明治安田日本債券オープン(年1回決算型)【愛称:しあわせ宣言(年1回決算型)】は、日本の公社債に分散投資ができるアクティブファンドです。
アクティブファンドですがNOMURA-BPI総合をベンチマークとし、中朝的にこれを上回る投資成果を目指すとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)の特徴
投資対象
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)は、円建ての国債、政府保証債、地方債、利付金融債、社債等で構成される「NOMURA-BPI総合」をベンチマークとし、これを中長期的に上回る投資成果を目指すアクティブファンドです。
「NOMURA-BPI総合」は、多くの国内債券型インデックスファンドで利用されていて、国債の他、地方債、政府保証債、金融債、事業債および円建外債等で構成されていて、インカム収入を考慮した時価総額加重平均型の指数です。
参考 国内債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)での投資対象となる債券は、取得時に信用ある格付会社によるA格相当以上もしくは、それと同等の信用度を有すると委託会社が判断した公社債が対象となります。
運用は下記の運用プロセスでポートフォリオ構築、リスク管理を行うようです。
※下記は明治安田日本債券オープン(年1回決算型)「月報(2019年11月)」からの情報です。
信託財産の状況
債券種類別組入状況
格付別組入状況
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:68銘柄
債券特性
ファンドの仕組み
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は明治安田日本債券ポートフォリオ・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | 1.1%を上限 |
信託報酬(税込) | 0.198%~0.715% |
実質コスト(税込) | 0.202%※ |
信託財産留保額 | なし |
※新発10年国債利回りが1%未満で年換算した想定の値
信託報酬は、新発10年国債利回りによって下記のようになります。
分配金
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)の分配金の実績は下記となっていて、分配金利回りは0.19%(2020年1月時点)となっています。
運用報告書の分配原資の内訳は下記のようになっていて、ファンドで得た利益だけで分配金が賄えていてタコ足配当とはなっていないようです。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)はつみたてNISA対象外で、iDeCoでは同じマザーファンドで運用される「明治安田DC日本債券オープン【愛称:DCしあわせ宣言】」が楽天証券で取り扱いがありますが、信託報酬が一番低コストでも0.55%と高くなっています。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
1年 | |
リターン | 3.63%(7位) |
リスク(標準偏差) | 2.32(79位) |
シャープレシオ | 1.56(3位) |
対象ファンド数※ | 123本 |
※:「国内債券・中長期債」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー0.28% | ー0.33% |
3ヶ月 | ー1.50% | ー1.80% |
6ヶ月 | +0.99% | +0.26% |
1年 | +3.63% | +2.65% |
設定来 | +3.28% | +2.12% |
※明治安田日本債券オープン(年1回決算型)「月報(2019年11月)」より
※ファンド設定日は2018年7月17日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約1年半が経過しましたが、ベンチマークよりパフォーマンスがよくなっていて、銘柄選択がうまくいっているようです。
「NOMURA-BPI総合」をベンチマークとした低コストなインデックスファンドである「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」(信託報酬(税込):0.132%)と比較したのが下記となります。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
(引用元:モーニングスター)
オレンジが明治安田日本債券オープン(年1回決算型)、赤がeMAXIS Slim 国内債券インデックスの2018年7月からのトータルリターンのチャートです。
対象期間では、低コストなインデックスファンドである「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」より「明治安田日本債券オープン(年1回決算型)」の方がパフォーマンスがよく優良なアクティブファンドだと言えます。
ただ、日本は今は低金利なため信託報酬も低コストとなっていますが、日本が金利を上げてくるようなことがあれば信託報酬もそれに伴い高くなってくるので、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」のようなインデックスファンドの方がパフォーマンスがよくなる可能性はあり得ます。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:NOMURA-BPI総合
- 購入時手数料:1.1%を上限
- 信託報酬(税込):0.198%~0.715%(実質コスト:ー%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約3億円
- 分配金利回り:0.19%
- 決算:年1回(4月10日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2018年7月17日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:同じマザーファンドで運用される「明治安田DC日本債券オープン【愛称:DCしあわせ宣言】」が楽天証券で取り扱いがあり
評価・まとめ
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)は、円建ての国債、政府保証債、地方債、利付金融債、社債等で構成される「NOMURA-BPI総合」をベンチマークとし、これを中長期的に上回る投資成果を目指すアクティブファンドです。
投資対象となる債券は、取得時に信用ある格付会社によるA格相当以上もしくは、それと同等の信用度を有すると委託会社が判断した公社債が対象となります。
対象期間では、低コストなインデックスファンドである「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」より「明治安田日本債券オープン(年1回決算型)」の方がパフォーマンスがよく優良なアクティブファンドだと言えます。
ただ、日本は今は低金利なため信託報酬も低コストとなっていますが、日本が金利を上げてくるようなことがあれば信託報酬もそれに伴い高くなってくるので、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」のようなインデックスファンドの方がパフォーマンスがよくなる可能性はあり得ます。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)に投資するならネット証券がおすすめ
明治安田日本債券オープン(年1回決算型)は、購入時手数料が必要なファンドですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券なら通常注文・積立注文どちらも購入時手数料が無料で投資できます。
また、ネット証券では投資信託を保有しているだけで下記のようなポイントが貰えます。
貰えるポイント | 付与率(年率) | ポイント 投資 | |
SBI証券 | Tポイント | 0.10%(※1,000万円未満) 0.20%(※1,000万円以上) | ○ |
楽天証券 | 楽天ポイント | 0.048% | ○ |
マネックス証券 | マネックスポイント | 0.08% | × |
※月間保有金額
ネット証券によって貰えるポイントが異なりますが、付与率が最も高いのはSBI証券となります。もちろん口座開設・維持費用は無料です。
楽天証券なら、SBI証券同様にポイントで投資信託の購入もできたり、楽天銀行との連携で普通預金の金利がメガバンクの100倍の0.1%になったり、楽天カードで投資信託の積立を行えば1%のポイントが付与されたりとメリットが多いです。
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