Smart-i 日経225インデックスは、りそなアセットマネジメントが運用するSmart-iシリーズで、日本を代表する225銘柄に分散投資ができるインデックスファンドです。
日経平均(日経225)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
目次
Smart-i 日経225インデックスの特徴
投資対象
Smart-i 日経225インデックスは、「日経平均(日経225)」と連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
TOPIXは東証株価指数(Tokyo Stock Price Index)のことで、東京証券取引所の東証一部上場の全銘柄(約2,100銘柄)の時価総額(株価×発行済み株式数)の変化を指数化したもので、時価総額の高い銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
もう一つの代表的な株価指数である日経平均は東証一部上場の225銘柄を対象としているので、TOPIXの方が分散性という観点では優れています。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSmart-i 日経225インデックス「月報(2020年8月)」からの情報です。
ポートフォリオの状況
組入上位5業種
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
Smart-i 日経225インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のRAM日経225マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | なし |
信託報酬(税込) | 0.187% |
実質コスト(税込) | 0.212% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
Smart-i 日経225インデックスはつみたてNISAの対象ですが、iDeCoではネット証券での取り扱いはないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | 13.94%(116位) | 7.52%(39位) |
リスク(標準偏差) | 20.61(111位) | 17.56(106位) |
シャープレシオ | 0.68(112位) | 0.43(46位) |
対象ファンド数※ | 213本 | 199本 |
※:「国内大型グロース」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +6.5% | +6.6% |
3ヶ月 | +6.0% | +5.8% |
6ヶ月 | +10.6% | +9.4% |
1年 | +13.9% | +11.8% |
3年 | +24.3% | +17.8% |
設定来 | +26.1% | +19.0% |
※Smart-i 日経225インデックス「月報(2020年8月)」より
※ファンド設定日は2017年8月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年が経過しましたが、信託報酬などを加味するとベンチマークより上方乖離しています。
一見すると成績が良く見えますが、本来はファンドが投資している株式からの配当が計上されているので、ベンチマークを日経平均(配当込み)にすべきであり、特段このファンドが成績が良いわけではありません。
類似ファンドとの比較
「日経平均」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.154% | 0.157% | 120,251 | +2,257 | 14.01% |
ニッセイ日経平均 インデックスファンド | 0.154% | 0.163% | 170,399 | +5,897 | 14.01% |
iFree 日経225インデックス | 0.154% | 0.159% | 182,592 | +5,474 | 14.12% |
NZAM・ベータ 日経225 | 0.176% | ー | ー | ー | ー |
たわらノーロード 日経225 | 0.187% | 0.191% | 11,997 | +10,437 | 13.91% |
Smart-i 日経225インデックス | 0.187% | 0.212% | 1,624 | +140 | 13.94% |
i-SMT 日経225インデックス (ノーロード) | 0.187% | 0.193% | 114,055 | +9 | 13.90% |
野村つみたて日本株投信 | 0.187% | 0.193% | 67,958 | +2,375 | 13.95% |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.198% | 0.204% | 228,054 | +9,352 | 13.95% |
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が最安値で、実質コストも調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは毎年変わります)
純資産残高年間増加額は「たわらノーロード 日経225」が一番多く人気となっていますが、実質コストが低コストな「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が最もベストといえそうです。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」はベンチマークとするインデックスも配当込みのインデックスである「日経平均トータルリターン・インデックス」へ変更され、懸念点もなくなりました。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:日経平均(日経225)
- 為替ヘッジ:なし
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.187%(実質コスト:0.212%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約17億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(5月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年8月29日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
Smart-i 日経225インデックスは、「日経平均(日経225)」と連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、東証一部上場の代表的な225銘柄に分散投資するのと同じ効果が期待できます。
ただ、Smart-i 日経225インデックスは実質コストが高く、今のまま「日経平均株価」と連動する投資成果を目指すのであれば、株式の配当も加味した「日経平均株価(配当込み)」とは乖離が発生してもおかしくないです。(可能性は低いとは思いますが)
日経平均に連動するインデックスファンドであれば実質コストが低コストで、「日経平均株価(配当込み)」に連動すると明記している「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」も検討してみてください。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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