引することができるので、興味があれば検討してみてください。
>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]
キャンペーン内容が異なる
ヒロセ通商は常時多くのキャンペーンを実施していることが有名で、多くのキャンペーンが同時に開催されています。

新規口座開設や他社からののりかえ、取引高キャンペーンの他に食品が貰えるキャンペーンなどが実施されています。
そのため、口座開設後でも取引高に応じてキャッシュバックや食品などが貰えるチャンスが多くあります。
>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]
JFXはヒロセ通商ほど同時開催されているキャンペーンは多くはないですが、新規口座開設や取引高キャンペーン、食品が貰えるキャンペーンなどを実施しています。

>> JFX株式会社(公式サイト)
ヒロセ通商とJFXはおすすめはどっち?
- 通貨ペアは多い方が良い
- 多くのキャンペーンでキャッシュバックや食品を貰いたい
- CFDの取引もしたい
ヒロセ通商は、JFXでは取り扱っていないユーロ/ポーランドズロチ(EUR/PLN)やHUF/JPY(ハンガリーフォリント)のようなスワップポイントが高い通貨ペアも取り扱っています。
スプレッドはJFXとそれほど変わりませんが、業界でも最狭水準なので低コストで取引することができます。
また、スワップポイントはJFXの方が一部の高金利通貨は高くなってますが、昔からオセアニア通貨である豪ドル円やNZドル円は業界でも高水準です。
キャンペーンも豊富なので積極的に取引したい方やCFDも取引したい方に向いています。
>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]
- MT4で分析したい
- 高金利通貨のスワップポイントを多く貰いたい
JFXはMT4が利用できるので、様々なインジケーターを外部から追加でき、JFXオリジナルの10秒足のインジケーターを利用できます。
スワップポイントはヒロセ通商とほぼ同じベルですが、メキシコペソ円はJFXの方がより高水準です。
>> JFX株式会社(公式サイト)
ヒロセ通商とJFXのよくある質問
- Qヒロセ通商とJFXはどちらが初心者におすすめですか?
- A
初心者にはヒロセ通商がおすすめです。理由は以下の通りです。
- 取り扱い通貨ペア数が多く、様々な通貨で練習できる
- 豊富なキャンペーンでモチベーションを維持しやすい
- CFDも含めて投資の幅を広げられる
- Qスキャルピングするならどちらがおすすめですか?
- A
スキャルピングではJFXがやや有利です。
- MT4を使った高度なチャート分析が可能
- 約定率(発注した注文が成立する確率)が99.99%
ただし、両社ともスキャルピング公認で約定スピードは高水準なので、大きな差はありません
- Qどちらか迷った時の決め手は?
- A
以下の優先順位で決めることをおすすめします
- MT4を使いたい → JFX一択
- 豊富な通貨ペアで取引したい → ヒロセ通商
- CFDも取引したい → ヒロセ通商
- 南アフリカランド円、トルコリラ円、メキシコペソ円のスワップ重視 → JFX
- 迷ったら → 顧客満足度5年連続1位のヒロセ通商
どちらも口座開設・維持費無料なので、両方開設して実際に使い比べてみるのも良い選択肢です。
まとめ
東証のスタンダード市場に上場していてオリコン顧客満足度5年連続1位のヒロセ通商とJFXは親会社と子会社の関係ということもありサービスは似ていますが、項目ごとにやや違いがあります。
両サービスともにスキャルピングを公認していて、「ロイター経済指標速報」によって指標発表の結果が指標発表と同時にほぼリアルタイムに確認することができる数少ないFX会社です。
参考 FXの為替ニュースなど情報収集するのにおすすめのFX口座はどこ?
スキャルピングのような短期取引からスワップポイント狙いの中長期取引までどちらも対応しています。
>> ヒロセ通商【LION FX】(公式サイト)[詳細解説]
>> JFX株式会社(公式サイト)