三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、日本国内の「元気で健康な高齢者関連ビジネス」と、「介護関連ビジネス」に関連する企業に分散投資を行うアクティブファンドです。
第三者機関による評価が高く受賞歴も多いファンドですが、実際どのようなファンドなのか内容を確認してみました。
三井住友・げんきシニアライフ・オープンの特徴
投資対象
三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、高齢化社会が生みただす新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズ等をシルバービジネスととらえ、このような分野に注目して事業を展開していく日本国内の企業を中心に分散投資を行うアクティブファンドです。
日本は今後人口は減少する見通しの中、65歳以上の高齢者の人口は2040年まで増加が見込まれていて、超高齢化社会になることが見込まれています。
そんな高齢者の中でも、介護や支援を必要とする方の割合は全体の2割未満と見込まれていて、8割以上は元気なシニア(アクティブシニア)であるため、シルバービジネスとして介護・医療分野だけでなくアクティブシニアを対象としたビジネスの成長も期待されます。
三井住友・げんきシニアライフ・オープンでは、シルバービジネスの下記の2点に着目し企業を厳選し投資を行います。
※下記は三井住友・げんきシニアライフ・オープン「月報(2018年6月)」からの情報です。
組入上位10業種
組入上位10銘柄
三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、組入銘柄や比率が頻繁に変更されるので、最新の月次レポートを確認してください。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料(税抜) | 3% |
信託報酬(税抜) | 1.50% |
実質コスト(税抜) | 1.97%※ |
信託財産留保額 | なし |
※第35期(2017年5月26日~2017年11月27日)、36期(2017年11月28日~2018年5月25日)運用報告書より
分配金
三井住友・げんきシニアライフ・オープンは年2回決算型で、直近での分配実績は下記となっていて、分配金利回りは31.45%(2018年7月時点)となっています。
高い分配金利回りとなっていますが、分配金の内訳は下記の様に、ファンドの運用で得られた利益である「当期の収益」では分配金はまかなえておらず、元本が返還されているだけのたこ足配当となっています。
参考 投資信託の分配金利回りランキングはあてにならない?日本証券業協会から注意喚起!
過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
ファンド | 参考指数(TOPIX) | |
1ヶ月 | ー0.8% | ー0.9% |
3ヶ月 | ー0.4% | +0.9% |
6ヶ月 | ー3.8% | ー4.8% |
1年 | +22.4% | +7.4% |
3年 | +54.7% | +6.2% |
設定来 | +108.7% | +13.6% |
※三井住友・げんきシニアライフ・オープン「月報(2018年6月)」より
※ファンド設定日は2000年5月26日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されて約18年が経過しているので、単純な年率平均は約6%となっています。(分配金を再投資し、税金などが考慮されていないので、実際のリターンはより少なくなります)
設定当初60億円くらいあった純資産残高はみるみる減って2012年1月には1.3億円くらいにまで減少し、成績もTOPIXより劣ってた時期が長くあるなど、ぱっとしないファンドでした。
ところが2014年ころからファンドの成績が改善され、TOPIXを大きく上回る成績となっていて、それに伴い第三者機関からの評価も高くなり最優秀ファンド賞などを受賞し、純資産残高を大きく伸ばしています。
運用成績が改善されたのは、2013年4月にファンドマネージャーが代わったことによる影響が大きいように思え、今後ファンドマネージャーが再度交代しガラッと成績が変わる可能性もあるので注意が必要です。(ファンドマネージャーに変更があったかは運用報告書に運用担当者が記載されているので分かります)
また、組入上位10銘柄を見ると頻繁に銘柄や比率が変わっている、売買頻度が高く、売買手数料がその分必要となる、実質コストが比較的高くなりがちなファンドです。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 買付手数料:3.0%(SBI証券や楽天証券ではなし)
- 信託報酬(税抜):1.50%(実質コスト:1.97%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約980億円
- 分配金利回り:31.45%
- 決算:年2回(5、11月の25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2000年5月26日)
評価・まとめ
三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、高齢化社会が生みただす新ビジネス、新技術あるいは様々なニーズ等をシルバービジネスととらえ、このような分野に注目して事業を展開していく日本国内の企業を中心に分散投資を行うアクティブファンドです。
日本では65歳以上の高齢者の人口の更なる増加も見込まれているので、シルバービジネスは今後の成長が期待でき、特にシルバービジネスの中でも「元気で健康な高齢者関連ビジネス」「介護関連ビジネス」に着目し企業を厳選し投資を行います。
三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、ファンドマネージャーが変更されたことにより成績が改善され、直近3年では主に日本国内の株式に投資する人気の高いアクティブファンドであるひふみ投信にせまる成績となっています。
参考 ひふみ投信の評判は?初心者に株の組み入れ銘柄は勉強になる!?
(引用元:モーニングスター)
オレンジが三井住友・げんきシニアライフ・オープン、赤がひふみ投信、緑がTOPIXの過去3年のトータルリターンのチャートです。
ただ、分配金はたこ足配当となっていて、銘柄の入れ替えや比率の変更が多く売買手数料が必要となるため実質コストも高くなりがちで、投資するのはちょっと躊躇してしまいます。
投資するにしてもファンドマネージャーが再度交代しガラッと成績が変わる可能性もあるので、運用報告書等での確認は必要です。
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