Smart-i 国内債券インデックスは、りそなアセットマネジメントが運用するSmart-iシリーズで、日本の国債を中心に地方債や事業債などに分散投資ができるインデックスファンドです。
NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
目次
Smart-i 国内債券インデックスの特徴
投資対象
Smart-i 国内債券インデックスは、「NOMURA-BPI総合」の動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
「NOMURA-BPI総合」は、日本の公募債券流通市場全体の動向を的確に表すために開発された投資収益指数のことで、国債の他、地方債、政府保証債、金融債、事業債および円建外債等で構成されていて、インカム収入を考慮した時価総額加重型のインデックスです。
参考 国内債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSmart-i 国内債券インデックス「月報(2020年11月)」からの情報です。
ポートフォリオの状況
組入上位10銘柄
ポートフォリオの特性値
ファンドの仕組み
Smart-i 国内債券インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のRAM国内債券マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | なし |
信託報酬(税込) | 0.132% |
実質コスト(税込) | 0.142% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
Smart-i 国内債券インデックスはつみたてNISAの対象外で、iDeCoでもネット証券での取り扱いはないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | -1.25%(69位) | 0.41%(49位) |
リスク(標準偏差) | 2.16(45位) | 1.89(39位) |
シャープレシオ | -0.58(69位) | 0.22(46位) |
対象ファンド数※ | 123本 | 116本 |
※:「国内債券・中長期債」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.1% | +0.1% |
3ヶ月 | +0.2% | +0.3% |
6ヶ月 | ー0.3% | ー0.3% |
1年 | ー1.3% | ー1.1% |
3年 | +1.2% | +1.8% |
設定来 | +1.1% | +1.8% |
※Smart-i 国内債券インデックス「月報(2020年11月)」より
※ファンド設定日は2017年8月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年半が経過しましたが、信託報酬などを加味するとベンチマークと比較してそれほど大きな乖離はないように思えます。
類似ファンドとの比較
国内債券インデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドで、実質コストやマザーファンドの規模などを比較したのが下記となります。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.132% | 0.134% | 608,830 | +4,714 | -1.19% |
Smart-i 国内債券インデックス | 0.132% | 0.142% | 80,324 | +477 | -1.25% |
ニッセイ国内債券 インデックスファンド | 0.132% | 0.133% ※1 | 33,405 | +149 | -1.29% |
iFree日本債券インデックス | 0.132% 0.242% ※2 | 0.136% | 20,275 | +870 | -1.18% |
たわらノーロード 国内債券 | 0.154% | 0.154% | 222,859 | +4,576 | -1.22% |
三井住友・日本債券 インデックス・ファンド | 0.176% | 0.179% | 125,640 | +2,357 | -1.23% |
※1:第5期運用報告書(2018年11月21日~2019年11月20日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
参考 国内債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は、各ファンドで引き下げがあり複数のファンドが最安値となっていますが、実質コストは「ニッセイ国内債券インデックスファンド」が最も低コストとなることが想定されますが、「eMAXIS Slim国内債券インデックス」とほぼ変わらない水準となりそうです。
マザーファンドの規模や純資産残高年間増加額も大きく、1年間のリターンも加味すると「eMAXIS Slim国内債券インデックス」がバランスが良く最もベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?リスク低減に!
Smart-i 国内債券インデックスは、他のファンドと比較すると実質コストが高くなりそうなので、中長期的には実質コストが低コストなファンドの方がリターンは良くなる可能性は高いです。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:NOMURA-BPI総合
- 購入時手数料(税込):なし
- 信託報酬(税込):0.132%(実質コスト:0.142%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約10億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(6月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年8月29日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
Smart-i 国内債券インデックスは、「NOMURA-BPI総合」をベンチマークとし、国債を中心に地方債、政府保証債、金融債、事業債などに分散投資ができるインデックスファンドです。
Smart-i 国内債券インデックスは、信託報酬は最安値水準にありますが、実質コストは「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の方が低く中長期で見れば実質コストが低コストな「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の方がリターンは良くなる可能性があります。
「eMAXIS Slim国内債券インデックス」は、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドで、今後新たに低コストなファンドが登場したり、ライバルファンドが信託報酬を引き下げても追随して常に業界最低水準の信託報酬となることが期待できるファンドです。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
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>> マネックス証券(詳細解説)
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
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