日経225ノーロードオープンの評価ってどう?利回りや実質コストは?

インデックスファンド

日経225ノーロードオープンは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデクスファンドです。

純資産残高が約2,000億円とインデックスファンドでは多くの資金を集めているファンドですが、どんな内容のファンドで、過去の利回りはどのくらいだったのか確認してみました。

日経225ノーロードオープンの特徴

投資対象

日経225ノーロードオープンは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデクスファンドです。

 

一部信用リスクが高いと思われる銘柄は投資対象から除外する場合がありますが、日経225採用銘柄から、200銘柄以上に等株数投資を行います。

 

日経平均は東証一部に上場する銘柄から日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価を平均した指数なので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいのが特徴で、業種間のバランスを考慮しながら年に一度定期的に見直しが行われます。

 

もう一つの代表的な株価指数であるTOPIXは東証一部上場の全銘柄の時価総額(株価×発行済み株式数)の変化を指数化したものとなるので、時価総額の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴がありますが、分散性という観点では日経平均より優れています。

参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

※下記は日経225ノーロードオープン「月報(2019年6月)」からの情報です。

ポートフォリオ構成

日経225ノーロードオープンの特徴

組入上位10業種

日経225ノーロードオープンの特徴

組入上位10銘柄

日経225ノーロードオープンの特徴

ファンドの仕組み

日経225ノーロードオープンは特にマザーファンドなどはなく、直接株式に投資する方式となっています。

日経225ノーロードオープンの特徴

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料なし
信託報酬(税込)0.864%
実質コスト(税込)0.871%
信託財産留保額なし

分配金

過去3年では分配金は出されていませんが、過去には分配金を出したときもあったようです。

日経225ノーロードオープンの特徴

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

日経225ノーロードオープンはつみたてNISA対象外で、iDeCoで取り扱っているネット証券もないようです。(iDeCoではSBI証券が取り扱っていましたが、除外予定ファンドとなっています)

参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
リターンー3.27%
(79位)
12.23%
(77位)
8.11%
(78位)
8.92%
(70位)
リスク(標準偏差)19.53
(98位)
14.28
(120位)
16.12
(103位)
17.81
(89位)
シャープレシオー0.17
(81位)
0.86
(75位)
0.50
(78位)
0.50
(74位)
対象ファンド数※214本191本145本116本

※:「国内大型グロース」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンドベンチマーク
1ヶ月+3.40%+3.28%
3ヶ月+0.37%+0.33%
6ヶ月+7.05%+6.30%
1年ー3.27%ー4.61%
2年+8.81%ー6.20%
3年+41.36%+36.59%

※日経225ノーロードオープン「月報(2019年6月)」より
※ファンド設定日は1998年8月21日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

日経225ノーロードオープンの特徴

所感

ファンドが設定されて約21年が経過していますが、設定来だと+50.96%となっているので、単純な年率平均は約2.4%となっていて、ベンチマークより良いパフォーマンスとなっています。

 

運用報告書によるとベンチマークとの差異の要因は、保有株式の配当金の計上によるものとの記載があるので、本来は日経平均(配当込み)をベンチマークとするべきファンドであり、特別このファンドが良いパフォーマンスという訳ではありません。

 

日経平均をベンチマークとする低コストインデックスファンドで、信託報酬や信託報酬以外のコストも加味した実質コストともに低コストな「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」と1年のリターンを比較するとやはり、差が出ていて「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」の方が実質コストの差くらいパフォーマンスが良くなっています。

日経225ノーロードオープンの特徴

同じベンチマークとするインデックスファンドであれば、信託報酬以外のコストも加味した実質コストが低コストなファンドの方が将来のパフォーマンスは良くなる可能性は高いです。

類似ファンドとの比較

「日経平均」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
PayPay投信 日経225インデックス0.143%0.426%2,819+448-3.33%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)0.154%0.161%228,054+10,249-3.04%
ニッセイ日経平均インデックスファンド0.154%0.157%245,256+12,448-3.06%
iFree 日経225インデックス0.154%0.160%207,249+12,969-3.05%
NZAM・ベータ 日経2250.176%0.185%6,492+50-2.99%
たわらノーロード 日経2250.187%0.195%89,076+20,531-3.08%
Smart-i 日経225インデックス0.187%0.207%2,757+1,170-3.18%
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード)0.187%0.196%70,774+202-3.13%
野村つみたて日本株投信0.187%0.194%73,512+1,832-3.19%
つみたて日本株式(日経平均)0.198%0.205%271,039+12,436-3.08%

参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

信託報酬は「PayPay投信 日経225インデックス」が最安値ですが、実質コストが高くあまりおすすめではありません。も調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

実質コストは調査時点では「ニッセイ日経平均インデックスファンド」が最安となっていて、次いで「iFree 日経225インデックス」「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)

 

純資産残高年間増加額は「たわらノーロード 日経225」が一番多く人気となっていますが、実質コストが低コストで、参考値ではありますが1年間のリターンも良かった「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が最もベストといえそうです。

参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?

 

直近1年のリターンだけを見れば「NZAM・ベータ 日経225」が最もパフォーマンスが良かったのですが、実質コストがやや高くマザーファンドの規模も小さく人気もないので、長期では「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」「iFree 日経225インデックス」あたりを選んだほうが良さそうです。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:日経平均株価(日経225)
  • 為替ヘッジ:なし
  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬(税込):0.864%(実質コスト:0.871%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約1,870億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(8月10日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:1998年8月21日)
  • つみたてNISA:対象外
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

日経225ノーロードオープンは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデクスファンドです。

 

一部信用リスクが高いと思われる銘柄は投資対象から除外する場合がありますが、日経225採用銘柄から、200銘柄以上に等株数投資を行います。

 

日経225ノーロードオープンは、20年以上運用をしていて2,000億円近い純資産残高となっていますが、日経平均をベンチマークとする低コストなインデックスファンドが登場している中ではやはり信託報酬の割高感は拭えません。

 

これから日経平均をベンチマークとするインデックスファンドに投資をするなら、「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」のような低コストなインデックスファンドの方が少なくとも実質コストの差の分だけパフォーマンスが期待できます。

参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?

 

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