ニッセイ日経225インデックスファンドの評価ってどう?利回りや実質コストは?

インデックスファンド

ニッセイ日経225インデックスファンドは、国内の株式市場に分散投資ができるインデックスファンドです。

純資産残高が約1,500億円とネット証券大手のSBI証券の投資信託のランキングでも常に上位にいて人気の高いファンドですが、どんな内容のファンドで、過去の利回りはどのくらいだったのか確認してみました。

ニッセイ日経225インデックスファンドの特徴

投資対象

ニッセイ日経225インデックスファンドは、日経平均株価(225種)の動きに連動する成果を目標に運用を行うインデックスファンドです。

 

日経平均は東証一部に上場する銘柄から日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価を平均した指数なので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいのが特徴で、業種間のバランスを考慮しながら年に一度定期的に見直しが行われます。

 

※下記はニッセイ日経225インデックスファンド「月報(2020年8月)」からの情報です。

組入比率

ニッセイ日経225インデックスファンドの特徴

組入上位10業種

ニッセイ日経225インデックスファンドの特徴

組入上位10銘柄

ニッセイ日経225インデックスファンドの特徴

ファンドの仕組み

ニッセイ日経225インデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はニッセイ日経225インデックスマザーファンドにて行われます。

ニッセイ日経225インデックスファンド-ファンドの仕組み

 

同じマザーファンドで運用されているベビーファンドとしては、信託報酬がより低コストなニッセイ日経平均インデックスファンドがあります。

 

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料なし
信託報酬(税込)0.275%
実質コスト(税込)0.278%
信託財産留保額なし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

ニッセイ日経225インデックスファンドはつみたてNISAの対象で、iDeCoでネット証券での取り扱いはありませんが、同じマザーファンドの「ニッセイ日経平均インデックスファンド」はSBI証券で、同じく同じマザーファンドの「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」はSBI証券とマネックス証券で取り扱いがあります。

 

参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン13.87%(129位)7.53%(38位)5.93%(50位)11.91%(26位)
リスク(標準偏差)20.69(147位)17.57(110位)17.34(76位)17.26(59位)
シャープレシオ0.67(129位)0.43(43位)0.34(54位)0.69(26位)
対象ファンド数※213本199本158本112本

※:「国内大型グロース」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンドベンチマーク
1ヶ月+6.6%+6.6%
3ヶ月+5.9%+5.8%
6ヶ月+10.5%+9.4%
1年+13.9%+11.8%
3年+24.3%+17.8%
設定来+167.7%+113.2%

※ニッセイ日経225インデックスファンド「月報(2020年8月)」より
※ファンド設定日は2004年1月28日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

ニッセイ日経225インデックスファンド-基準価額・純資産の推移

所感

ファンドが設定されてから約16年半が経過しているので、単純な年率平均は約10.2%となっていてベンチマークより上方乖離しています。

 

運用報告書によると上方乖離している要因は、投資先となっているマザーファンドで配当金の受取りによりベンチマークとの差異が生じているとの記載があるので、本来は日経平均(配当込み)をベンチマークとするべきファンドで、特段当ファンドの成績がいいというわけではありません。

 

後発で設定されて同じマザーファンドのニッセイ日経平均インデックスファンドは「日経平均(配当込み)」をベンチマークとしています。

 

類似ファンドとの比較

「日経平均」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
PayPay投信 日経225インデックス0.143%0.426%2,819+448-3.33%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)0.154%0.161%228,054+10,249-3.04%
ニッセイ日経平均インデックスファンド0.154%0.157%245,256+12,448-3.06%
iFree 日経225インデックス0.154%0.160%207,249+12,969-3.05%
NZAM・ベータ 日経2250.176%0.185%6,492+50-2.99%
たわらノーロード 日経2250.187%0.195%89,076+20,531-3.08%
Smart-i 日経225インデックス0.187%0.207%2,757+1,170-3.18%
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード)0.187%0.196%70,774+202-3.13%
野村つみたて日本株投信0.187%0.194%73,512+1,832-3.19%
つみたて日本株式(日経平均)0.198%0.205%271,039+12,436-3.08%

参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

信託報酬は「PayPay投信 日経225インデックス」が最安値ですが、実質コストが高くあまりおすすめではありません。も調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

実質コストは調査時点では「ニッセイ日経平均インデックスファンド」が最安となっていて、次いで「iFree 日経225インデックス」「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

純資産残高年間増加額は「たわらノーロード 日経225」が一番多く人気となっていますが、実質コストが低コストで、参考値ではありますが1年間のリターンも良かった「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が最もベストといえそうです。

参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?

 

直近1年のリターンだけを見れば「NZAM・ベータ 日経225」が最もパフォーマンスが良かったのですが、実質コストがやや高くマザーファンドの規模も小さく人気もないので、長期では「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」「iFree 日経225インデックス」あたりを選んだほうが良さそうです。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:日経平均
  • 買付手数料:なし
  • 信託報酬(税込):0.275%(実質コスト:0.278%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約1,500億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(2月15日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:2004年1月28日)
  • つみたてNISA:対象
  • iDeCo:なし(同じマザーファンドの他のファンドでSBI証券やマネックス証券で取り扱いあり)

評価・まとめ

ニッセイ日経225インデックスファンドは、「日経平均」をベンチマークとするインデックスファンドで、国内の200銘柄以上に分散投資ができます。

 

同じマザーファンドで後発で設定された「ニッセイ日経平均インデックスファンド」では信託報酬を引き下げるなど低コスト化されて行ってるので、今後も信託報酬の引き下げが期待できるのは「ニッセイ日経平均インデックスファンド」かと思います。

参考 ニッセイ日経平均インデックスファンドってどう?利回りは?

 

ただ、投資信託を保有するだけでポイントがもらえるSBI証券の場合、「ニッセイ日経平均インデックスファンド」は保有金額に係わらず年率0.05%の付与率ですが、「ニッセイ日経225インデックスファンド」は1,000万円未満は年率0.1%、1,000万円以上は年率0.2%となるので、1,000万円以上保有している場合は実質0.05%で保有することができるので、投資金額によっては「ニッセイ日経225インデックスファンド」という選択もありかと思います。

 

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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?

 

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